「もっと付け加えたいもっと付け加えたいもっと付け加えたい」
「なんですか薮から棒に、監督」
「だって付け加えたいじゃない」
「何をですか?」
「今でエドガー代打逆転満塁弾じゃない」
「はい」
「もっと長くしようと、これいじょうないぐらいに」
「なんで?」
「おもしろそうじゃない」
「しかし、何を付け加えるんですか、もうつけることないでしょう」
「それを考えるのが、俺、監督の仕事でしょうが」
「違うと思いますが」
「とにかく考えましょう」
「わかりましたよ」
「ホームランはさ、ライトスタンドへ入ったんだよね?」
「そうですね」
「じゃあ、西へを付け加えるのはどう」
「西へ、ですか」
「エドガー代打逆転満塁弾西へ!」
「ライトが西ってわけじゃないような」
「次!」
「エドガーのことを装飾していくのはどうですか」
「いいね!エドガーは、そうそう無類の風呂好きだ!」
「助っ人でいいんじゃないですか?」
「それいただき、無類の風呂好き助っ人エドガー代打逆転満塁弾西へ!」
「風呂好きもつけちゃったよ」
「あとは、代打された奴の名前も入れとこうか」
「代打されたやつといえば、誰ですか?」
「忘れたから、真田広之でいいんじゃない、華があるし」
「いやあかんでしょう、真田広之野球選手じゃないし」
「無類の風呂好き助っ人エドガー真田広之の代打逆転満塁弾西へ!」
「この末っ子気質!」
「そうだ基本的に入れていい言葉あるじゃない」
「なんですか?」
「9回2死サヨナラ」
「じゃないでしょう、6回のことでしょう」
「付け加えたい付け加えたい付け加えたい」
「わかりましたよ、もう好きにしてください」
「9回2死無類の風呂好き助っ人エドガー真田広之の代打逆転満塁サヨナラ弾西へ!」
「だいぶ長くなりましたね」
「そういえばさ」
「なんですか?」
「エドガーのことも言ってるんだからさ、真田のことも言ってやらなきゃ不公平じゃない」
「いいですよ、別に真田広之が試合にでてたわけでもないし」
「真田が怒って闇討ちしてくる可能性もあるじゃない」
「たしかに時代劇もやってましたけど真田、そんなデンジャラスじゃないですよ」
「真田といえば、まず俳優だね、そして、無類の、無類の」
「俳優いうてもうとるし。無類の、つけなきゃダメですか?」
「バランスの問題だから、無類の、無類の、ほら、なんかない?」
「そうですねえ、じゃあ、無類の犬好きでどうですか?」
「そうなの?」
「知りませんけど、イメージですよ」
「それいただき、9回2死無類の風呂好き助っ人エドガー無類の犬好き俳優真田広之の代打逆転満塁サヨナラ弾西へ!」
「長くなりましたねえ」
「俺、疲れた、寝る」
「毛布を!監督に毛布をかけろ!」
「なんですか薮から棒に、監督」
「だって付け加えたいじゃない」
「何をですか?」
「今でエドガー代打逆転満塁弾じゃない」
「はい」
「もっと長くしようと、これいじょうないぐらいに」
「なんで?」
「おもしろそうじゃない」
「しかし、何を付け加えるんですか、もうつけることないでしょう」
「それを考えるのが、俺、監督の仕事でしょうが」
「違うと思いますが」
「とにかく考えましょう」
「わかりましたよ」
「ホームランはさ、ライトスタンドへ入ったんだよね?」
「そうですね」
「じゃあ、西へを付け加えるのはどう」
「西へ、ですか」
「エドガー代打逆転満塁弾西へ!」
「ライトが西ってわけじゃないような」
「次!」
「エドガーのことを装飾していくのはどうですか」
「いいね!エドガーは、そうそう無類の風呂好きだ!」
「助っ人でいいんじゃないですか?」
「それいただき、無類の風呂好き助っ人エドガー代打逆転満塁弾西へ!」
「風呂好きもつけちゃったよ」
「あとは、代打された奴の名前も入れとこうか」
「代打されたやつといえば、誰ですか?」
「忘れたから、真田広之でいいんじゃない、華があるし」
「いやあかんでしょう、真田広之野球選手じゃないし」
「無類の風呂好き助っ人エドガー真田広之の代打逆転満塁弾西へ!」
「この末っ子気質!」
「そうだ基本的に入れていい言葉あるじゃない」
「なんですか?」
「9回2死サヨナラ」
「じゃないでしょう、6回のことでしょう」
「付け加えたい付け加えたい付け加えたい」
「わかりましたよ、もう好きにしてください」
「9回2死無類の風呂好き助っ人エドガー真田広之の代打逆転満塁サヨナラ弾西へ!」
「だいぶ長くなりましたね」
「そういえばさ」
「なんですか?」
「エドガーのことも言ってるんだからさ、真田のことも言ってやらなきゃ不公平じゃない」
「いいですよ、別に真田広之が試合にでてたわけでもないし」
「真田が怒って闇討ちしてくる可能性もあるじゃない」
「たしかに時代劇もやってましたけど真田、そんなデンジャラスじゃないですよ」
「真田といえば、まず俳優だね、そして、無類の、無類の」
「俳優いうてもうとるし。無類の、つけなきゃダメですか?」
「バランスの問題だから、無類の、無類の、ほら、なんかない?」
「そうですねえ、じゃあ、無類の犬好きでどうですか?」
「そうなの?」
「知りませんけど、イメージですよ」
「それいただき、9回2死無類の風呂好き助っ人エドガー無類の犬好き俳優真田広之の代打逆転満塁サヨナラ弾西へ!」
「長くなりましたねえ」
「俺、疲れた、寝る」
「毛布を!監督に毛布をかけろ!」