「あの」
「なんですか?」
「なんというかさ」
「はい」
「匂いってあるよね?」
「匂いですか?」
「そう、匂い」
「ありますが、それがなんですか」
「たいせつだよね」
「もちろん、大切です」
「ぼくはね、その匂いを研究しているんだ」
「そうすか」
「そしてひとつの結論がでた」
「なんでしょうか」
「匂いには2種類ある」
「たった2種類ですか」
「そう、小手先でいろいろあっても、真ん中で分けたら2種類」
「どんなものでも真ん中で分けたら2種類でしょ」
「ひとつは」
「もう、この末っ子体質が」
「納豆」
「ピンポイントじゃないですかそれ」
「納豆の匂いが一翼を担う」
「大丈夫?ひとつ納豆で大丈夫?」
「少なくとも世の中の半分の匂いは結局納豆を根源としている」
「なんて存在感のある保存食なんだろうか」
「そしてもうひとつ」
「はい」
「それが脇臭」
「悪臭?」
「そう、脇臭がもう一方を担っている」
「それは衝撃的ですねえ」
「ふたつが混ざりあえばどのような匂いにでもなる」
「そらノーベル賞ものの発見さ」
「ぬぬぬ!」
「なんすか?薮から棒に」
「脇臭に偏った反応」
「俺すか?」
「そうそう」
「そっかあ」
「で、匂い成分の混ざり方がね」
「そうかあ」
「そのバランスがとても重要なのさ」
「そうかあ、脇臭かあ」
「まずい、脇臭に引っかかってる」
「脇臭の偏った匂いかあ」
「大丈夫、ほとんど気にならないから、大丈夫」
「世の中の半分の匂いに俺は偏っているんだなあ」
「それうそだから、世の中の半分はにんにくだから」
「俺はなんのために今ここにいるんだろうか」
「人生の意味を問うている」
「俺は脇臭を放つ猛獣なのかあ」
「誰もそんなこと言ってないから、立ち直ろう、いっしょに立ち直ろうプログラムを組むよ」
「俺は脇臭を放つモンスターなのかあ」
「ちがう、安心しなさい、君は脇臭を放つ天使だ」
「天使?」
「そう、背中に羽が生え、白い布をまとって薄着で、頭には輪っかがのっていて、脇臭を放つ」
「天使かあ」
「みんなから愛される天使さ」
「それならそれでいいかなと思える自分が好きです」
「ミッション・コンプリート!」
「なんですか?」
「なんというかさ」
「はい」
「匂いってあるよね?」
「匂いですか?」
「そう、匂い」
「ありますが、それがなんですか」
「たいせつだよね」
「もちろん、大切です」
「ぼくはね、その匂いを研究しているんだ」
「そうすか」
「そしてひとつの結論がでた」
「なんでしょうか」
「匂いには2種類ある」
「たった2種類ですか」
「そう、小手先でいろいろあっても、真ん中で分けたら2種類」
「どんなものでも真ん中で分けたら2種類でしょ」
「ひとつは」
「もう、この末っ子体質が」
「納豆」
「ピンポイントじゃないですかそれ」
「納豆の匂いが一翼を担う」
「大丈夫?ひとつ納豆で大丈夫?」
「少なくとも世の中の半分の匂いは結局納豆を根源としている」
「なんて存在感のある保存食なんだろうか」
「そしてもうひとつ」
「はい」
「それが脇臭」
「悪臭?」
「そう、脇臭がもう一方を担っている」
「それは衝撃的ですねえ」
「ふたつが混ざりあえばどのような匂いにでもなる」
「そらノーベル賞ものの発見さ」
「ぬぬぬ!」
「なんすか?薮から棒に」
「脇臭に偏った反応」
「俺すか?」
「そうそう」
「そっかあ」
「で、匂い成分の混ざり方がね」
「そうかあ」
「そのバランスがとても重要なのさ」
「そうかあ、脇臭かあ」
「まずい、脇臭に引っかかってる」
「脇臭の偏った匂いかあ」
「大丈夫、ほとんど気にならないから、大丈夫」
「世の中の半分の匂いに俺は偏っているんだなあ」
「それうそだから、世の中の半分はにんにくだから」
「俺はなんのために今ここにいるんだろうか」
「人生の意味を問うている」
「俺は脇臭を放つ猛獣なのかあ」
「誰もそんなこと言ってないから、立ち直ろう、いっしょに立ち直ろうプログラムを組むよ」
「俺は脇臭を放つモンスターなのかあ」
「ちがう、安心しなさい、君は脇臭を放つ天使だ」
「天使?」
「そう、背中に羽が生え、白い布をまとって薄着で、頭には輪っかがのっていて、脇臭を放つ」
「天使かあ」
「みんなから愛される天使さ」
「それならそれでいいかなと思える自分が好きです」
「ミッション・コンプリート!」