ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

「わたしのウチには、なんにもない」

2016-02-07 11:37:47 | 日記
 ついにテレビドラマ化!

 「わたしのウチには、なんにもない」ゆるりまい著

 去年、この本と出会い、衝撃を受け、以後、ミニマリストの本にハマった。
 ミニマリストというのは、最小限のモノで暮らす人たちのことだ。
 断捨離よりスマートな響きがある。中身は一緒だけど。
 ミニマリストは今やトレンドのようだ。
 世の中、何が流行るかわからない。
 
 ドラマの主人公は本の著者と同じ「まい」ちゃん。
 この人、異常なまでにモノを捨てたがる。

  迷ったら捨てる! 
  スーパー捨て魔!
  捨て変態! 
 
 と過激な言葉が飛び交う。

 彼女のウチには、それこそ何にもない!
 ひろ-い居間にあるのは壁掛けテレビのみ。
 友人が訪ねてくるのだが、あまりの生活感のなさに、ボーゼン。
 でも、まいちゃんは、お茶を飲むために出した小さなテーブルでさえ、
 「これ、いらないかも」
 と言って捨てようとする。
 「でも、家族に相談したほうがいいんじゃない?」と止めに入る友人たち。 

 一人暮らしならまだしも、家族がいるのですよ、この人。何と。
 まい、夫、母親、祖母、この四人で暮らしている。
 この家で、四人で暮らしていけるのか?
 キッチンには鍋がかろうじて二個くらい。
 食器もたった数個。
 流しの下には何にもない。

 気に入っていた益子焼のカレー皿を捨てたといって、お母さんが文句を言い、
 だって、カレー食べるとき、使ってなかったじゃない、とまいちゃん答える。
 気に入ったお皿だったから使わなかったのよ、とお母さん。

 ドラマの途中で、ネコ型ロボット(?)クルリとポッケによる解説が入る。
 何から捨てていいかわからない人に向けて、ミニマリストからのアドバイス。
 たとえば、

 「ところてん式代用法」

 用途の違うものを他に転用して、お気に入りじゃないものを捨てる。
 食器の一つを猫用の皿に転用して、猫の皿を捨てる。
 バスタオルはフェイスタオルで代用できるので捨てる、など。
 
 そして、家族はまいちゃんに言うのだ。
 「快適な家に住めるのは、まいちゃんのおかげ…」
 って、この家、快適なのか??
 
 たしかに何もない空間が好きな人はいるだろうけれど、
 何ごとも、ほどほどに。 
 中庸をいく。
 テキトーが心地よい。
 完璧めざすと後がしんどい。
 がモットーの(怠け者の)私には、どう見ても、この家は快適とはほど遠い気がするのだけど…
 ま、人生いろいろ。快適さも人それぞれ、ですが。
 
 でも、この潔さは不思議と人を引きつけるんだよね。

 で、気がつくと、我が家は、買いこんだミニマリストの本たちで雑然として…
 この矛盾は何?

 今日捨てようと決心したもの。
 ミニマリストの本たち。
 (まだ捨ててないけど)

コメント
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