本屋の店頭で見つけた本のタイトル、
「100万回死んだねこ」
に「え?」となって釘付け。
佐野洋子の有名な絵本だよね、でも、ちょっと違う気がする・・
もちろんこれは、
「100万回生きたねこ」の誤りです。
この本の著者は福井県立図書館。
私もかつて図書館に勤めていたことがあるので、これは図書館あるあるなのですが、
利用者さんがうろ覚えのタイトルをあげて、こういう本ありますか、と聞いてきます。
図書館司書は想像をめぐらせ、たぶんこの本ではないかと検索をかけて、利用者さんの求めている本を探す、
これをレファレンスサービスといいます。
この本の副題は「覚え違いタイトル集」
まさにそれ。
たとえば、
「夏目漱石の『僕ちゃん』お借りできます?」
「カフカの『ヘンタイ』ってあります?」
「『IQ84』『1984』『1Q89』・・」
「『人生が片付くときめきの魔法』を探しています」
「ねじ曲がったクロマニョンみたいな名前の村上春樹の本、ありますか?」
「フォカッチャの『バカロマン』ありますか?」
「『その辺の石』って本あります?」
念のため、答えは以下の通りです。
→『坊ちゃん』→『変身』→『1Q84』→『人生がときめく片づけの魔法』
→『ねじまき鳥クロニクル』→ボッカッチョの『デカメロン』→『路傍の石』
他にも、
「ハリー・ポッターが書いたウサギの本」とか、
「ウサギのできそこないが2匹出てくる絵本」とか、
「独身男性が若い女の子を妻にしようとしていろいろ失敗した話」とか、
「へのかっぱみたいな名前の作家の本」とか・・
もう抱腹絶倒もので、ページをめくるたびにお腹を抱えて笑い転げました。
とにかく豪快な笑いを提供してくれる本です。
最後に、図書館のレファレンスの仕事についても書いてあります。
図書館て頼りになるのね、とあらためて思ってもらい、もっと図書館を利用しましょう、
という図書館PRの本でもあります。
それにしても、
「人生が片付くときめきの魔法」って・・・
最近笑いが足りない人に超お勧めです。