(沖縄編14)
鍾乳洞をでると、すっかり夕暮れ、沖縄にもちゃんと夕暮れは訪れた。どこか不釣合いだけどとても重要なこと。
茶屋にて、ぶくぶく茶とやらをいただく。沖縄の伝統茶らしい。ほうじ茶のような味で、激しく泡立てられていて、その泡を食べるように飲むとの事。脂っこい沖縄料理を食べたあとにこれを飲むと、とてもすっきりする。めでたい席で淹れられたのだ、と茶屋のおばさんは話していた。
茶屋の軒先に坐って夕暮れの庭先を見る。白い猫と黒い猫が連れ立って逃げていく。ひとつにゃあと鳴く。それをきっかけにしたのか、生温い風が風鈴を鳴らす。ぶくぶく茶を啜る。あまいお菓子を齧る。あまいお菓子は歯の裏にこびりつく。すっかり夏の終りといった気分になる。そういえばさっきから小さくさんしんの音が聞こえてくる。その音色をなぞるように風鈴が鳴るものだから、ふらふらと眠たくなる。この畳の上に五体を伸ばして、寝転がりたい欲望にかられる。あれ、今、何月だっけ?
デイゴの木がある。とても堂々として存在感がある。遠慮せんと花、咲き乱れたらええねん。
順を追って、沖縄にも夜はやってくる。やはり不似合いだけどとても重要な事。
那覇、国際通りへ。みやげ物屋などが乱立している那覇の中心通り。やと思う。折角なんですから沖縄の料理を食べたいじゃないですか。みんながみんなそんな口調。魔法。入り口がとてもシンプルな居酒屋に入る。沖縄ではかなりメジャーらしい、とうふよう、という食べ物に衝撃を受ける。爪楊枝でちょこっとけずり取りながら、泡盛をちびちびとやる。グッとくるコードだこれオンリーでいきたい、これオンリーでいきたい。素っ裸でギターかきむしる。まるで2コードの黄金律だ。
店員の女の子のしゃべり口調がとても可愛らしい。注文を持ってきてくれるとき「こちら泡盛ですね~」「こちらゴーヤ―チャンブルーですね~」語尾を上げてくる。沖縄のアクセント、言い回し、なんかいいなあ。淡い乙女心と夜は更けてく。
鍾乳洞をでると、すっかり夕暮れ、沖縄にもちゃんと夕暮れは訪れた。どこか不釣合いだけどとても重要なこと。
茶屋にて、ぶくぶく茶とやらをいただく。沖縄の伝統茶らしい。ほうじ茶のような味で、激しく泡立てられていて、その泡を食べるように飲むとの事。脂っこい沖縄料理を食べたあとにこれを飲むと、とてもすっきりする。めでたい席で淹れられたのだ、と茶屋のおばさんは話していた。
茶屋の軒先に坐って夕暮れの庭先を見る。白い猫と黒い猫が連れ立って逃げていく。ひとつにゃあと鳴く。それをきっかけにしたのか、生温い風が風鈴を鳴らす。ぶくぶく茶を啜る。あまいお菓子を齧る。あまいお菓子は歯の裏にこびりつく。すっかり夏の終りといった気分になる。そういえばさっきから小さくさんしんの音が聞こえてくる。その音色をなぞるように風鈴が鳴るものだから、ふらふらと眠たくなる。この畳の上に五体を伸ばして、寝転がりたい欲望にかられる。あれ、今、何月だっけ?
デイゴの木がある。とても堂々として存在感がある。遠慮せんと花、咲き乱れたらええねん。
順を追って、沖縄にも夜はやってくる。やはり不似合いだけどとても重要な事。
那覇、国際通りへ。みやげ物屋などが乱立している那覇の中心通り。やと思う。折角なんですから沖縄の料理を食べたいじゃないですか。みんながみんなそんな口調。魔法。入り口がとてもシンプルな居酒屋に入る。沖縄ではかなりメジャーらしい、とうふよう、という食べ物に衝撃を受ける。爪楊枝でちょこっとけずり取りながら、泡盛をちびちびとやる。グッとくるコードだこれオンリーでいきたい、これオンリーでいきたい。素っ裸でギターかきむしる。まるで2コードの黄金律だ。
店員の女の子のしゃべり口調がとても可愛らしい。注文を持ってきてくれるとき「こちら泡盛ですね~」「こちらゴーヤ―チャンブルーですね~」語尾を上げてくる。沖縄のアクセント、言い回し、なんかいいなあ。淡い乙女心と夜は更けてく。