夏木広介の日本語ワールド

駄目な日本語を斬る。いい加減な発言も斬る。文化、科学、芸能、政治、暮しと、目にした物は何でも。文句は過激なくらいがいい。

小沢さんが変な事を言っている

2009年03月11日 | Weblog
 小沢さんが「国民のみなさんにご迷惑を掛けて申し訳ない」と詫びている。へーえ、我々はいつどんな迷惑を掛けられたのだろうか。もしかしたら、小沢さんを疑って、民主党の党首を辞任すべきだ、とか、民主党の人気に多少かげりが出た事を指しているのだろうか。そうだとすると、ずいぶんといい気なもんだ。国民の期待を一身に担っているのに、その信頼を揺るがせた、とでも思っているのだろう。
 冗談じゃない。我々は民主党にそんなに期待を掛けてなどいない。自民党と公明党の政権よりは多少はましだろうと言うだけの話である。同じ穴のナントカである疑いは濃厚にある。ナントカ、と言うのは「むじな」では穴熊や狸に失礼だと思うからだ。
 我々は小沢さんに十分に疑いを持っている。「政治資金規正法に基づく記載に虚偽の疑いがある、などと分かりにくい事を言うから、疑われてしまう」とも言っている。帳簿の記載に間違いがある、と言えば、疑われずに済むのだ、と非難する。
 そうなのだ。分かり易くしてしまうから、疑惑が明白になるのである。そうした疑惑を分かりにくい専門的な表現をして隠そうとの魂胆がありありと見える。小沢さんともあろう者が帳簿に間違いなどあろうはずが無い。

 小沢さんが当初から堂々とあらゆる疑いを否定しているのは、やり方に絶対の自信を持っているからだ、と言われている。どんな捜査をしても引っ掛からないだけの自信がある。それだけの仕組みが出来上がっているのだろう。だが、俗に「上手の手から水が漏る」と言う。
 西松建設との間に汚い関係があるのかどうかは知らない。しかし汚くないとしても、毎年多額の献金がある以上、建設業界に力を持つ小沢さんに見返りを期待しているのは当然である。どこの世界に只で大金を上げる奴がいるか。そうでないとしても、「慈善事業」にはどこか胡散臭い臭いが付きまとっている。
 今、世の中で大きな顔をして、悪事がはびこっている。やり方が法に触れない限り、司法は手が出せない。だから悪人は巧妙に法の抜け穴を探す。そこには法の不備もある。法に触れなくても悪事は悪事だと我々は知っている。法に関する知識が無いからこそ、本能的に悪事を見抜く事が出来る。
 なまじ変な知識が豊富な人間は、結局、墓穴を掘る。

 政治家も大企業も我々の力をみくびっている。そりゃあ我々は時には駄目な政治家を見抜けなかったりする。簡単に騙されもする。大企業の汚いやり方が分からなかったりする。その見事な製品にやはり騙されてしまう。
 けれども、本当に怖いのは我々庶民の力なのだ。その力が恐ろしいからこそ、あらゆる手を使っていつまでも我々を愚民のままにしておこうとしている。その手先になっている奴らが誰々か、我々は気が付き始めている。そうとは気が付かずに手先になっている哀れな連中もいるが、それは同情には値しない。目先の欲に眩んで、真実が見えなくなっているだけの事である。
 ねえ、一度、欲を捨ててごらん。ずっと気が楽になるよ。そして本当の事が見えて来るよ。一度財産などを持ってしまうと、その素晴らしさに負けて、死ぬまで欲と道連れになるんだろうね。権力だって、所詮は財産に繋がるからみんなが欲しがるのである。