リッスン・トゥ・ハー

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昭和38年/上半期/芥川賞

2008-04-29 | 二行目選考委員会
(後藤紀一作/少年の橋/一行目は)

―ぼくの親父が、いまのように温和しくなったのは、ぼくが大人になりかけた頃からか、それとも、ついこの間、親父がおふくろと別居するようになってからなのか、その境目がわからない。―


じゃあ、作ればいいと思う。作っちゃえばそれで解決だと思う。

ネガティブ・ハート/マイナスターズ

2008-04-27 | 若者的図鑑
さまぁーずの世界観そのままに、前面に押し出したというよりも、音楽なんて何も考えずにコントがやりたかっただけだと言う気概ですか、それが見えますね。

ボケはボケのままで、つっこみはつっこみのままで。味をそのまま。

そして、それがあるからこそ、大竹さんのボーカル力の高さを垣間見る事が出来る。
下手さを包み隠さずにそのままOKテイクとしたところに潔さを感じるのです。
この豪快さ不器用さ。
SymmetrySは洗練されているのだけれど・・・。

何度聴いても笑ってしまう件がいくつもあるんです。
ワールドスタンダード。お笑いの人が出すCDのお手本ですまるで。

どこか半端なSymmetrySを引き離してます。

SymmetryS/SymmetryS

2008-04-27 | 若者的図鑑
なんかちぐはぐ。

ラーメンズの作りこまれた世界観、ファンタスティック~の音、
間違いはないはずなのに、なのに。

特に引っかかりもなく、流れていく。
ヘッドフォン・オペラ、というコピーはとても惹かれましたが、それまで。
相性が合わなかったということかな。

CDにすることもなかったんじゃないかなはい。

マイナスターズの融合感、から程遠いなあ。

少なくとも一度も笑えなかった、と。
どこを想定して作ったのかなあ、と。

GAME/Perfume

2008-04-22 | 若者的図鑑
ついつい買ってしまいましたあ。ずんずんいうてます。
突っ走ってしまうのってば強いおますなあ。とことん続けてるってば。

アイドルの極東に行って、感情その他もろもろを置いてきたから、みんなが愛でるお人形さんになりきれた。
アイドルポップスのドレッシングがこれ3人に存分に絡み合った、フレンチフレッシュみゅみゅみゅみゅということです。
ちょっとの間狂ったように聞き続けてしまいました。
耳に残る残る。
さすがにちょっと飽きてきましたけど。

プロデューサーの中田さんのユニット、カプセルもいつ買ったのか一枚持ってたんですけどあらためてきいてみてもうーん。

いろいろ幸運なことがおこったんでしょね。

下積み時代があるということも合わせて愛されるユニットでい続けてください。
次がほんとうの意味での正念場ですよ応援しますよわたしははい。

その9(献血編)

2008-04-21 | リッスン・トゥ・ハー
「その9(献血編)」

 街の中心部、駅前に停まっている。献血車の中で、ひときわ大きな声が聞こえてくる。
 「無理なんです、どうしても無理なんです」
声を上げているのはセンターの職員、献血をしようとやってきたものを拒んでいる。
 当然である、やってきたのは時価にして300万はするであろう立派な黒マグロであった。
 マグロとしては王様級だとしても、献血をする対象としてはちと問題がある。センター職員の主張も無理はなかった。しかしマグロ、一歩たりとも譲らずに献血をしようとする姿勢はまことにあっぱれ立派であった。黒マグロであるということを超えて、人としてあっぱれ立派であった。
 互いに譲らずに時間だけがすぎていった。献血に来る人はマグロを見てはよだれを垂れ流した。どれが血でどれがよだれでどれが消毒液かわからなくなっていた。
これでは、献血どころの話ではない、とそこにいる誰もが感じた。
 譲れない、という文字が互いの額に浮かび上がったとき、突然まぐろは血をためている紙パックのようなものを掴み取り、その個性的な口にくわえ、ごくごくと飲みだした。裏返しだ。やさしさの裏返しがまぐろにこのような行動を取らせたのだ。目は笑っていなかった。

りんご飴/さよならストレンジャー

2008-04-14 | 若者的図鑑
しっとりとしててでも甘い不思議な食感で、印象としてはただ赤いということぐらい。祭のたびに探さずにおれないんですよりんご飴。

なんででしょうね、ぐんとシンプリーなのに魅力満載。小学生ぐらいの子なら、絶対かぶりつきたいりんご飴。

でもどんな味か思い出せないんですよね。久しく食べてないから、見つけても買うのはためらわれる、食べ難いしね。飴がほっぺにつきよるからべとべとになりがちやし。無鉄砲にかぶりついていた頃が懐かしいアルバムさよならストレンジャーは、時々思い出すように聞いてて、口ずさんでみる曲がたんと入ってる思い出箱。

りんご飴のどこかジャジーつうかブルースつうかようわからんけども、ゆったりして時に急いじゃってるテンポが小走りに町駆けてくようなのさ。

GUILTY/Philharmonic or die

2008-04-13 | 若者的図鑑
ザワールドイズマインの冒頭にある曲ですでにレビューも書いてるんですが、あらためて聞いたライブ版が凄まじい事に鳴っていたので改めて。

動と静を使い分けた、メリハリのある構成がなんともやはり憎らしい曲なんですが、そこにオーケスツォラの深みにより、奥行きを増して、ただただ激しいのではなく、世界地図を広げるごとくの可能性、脱帽。

真っ暗闇で自転車に乗ってヘッドフォン、ドラムが打ち鳴らされるどどどどどどどどど、ギターのリフ!とベース音、加えてシンフォニー、ウィーンの風、鳥肌もんです。実際に聞いたものは圧倒された事でしょう。CDで聞いてもわたしは完全に圧倒されました。

一転、コーラスが加われば魂は浄化されるのでしょう。らーららららららーらら、コーラス隊が光る。
なんという音、迫力、色が同時に迫り狂う空間に、立ち尽くしている大勢の姿が見えるぜQ。

誰かを守る為に変われるかな。