「コンテクスト・オブ・ザ・デッド」羽田圭介 2016講談社
『群像』2016年02月号~09月号・11月号
おほほ、芥川賞狙い作品創作の呪縛から解き放たれて、好きなようにかける状態になったんだろうなぁ。たっぷりページ使って書けたねぇ。いや、今なら本当はもっとやれると思うけど、まあ、今回はこれくらいだろう。
帯の「あなた、まだ、自分が生きていると思っているんですか?」が効いてくるねぇ。
生きていますかー?(猪木風に)
本当に、ほんとうに、生きていますか?あなたは”自分”ですか?
現実の世界でも見かけるゾンビたち。寄らぬが吉。
話が進むほどにどんどんべたなゾンビ作品へ向かうようで、それでいて文學展開を残している(?)ってか。
感染ではなく、閾値を超えるだけでもゾンビ化。
感染発症にも個人差。
見つからない原因。(ゾンビの文脈、その波動)
走るゾンビ。働くゾンビ。復活者。(あ、復活者の描写が弱いよね。海ゾンビも。ラノベならこれだけで10冊くらいは書けるよね)
救世主。
映像化と金儲けを狙っていることがありありと見えて、かえって清々しい。
やっとデビュー作を超えたと私は偉そうに判断する。(`・∀・´)エッヘン!!
ちなみにタイトルは「ミート・オブ・ザ・デッド」から取ったのか?
ってか、そうだとすると次に動物ゾンビの話ってのはないだろうな。
鳥インフルエンザの処理を見ていると、鶏ゾンビは説得力があるのにね。
あら、「ドーン・オブ・ザ・デッド」「サバイバル・オブ・ザ・デッド」「ダイアリー・・・」「ランド・・・」・・・あら、ゾンビ物ってほとんど「○○・オブ・ザ・デッド」なのか。