ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

「100万回死んだねこ」は抱腹絶倒まちがいなし

2022-02-09 15:16:46 | 

本屋の店頭で見つけた本のタイトル、

「100万回死んだねこ」

に「え?」となって釘付け。

佐野洋子の有名な絵本だよね、でも、ちょっと違う気がする・・

もちろんこれは、

「100万回生きたねこ」の誤りです。

この本の著者は福井県立図書館。

私もかつて図書館に勤めていたことがあるので、これは図書館あるあるなのですが、

利用者さんがうろ覚えのタイトルをあげて、こういう本ありますか、と聞いてきます。

図書館司書は想像をめぐらせ、たぶんこの本ではないかと検索をかけて、利用者さんの求めている本を探す、

これをレファレンスサービスといいます。

この本の副題は「覚え違いタイトル集」
まさにそれ。

たとえば、

「夏目漱石の『僕ちゃん』お借りできます?」

「カフカの『ヘンタイ』ってあります?」

「『IQ84』『1984』『1Q89』・・」

「『人生が片付くときめきの魔法』を探しています」

「ねじ曲がったクロマニョンみたいな名前の村上春樹の本、ありますか?」 

「フォカッチャの『バカロマン』ありますか?」

「『その辺の石』って本あります?」

念のため、答えは以下の通りです。 

→『坊ちゃん』→『変身』→『1Q84』→『人生がときめく片づけの魔法』

→『ねじまき鳥クロニクル』→ボッカッチョの『デカメロン』→『路傍の石』

他にも、

「ハリー・ポッターが書いたウサギの本」とか、

「ウサギのできそこないが2匹出てくる絵本」とか、

「独身男性が若い女の子を妻にしようとしていろいろ失敗した話」とか、

「へのかっぱみたいな名前の作家の本」とか・・

もう抱腹絶倒もので、ページをめくるたびにお腹を抱えて笑い転げました。

とにかく豪快な笑いを提供してくれる本です。

最後に、図書館のレファレンスの仕事についても書いてあります。

図書館て頼りになるのね、とあらためて思ってもらい、もっと図書館を利用しましょう、

という図書館PRの本でもあります。

それにしても、

「人生が片付くときめきの魔法」って・・・

最近笑いが足りない人に超お勧めです。

 

コメント
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