リッスン・トゥ・ハー

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WORLD’S END/LaB LIFe

2007-09-30 | 若者的図鑑
ラブライフというユニットは、今でもわたしの胸に燦々と輝いています。

現ポラリスの大谷友介さんと、大館健一さん(詳細不明)の二人のユニット。
アルバムを2枚出して気付いたら解散となってましたがこのエレクトロポップ。
落ち着いて全部で一曲のようなファーストアルバム「プラネット・ヘッドフォン」とは異なり、一曲一曲が個性を持っていて、普遍性もあったんでそろそろ世に受け入れられるか、と思っていたところだったんですよね。残念ながら解散してました。

「SKY LOVE」「WORLD EIDE LOVE SONG」など一度聞いたら覚えられるメロディ、可愛らしい声、完璧だと思います。

一曲目の「82年の『あの場所』で」というフレーズがものすごく頭に残って困ります。
久々に聞いたらそれ以来ぐるぐる回ってます。

「あどけない顔してた/僕たちはtu・・・」

はっきり、ポラリスよりこちらのほうが好きです。
ほんま解散が惜しまれます。

欲望491~500(学校の階段)

2007-09-30 | リッスン・トゥ・ハー
・黒板に書く字のあまりのきれいさに子供たまげる

・蛇口から直接水を飲む荒々しさに、ぽっ

・チャイムが聞こえない奥の奥でふたり

・体育館にひとりバスケットどすんどすん

・給食のデザートひとり占め

・給食のデザートを恵んでやる

・給食のデザートに生まれ変わる

・「先生」のことを「割烹着」と読んでしまう

・一番前の席で熟睡

・教室に入ってきた先生に黒板消しを当てる

こんな夢を見た070929

2007-09-30 | 若者的白夢
こんな夢を見た。土から手がもぞもぞと出てくる。どうやら中に人が埋まっているらしい。その人は死んでいるはずだここは、墓。もぞもぞでてくるので、でてこないようにおさえる。隣からももぞもぞと。その係の人は、笑いながら手をでてこないように抑えている。慣れているものだ、と感心する目覚め。

人だって平気でだますし2

2007-09-30 | 東京半熟日記
(鯉に恋焦がれ倉敷編6)

鳩が数匹、群がって川のそば餌を求めてスキップ。
鳩は川を泳ぐ鯉用の餌のこぼれたところを狙いすますスナイパーなので、狙った獲物は逃がさない凄腕なので、集団で行動するところも凄腕集団という感じでどこかカッコ良い。

一匹の鳩は川を見下ろす。
川の中から口を出す鯉につば吐きかけて鳩、羽ばたいていい気なものである。
鯉身を翻して、水中深く、鳩が空中から覗き込もうと見えないほど深く深く。
ブラジルに通じている通路があるんだ、と鯉は言う。
それじゃあわたしを案内してくれるかしら、わたしは言う。
いいとも。

鳩が落ちてくる。
羽を休める為に落ちてくる。

TEAM ROCK/TEAM ROCK

2007-09-29 | 若者的図鑑
若者的最高峰。アルバム「チームロック」の表題作。

初期くるりになかった姿勢、変化を遂げたロックバンドの力量とは。
ラップ風やってます。嫌がってたのに岸田さんたら。
いや、カッコ良いですよ。様になってます。

それこそがくるりの怖さです。
いちおうなんでもできんねんで、かっこわっるいと思うからやらへんけど。
という、生意気さ。それをこの曲で、まあちょっとやってみたろかな、とやっちゃった。すごいぞ。

ケータイも持とう、と思ってしまいます。
うん、もとう。そして羽ばたこう、フライングブイ!イエー!

このテンションの高さが不気味。
断続的なピアノの音がとてもいい味でございます。

人だって平気でだますし

2007-09-28 | 東京半熟日記
(鯉に恋焦がれ倉敷編5)

川沿いに露店が点々。シルバーの指輪やネームプレートやネックレスやピアスを並べて、店主はぼうと行き交う人を見ている。道と川の間に段差があって、露店の店主はたいていその段差の下から頭だけを出して見ている。客はまるで、金メダルをとったような感覚になるから、じゃあシルバーでいいや、と買ってしまうのかもしれない。

伸びた影がシルバー掴んで、ありったけのシルバー掴んで走り出す。
本体はここで、影は走って、あれあれ、と店主は慌てて、しかしそれを顔に出しちゃ、店主失格だからポーカーフェイスを崩さずに、自らの影を走らせ追いかける。
逃げる影の肩を掴んで、おどれなにしよるねん、とがなる。

ちょうど木陰に入って、涼しい音、川のせせらぎを聞きながら、人の足を見ている店主の目は鋭い。くるぶしフェチなのかもしれない。

似顔絵を描く店で、ちょこん座った女の子がすまし顔であさってみてる。
わたしは、やれやれとはやくも歩きつかれた働き蟻だった。

LV30/TEAM ROCK

2007-09-27 | 若者的図鑑
くるり第2期のはじまりにあるアルバム「チームロック」収録。
名盤といわれ(全部言われてますけど)、人気も高いアルバムです。
「ばらの花」「ワンダーフォーゲル」というくるりの2大看板も入ってますし。

その変化に対して自らの祝福がこの曲に詰め込まれてる。
学生くるりはようやくLV30に達した。

メロウなメロディに小刻みなベースラインというのが個人的には非常に好きな構成なんで、この曲も大好き。

やっぱ、

「召喚するかドアを開けるか回復するか全滅するか/召喚するかドアを開けるか回復するか全滅するか/召喚するかドアを開けるか回復するか全滅するか/召喚するかドアを開けるか回復するか全滅するか召喚するかドアを開けるか回復するか全滅するか/召喚するかドアを開けるか回復するか全滅するか/書き換えするか」

