リッスン・トゥ・ハー

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昭和11年/上半期/芥川賞

2009-04-20 | 二行目選考委員会
(鶴田知也作/コシャマイン記/一行目は)

―勇猛をもって聞こえたセタナの酋長タナケシが、六つのを率いて蜂起した時、日本の大将カキザキ・ヨシヒロは詐りの降伏によってタナケシをその館に招き入れ、大いに酔わしめてこれを殺した。―


タナケシのはいていた半ズボンは、イナバがいちはやく奪い取ってウルトラソウル!とシャウト。

固定ファンにドロップキック

2009-04-05 | リッスン・トゥ・ハー
 固定ファンは十字架に固定されて、亀の子タワシでその体を磨かれている。
 強くこすられて赤らんだ固定ファンの裸体は少年のようであった。
 小さな乳房の真ん中辺についている乳首がぴんと勃起していた。しかし固定ファンの固定されている様は美しくさえあった。神秘的で、虐待に耐える強さを見出すことが出来た。痛みに耐えかねて必死に丸くなろうとするが、そのたびに打ち付けられた釘が傷み、弱々しく戻す。
 繰り返しているうちに私は固定ファンが人間ではない人間の皮をかぶったウミウシであるような気がしてきた。人間に程遠い生き物としてイメージできたものがウミウシだったので突然出てきただけでそれほど深い意味はない。
 ウミウシならば別に遠慮する必要はなかった。ウミウシならばいたぶるものを哀れむような眼で見つめることもない。公開の交尾中に恥らうこともない。シャワーは週に一度だけでいい。だから私は固定ファンのことをウミウシだと考えるようにした。そうすると気分が若干楽になった。

テーマソング

2009-04-04 | 若者的詩作
マイクタイソンの鋭い右ストレートみたいな
ミサイル問答無用に打ち込んでみました
反対の側に未来はあるのかな
朽ち果てたら素晴らしい音楽が鳴りました

僕はひとつサイダーの飴玉を投げて
空に溶けてしまうまで待ってみる

会いたかったとして、それが何の権利を生むと思いますか?
太陽が昇り、明るくなりましたか?
ちょうどいいところにベンチがあって、そこで休むとします
うなだれている僕を太陽は照らす

僕はひとつサイダーの飴玉を投げて
空に溶けてしまうまで待ってみる

ため息がもれる

ビタミンが足らんから、レモンにかじりつくんです
世界中のフランスが、大袈裟に愛の模様を
僕にとって大切な鼓動が、大袈裟に愛の模様を画く