リッスン・トゥ・ハー

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梅食い地蔵2

2006-12-31 | リッスン・トゥ・ハー
呼び鈴はピンポンピンポンピーーーーーンポンと規則的に鳴る。押しかたに癖がある。これが地蔵のやり方、なので、私は迷うことなく玄関に向かい、しもたファンデーションを塗りたくらなくちゃ、マスカラや口紅や、爪の手入れだってしてないやん、ちょっとまってください地蔵さん。ピンポンピンポンピーーーーーンポン。それにこんな、スケルトンネグリジェ姿やわあ、あかんわあ。ほれられちゃうわあ。すいません嘘つきましたジャージです。学校指定ジャージです。アディダスラインをパクった感じの学校指定ジャージです。楽なんで使い続けてます。ピンポンピンポンピーーーーーンポン。はいはい。今いきますよ。今いきますよ。速攻で取り繕う。そして、蛍を見に。おトイレットですね。をすませまして、そら、マナーですから。ピンポンピンポンピーーーーーンポンピンポンピンポンピーーーーーンポン。間隔が狭まっている。まずい、そろそろ地蔵の我慢の限界か、ああ。地蔵が怒ったら怖い。ピンポンピンポンピーーーーーンポンピンポンピンポンピーーーーーンポン。地蔵は小動物とかを平気で鬼に指定する。そんで逃げ去って、夕暮れまで捕まらずにそのまま家に帰ったりして、小動物は探し続けてて、かれこれ20年ですか。まあ、そういう悪質なのです。ピーーーーーンポン。