この淡々としてカッコ良い。ファイナルファンタジーかドラクエか、そんなゲームがモチーフにしてるんですが、それ以上に何か日常の一部に置き換えできるわけですね。

わたしはチームロックはゲーム音楽説を推します。
くるりというゲームの為の音楽なんだと。
よって弱まってきたとは言えマニアック度は高いんです。

胸が痛むんです

2007-09-27 | 東京半熟日記
(鯉に恋焦がれ倉敷編4)

ここが観光地であるということ。

人々はカメラを向けて橋、川、緑を録画する刹那に子供足にまとわりついて父親。
彼は私のレンズ越しの厚い視線に気付きながら理性を保って父親。
愛の順番を間違えたのかい母親。

若い夫婦たくさんいました。なんだかほんのりとして楽しそうです。
もちろん熟年カップルもいました。誰も皆楽しそうです。

ふらふらあるいていると撮影の邪魔しちゃうから気をつけないといけません。
気を抜くことができません。焼きたての美味しいせんべいをかじりながらも気を抜くことができないのです。

こんな夢を見た070926

2007-09-26 | 若者的白夢
こんな夢を見た。海、潜って泳いでいる。息はとんでもなく長く続くから、どんどん潜れそうな気がするので潜る。潜っていくと山があって、雪が降っていて、そこはスキー場で、だからわたしはスキー板を履いて、滑る。意外と得意なのだ。恰好は水着で、しかし調子よく寒くもなくスキーを滑る。前にスノーモービルがあって、家族がまたがっていて、それにわたしはぶつかる。雪が舞い上がり、子供が衝撃で飛んでいく。焦って子供に駆け寄る目覚め。

Superstar/NIKKI

2007-09-26 | 若者的図鑑
ほんの少しの安易さと、それは意図的なのさハニー、とを併せ持ったスタンダード。
くるり得意、岸田さん一人による多重コーラスがきれいに絡み合っていますね。

Cメロは、なんでしたでしょ、なんかの曲で使った方法また使ってますね。
その辺がくるりっぽくない。

自己模倣は危険信号ですから。まずいですよ。
ビーズ、チューブ路線を行こうとしているのか。違いますよね。
どの曲聴いても、あれ、なんか聴いたことあるけどこれ新曲?と思ってしまうあの不安さをくるりで感じたくないですよ。

それはそれで悪いことではないよね、つまりみんなが求めているものは以前のくるりのあのやり方で、それを望まれているのだから、望みかなえましょう、と。
しかしそれこそが、わたしがNIKKIを好きになれない要因なのかも。
くるりとしてはそんなことなくて、考え方も方向も以前と分からんのでしょうが、どうしてもリスナーに合わせているような姿勢が見える気がして。
もっと、好き勝手やってほしいのに。理解できんほうが悪いんじゃ、て。

そういうのって、大切だと思います。

これだけ聞けば、さわやか心地よいロックチューンです。

こないだから戻らないんだ

2007-09-25 | 東京半熟日記
(鯉に恋焦がれ倉敷編3)

園児鯉に石投げる。
鯉は餌だと思って口を広げる。
そこに飛び込んできたのが石だからたまげる。
たまげて、えいやと吐き出す。
吐き出した石は園児の頬をかすめて空に消える。

園児は息を飲む。
息を呑んで、再び石を投げ入れようかどうしようか迷っているようである。
やがて園児は石を手に取る。
鯉が水の中から園児を、人間を睨んでいる。
いい表情だ、鯉にしておくのはもったいない、園児はつぶやく。
お前も園児にしておくのはもったいない、鯉はつぶやく。
園児の渾身の一撃に鯉は向かってくる!

人々は知らない、鯉の乱暴さを。

ミリオン・バブルズ・イン・マイ・マインド/ワルツを踊れ

2007-09-25 | 若者的図鑑
女装したら意外ときれいじゃないの立花君、という感じの透き通った裏声がとてもきれい。それにばっちりとあったメロディで、畳み掛けてきます。&印象的な詩。

「雨粒ひと粒てるてる逆さま/シャボン玉飛んでゆけ雲の隙間に」

これはなんでしょう、裏声で、このメロディに乗せて歌うことでぐーんと魅力的に変身します。作詞家として大御所の仲間入りか。もうすぐ「ばらの花」か「ワンダーフォーゲル」かは音楽の教科書に載りますからね。わたしの勘では。

最近の乗りにのっているくるりを見ていれば、国もそろそろ動くはず。

ライブでイントロを聴いたとき、サンキューマイガールと間違えました。
ちょっと似てるのです。ああこっちか、と。
生で聞いてもきれいな声でした。心にすんと届きました。

Bus To Finsbury/NIKKI

2007-09-25 | 若者的図鑑
日本語英語いりまじった、日本語ロックバンドとしてくるりの行き着いた先。
やっぱあ、韻を踏んで、言葉のリズムを意識してたら、英語という方法にたどり着くのでしょうかあ。もともと言葉には敏感なバンドだったはず、ですから必然ともいえるかもしれませんね。いよいよ世界基準かくるり、全曲英詩によるロンドンデビューも近からず遠からずと。意識したのか。特に悪い印象はない曲。

「Ⅰ’m a boy キョウトからやってきた」

というフレーズが好きです。京都なんでカタカナやねん。
どこかビートルズ風の前向きなメロディ(ビートルズあんまり知らんけど)に、英詩日本史が乗っかって、楽しそうに風を受けて流れていきます。

この曲からはじまるのなら、NIKKIもそれほど悪くないのかな。と思う。
いや、やっぱりあんまり好きじゃない。一曲一曲は悪くない、けどそれらが集まった時に嫌な匂いが漂ってくる。この曲は好きです。
その辺は好みの問題。