リッスン・トゥ・ハー

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みっつめは車の免許とってもいいかななんて思っていること

2006-12-05 | 東京半熟日記
(沖縄編15)

階段を使いたくなかった。
今日はそんな気分で、うわーって坂道を一気に駆け降りた。
身体が斜めに傾いて、バランスを崩したとしても良かった。転げ落ちるように海に飲み込まれてしまっても良かった。
すぐに汗をかく。

と、海岸に立っている。
岩場があって、狭い砂浜があって、波が寄せては返す。水切りをしてみる、上手く跳ねやしない。こうしてこうやれば、ほら跳ねるでしょ、と誰かは言うけど、できる気配すらないし。粘っこい風が、太陽の紫外線が頬を手を足を肉体を風景を、いずれも舐るように打つ!打つ!打つ!悪気はないのだろうからわたしは、くるりライブティーシャーツで、それらを丁寧に受け止めるのです。おもしろい、返り討ちにしてくれようぞ。
貝殻が落ちている。奇跡が作り上げたとした思えない巻貝、とても美しく鮮やか。神秘。どうしても持って帰りたくなって、こんなのみせびらかしたくなって、ごめんねってつぶやいてポッケに入れたのです。

モノノケ姫がやってくる、林の中へお逃げなさい、灯台守に隠れなさい。
沖縄で一番高い灯台に隠れる。階段を一段一段昇っていく頂上の狭いスペースに立つ。足がすくむ。遠くまで見渡せる。海が足元にある。その青さに吸い込まれそうになる。
断崖絶壁でつりをする人々、完全に命がけ。
さとうきびを自転車で売りにくるおじさん。
小象岩、スケールのでかい小象だこと。あきれるぐらい遠くで、波しぶきが小さく泡が立っている。常夏の楽園ベイベー、ココナッツとサンシャインクレイジー。
カップルは写真お願いしますて、いいですことようふふふふ。よろしいですねえ、新婚さんかしら。サンシャインクレイジー。

ソーキそば。らーめんとうどんの中間のような麺で、豚肉を煮込んだのがどっかと乗っかっている。意外とあっさりしているから、食べやすくて、美味しい。ただやはり脂っこいので徐々に胃に重たく響いてくる。麺も食べるごとに増幅してくるからいけない。お母さんそばが、どんどん産み落としているに違いない。わたしが食べた分だけ産み落としているに違いない。だから減らないんだ。

駐車場の猫は欠伸をしながら、夢見心地で涎をたらしてる。