いないのに、まべさんの存在感が際立つ。なにか物足りなさがあるので、クレジットみてみると、まべさんがいなくなってるし。方向性の違いかね、性格の不一致か、謎は深まりつつありますが、とにかく脱退したと。やくしまるさんやらその他メンバーの書く歌はたしかに相対性理論であります。しかしそこに絶対的ななにかが足りない。ひねくれた歌詞もある、キャッチーなメロディやアレンジもある、どこを切り取ってもまあ相対性理論なのに、足りない。足りない、まだ足りないとどんどん大きくなる泣き声みたいに、頭に残るのは違和感です。
思えば、地獄先生、ラブずっきゅん、チャイナアドバイス、好きな曲、または代表曲はまべさんの作ったものでありました。たぶん。手足はあるが胴体がないぞ、という感じ。もう、手足だけが動き回っているもので、そのうち終始のつかないことになりかねないでしょう。
解散もしくは活動休止もちかいのでは、とおもっています。
いや、このアルバムだけを聞けば、素晴らしきバンドのひとつに数えられるんですが、音楽シーンを揺さぶったあの相対性理論としては、もうひとつ!つまりはハードルが上がりすぎてるんですね。
夜はそのまなざしのむこうに流れる。
何度も諳じたくなりませんか?ライブ音源だそうで、その臨場感、大人になったボーカルの声、相も変わらず感情を込めずに淡々としかし、丁寧に歌っています。久しぶりに空気公団のCDを買ってみたんです。変わらないもの、変わっているもの、時の流れをかんじました。みんな、年を重ねたわけです。当然。
微かなるエモーション、それは少し強い風が吹けば吹き飛んでしまいそうなエモーション、観客が、思わず息をのんだのが、聞こえました。心臓が高鳴っているのに物音ひとつたてられない緊張感が録音されていました。
ジャケ買い必至、して損しない、CDの棚に並べて抜群の吸引力のあるタイトル。稀有な存在としてシーンに居続けることでしょう。
それにしてもアマゾンは中毒作用を持っていますね。次から次へと薦めてきて、きりがない。上に中古なんかだと安価で、ポイポイ買ってしまう。クリック詐欺に近いんじゃないの。いや、感謝してます。神様や。