リッスン・トゥ・ハー

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MUDA/SAKEROCK

2011-05-29 | 若者的図鑑
カッコいいぜ。

ぜんぜんカッコ付けてないことが重要です。
カッコ付けてばかりいると、もういいぜ、ということになってしいます。
お腹いっぱいになってしまうんですよ。

しかしサケロック、気取ってない、ぼくは気取らないってのがしっかりと根付いているんで、安心です。
急にカッコ付けてこられてもこっちには用意がない。
ジャージーだけやし、部屋も汚いし。だから入らないでいただきたい。部屋の中には。
という気持ちを知っているんでしょう。しっかり壁を取り除いて、気づいたら隣の部屋から、ドリルで穴開けて、入ってこられたらもうどうしようもないじゃない。
あきらめるしかないじゃない。もうどうでもよくなるじゃない。

破壊力です。壁をいとも簡単に壊してしまう破壊力をもっています。
油断してはいけませんよ。フトコロにすぐにはいってきますからね。

演奏する姿勢はまあカッコいいですよ。

キャメル/まほろ駅前多田便利軒 ORIGINAL SOUNDTRACK/くるり

2011-05-25 | 若者的図鑑
映画音楽の世界へ。

誘うのはくるりから、岸田繁氏です。
主題歌としてありました、キャメル。大変グッドミュージックですね。
口笛の吹いてしまうほどの軽やかさで、弾んでいます。

口ずさんでしまうのは、雰囲気でもメロディでも歌詞でもなく口笛です。
これがワンポイント入っているのといないのでは雲泥の差です。

目立って、人々にアピールするような魅力を持っているわけではありませんが、沸々と湧いてくる温泉のような、うれしさで、全編溢れています。
悲しみを乗り越えて見えているのはこういうことなんだろう。
人間を信じたくなります。もう一度、信じてみようと言えるシアワセよ。とわたしは天を見上げて、拳を突き上げて、雄叫びをあげそうになります。実際にはしません。するわけないじゃないですか、そんな、恥ずかしい。しかしそういう気分になる。それは大切にしましょう。

こういう何でもない歌を、いとも簡単に作ってしまえるんでしょうね。
うらやましき、うらやましき。うらやましき。

ところで、映画は面白いのでしょうか。ちょっと見て見たい気がしますね。音楽がいきてるのか、どうなのか。
きっと素敵なんだと思いたい。

ホニャララ/SAKEROCK

2011-05-20 | 若者的図鑑
確固たるメロディアス。

助手「歌が全くないのにも関わらず、どうしてこんなに耳に残るんでしょう?」
博士「歌がないからこそ、それぞれが創造してあてはめるんですよ」

そっか、すごく効いてるんわマリンバですけん。
ばかのうたを聞いてからなんで、どうしても星野さんが目立ってる気がするんですね。

マリンバってあの、ばちを2、3本もってすごくかっこ良く叩いてるイメージってありますけど、星野さんもそうやってるんでしょうか。モダンジャズカルテットがわたしは好きですから、CD一枚しか持ってへんけど、マリンバは好きですよ。ええ、もちろん、最初からね。

ほしのさんバージョンとサケロックバージョンが楽しめるのもよし。

しっとりときかせる歌の老夫婦が、これだけ陽気にかわってしまうなんて。いや、どっちもいいですよ。

音だけで、余計なもんは取っ払って、演奏一筋、ストイックに突き詰めていってるんですが、その気概みたいなものは見えません。てきとーに集まって楽器ならして、あわせて、録音して、飯食って、酒飲んで、おねえちゃんとチュウチュウして、寝るだけ。シャワーは浴びたか!歯磨いたか!まあその辺は、細かいことは気にせずに、なるようになろうではありませぬか。

はい。

あらためて思うのは、サケロックカッコいいなあ。

正しい相対性理論/相対性理論

2011-05-17 | 若者的図鑑
愛されてなんぼ。

このバンドは、みんなに愛されている、というわけではありませんけれども、濃いファンがいる、音楽関係者の中にもいるわけで、みなさんに愛されているバンドです。

愛するに値する何かをもっているから、でしょうが。それぞれが持つ愛くるしさを凝縮してあります。

表記の意味はよくわかりませんが、相対性理論名義の新曲も収録しているのかな、それはやっぱり相対性理論感が満載で、魅力的です。

あらためて声の震え、囁き声の弱々しさが相対性理論の相対性理論たる所以でありましょう。ありましょう。
細野さんのバージョンがわたしは一番好きですよ。
原曲を殺してない、むしろいかした作りになっていますからね。

