夏木広介の日本語ワールド

駄目な日本語を斬る。いい加減な発言も斬る。文化、科学、芸能、政治、暮しと、目にした物は何でも。文句は過激なくらいがいい。

ブログが書けない言い訳

2012年01月11日 | 暮らし
 12月に総仕上げをした万葉論をきちんと本の形にして、今週中に出版社に持ち込むつもりだった。駄目元である。ところが、ページ番号を通して形を整えている時に、どうしても読み返す。そこで、もっと筋の通り易い、分かり易い説明が出来る事を発見してしまう。そこで書き直しをする。そうなると、参考にしている日本書紀の記述にまで遡る必要も出て来る。だから大仕事になってしまう。

 そんな訳で特に今週はその作業で忙殺されていて、新聞もろくに読んでいない。日記で終わっては駄目だろうから、なかなかブログが書けない。ずっと前のブログに最近寄せられた「王道」について、どうも私の趣旨が分かって頂けていないようなので、その反論はともかくも、「王道」について考えを述べたいのだが、それもまた大変な事になるので(途中までやって、大変だ、と分かってそのままになっている)、なかなか出来ない。
 つまり、私はあまり仕事が速くはない。

 良いお酒を少しだけ飲もう、と言うのは続いている。息子の買ってくれた大吟醸の「獺祭」は飲み終わってしまったので、今度は「九平次」と言う酒にした。これは二年ほど前に、店で勧められて買ったのが始まりで、当時はいつ行ってもあったが、今回行ってみて、残っていたのは1万5000円の高価な物と、私の買った3600円の物の二種、しかも後者はわずか1本しか残っていなかった。人気銘柄になっているのである。
 最近はずっと手元不如意でそうした銘酒とは縁が無かった。久しぶりに夫婦共に喜んでいる。買ってもらった酒の三分の一ほどの値段だが、旨さは当然だが三分の一などではない。少々辛口だが、旨さはほんのちょっとだけ落ちる、と言った具合である。だから「獺祭」の大吟醸を三日に一度飲むのと、この「九平次」を毎日飲むのと、どちらを取るか、と言われれば、文句無しに「九平次」を取る。酒も料理もそんな物だろうと思う。だから、普段と晴れとがある。それで暮らしのメリハリもつく。毎日が晴れだと結局は詰まらない人生になるのだろうと思う。