勝負じゃない、ってかんじです。勝負じゃなくて、乗っかるかんじね。
勝負してしまったら負けてしまいますよ。楽曲の力とか、声の力とかそういうのがきわめて強いんです。

だから、やっぱり原曲がいいですよ、って言いたくなるのをおさえて、誰だって相対性理論好きなんじゃい、と言いたい気持ちを汲み取りましょう。

大人というやつです。ワレワレはもっと大人になるべきです。
割り込みしない、もっと人に優しい大人になりましょう。
生き急ぐ必要はないのです。

s(o)un(d)beams/salyu x salyu

2011-05-14 | 若者的図鑑
コーネリアスの視線。

それが上にあって、こっちを見下ろしてくる。
その視線が気になってしまいます。あの目はなんなのだろう。
反応を見ているのかな、楽しんでいるのかな、そういう趣味なのかな、怖いなあ怖いなあ。

そしたらあたしびっくりしちゃって、声を楽器のひとつとして、操る名手、コーネリアスじゃない。

アルバム一枚が長い1曲のようなつながりがあって、どこから聞いても、戻ってくる感じですね。
どんどん戻ってきます。繰り返し繰り返し。ああこれは、さっき聞いた分だった、と気づかないまま何度もリピートしている。だんだん、わけがわからなくなってきます。

それが狙いでもあるんでしょう。しっかりとはまってしまいました。

好みの問題ですが、歌い方があんまり好きじゃないんで、それは残念でした。
すごく期待してたんですよ、もう少し柔らかく歌ってほしかったかな、と思います。
それと詩もコーネリアスの感覚でもっとかいにゅうしてもらいたかったかな。

ばかのうた/星野源

2011-05-11 | 若者的図鑑
ちょうどいい距離感。

マリンバです。この楽器の音がちょうどいい距離感でついてきます。

うたのあとを追ってくるような、親のあとを必死で追いかけてくる子、その健気さが憎い演出ですね。
決して前に前にでてこない。若手芸人の勢いはありませんが、じっくりと、ぼそっと場をかっさらっていく一言を言える中堅の腕をもっています。
ととととととと、と連続で叩くマリンバ独特の響かせ方、あれがついてくる足音です。
メロディの邪魔することなく、だけど時にいたずらっぽくはねたりする。
愛くるしい。

ほっておけない、いいよ、こっちおいでよ、部屋に今誰もいないから、ゆっくりしていきなよ、って。
いいうただなあ。
みつを、も思わず囁くんでしょう。
なんでもない日常をしみじみと、てきとうにうたっています。

なんの根拠もないけれど、日曜日の午後に聞いていたら、涙が出てくるでしょう。
素敵やん。とっても素敵やん、必死で生きていくことって素敵やん。
どうでもいいやん、ばかばっかりして、生きていけばいいやん。

うん、やさしい声だなあ。

涙腺に気をつけて聞きましょう。
電車とか公共の場で聞いてはいけません。
自宅で、ほっとしたときにひっそりと聞きましょうね。

セカンド/ミドリ

2011-05-07 | 若者的図鑑
いやあテンションがすごい。

ひたすらに突っ走っているのがとても潔し。
あたしはあんたとセックスがしたい、と連呼してるけど、ものすごく説得力があっていいです。
セックスがしたい、が説得力を持っているって、どういうことですか、まったく困りました。

青少年は一度は聞きましょう。ね。
乙女も毛嫌いしてはいけませんよ。聞きましょう。

過ぎていけばいいんですよ、過渡期に聞けばいいんですよ。
大丈夫、聞いてそんをすることはありません。

こういう使い方をしたら関西弁は強いね。まったくすごい破壊力ですよ。
あほんだらあほんだら、叫ばれたらもうたまりませんよ。

もうやめるしかないやろ、ほんで、オマエ、これどう落ち着ける気やね。無理やろ。まったく無理やろって。

という意味で、祝解散。

シンクロニシティーン/相対性理論

2011-05-04 | 若者的図鑑
固有名詞三昧!

使い方によってはものすごく陳腐になってしまいますが、かわりに効果を発揮したときにはなんとも深い感動を与える固有名詞です。

たとえば、コーネリアスとか、小西康晴さんとか、まあくるりも、固有名詞を目立って使いません。

Mr.Childrenとか、宇多田ヒカル、けっこう使いますよね。使い方がうまいんです。

両者それぞれ特徴立ってて、いいですね。どちらも好きです。はい。

一枚目二枚目に比べるとやや薄い印象です。やっぱり聴きすぎたんかな。
ここ2週間かぐらいで一気に聴きつづけてましたからさすがに。

しかし、固有名詞の使い方に鋭い感性を感じました。
歌、やくしまるさんの歌い方も、あいかわらずではい。

印象に残る曲がたくさんありますね、シンデレラだの、チャイナアドバイスだのね。チャイナアドバイスはもう中毒症状があります。チャイナチャイナと口ずさんでしまうことまちがいない。

親しみやすいメロディラインに乗せられた固有名詞の嵐。

まあ、間違いない。相対性理論、間違いないですよ。

しかしぶり返しますが、地獄先生、すごく気持ちのいい音楽です。
くるりのワールドエンド~を思わせます。サビへと続くベースラインと、かすかな盛り上がり、文句のないメロディ。
言い忘れてたので書いときます。