おっさん先生と愉快な仲間のぶろぐ

先生って楽しい仕事だと思い続けることができたしあわせな爺っさまのつぶやきです。

運動会の季節ですね

2014-09-25 20:52:22 | Weblog
毎日の天候が気になり
台風の進路や練習の進度にやきもきする
運動会の季節ですね

雨が降るとこの簡易ラインマーカーが大活躍します。


「晴れているから今日の練習は、運動場。
体操服に着替えて朝礼台前に集合。その前に、トイレは済ませ
て。え一っと、カラーコーンも出しておいてください。
チャイムが鳴ったらすぐに…。」なんていう
指示がすらすらと出せるようになっているはずですよね。

でも、あなたがこんな風に次から次ヘ
と指示が出せるようになると、
また一つの課題が見えてくるかもしれませんよ。

あなたが次から次に出す指示に
なにがなんだかわからなくなってしまう子が
いるかもしれませんよね。

運動会の練習が始まると、顔が輝きをまし、生き生きとしだす子、
体を動かすことが苦手で顔を曇らす子ども
何かをきっかけにして登校をしぶる子、様々な様子が見えてきます。

でも、その中で、普段から気になる子が、さらに気になるなんてことはないですか?

子どもの中には、感覚の過敏さや疲れやすさ、先の見通せないことによる不安、
気持ちや行動のコントロールの苦手さから、苦痛に感じる子どももいます。

そこで、
運動会当日に向けた取組の段階から
見通しを持つためのスケジュール提示や立ち位置の視覚化(ICTの活用場面ですね)
疲れたときのヘルプサインの出し方や、自分の出番が来たときの出方、
並び方、戻り方、負けたときの気持ちのやりくりの仕方や係活動の意義等について、
スモール・ステップを提示しながらの指導が大切です。

演技や競技の完成度を高めることだけを追求せず、
ここの力量を見極めた上で、自分の力を出し切ることにより
克服することのできた成功体験が、今後のステップに向けて必要なことだと思います。

しかし、幾人かの子どもたちのことが気になりつつも
演技の完成や全校や学年全体の流れの中で
みんなの意識が集中していくために、
その子にとって、大事な時のタイミングがずれてしまうことがあります。

難しいことかもしれませんが困っている子を早期に見つけ
誰もが見通しをもち、安心して運動会に臨めるようにするための支援を
学年や学校全体の分掌の中でチーム支援することが必要だと思います。

低学年児童には、運勤会の目標を意識させる取組からはじめ、
自分の心や体の様子の伝え方、当日のスケジュールの確認、
競技に負けた時や演技を失敗した時の気持ちのコントロールの仕方
担任へのヘルプサインの出し方の指導が必要になってくるだろうし

高学年児童は、最高学年として6年生の役割とそれをサポートする5年生としての役
割、係活勣の意義や内容、下級生への声のかけ方や関わり方気配りの仕方等、
発達年齢に会わせた指導が必要ですよね。

低学年高学年に関わらず、このような指導行う前提として
学校行事は「クラス作りの場である」という意識が必要なのだと思います。

そのためのチェックポイントを何点かあげてみます。
・学級や学年が子ども一人ひとりの心地よい居場所になっているか。
(Q-Uなどの分析が必要ですよね)
建前の「誰とでも仲良く」や強制的な「いつもみんなで」という感覚ではなく、
好きな人もいれば、嫌いな人もいる。だからどうすればいいのか
うれしいこと、つらいこと、悲しいこと、侮しいことも含め、
さまざまな経験の中で考えることが大切だと思うのですが。。
「いやなこと、嫌いなこともあるけど、このクラスがいい」と思えてこそ、
 嫌な経験も嫌いになった仲間も成長の糧になるのかもしれませんね。

・教師が、子ども同士が「互いの違いとよさを認め合うのが自然、当たり前」だと感じても
担任するクラスの子どもがそう感じているとは限らない。
けど、教師自身は、子どものよさを認めそのつど自然に評価することが必要だと思います。

子どもは教師の言動を見て、聞いて行動をするようになる、
だとすれば「子どもたちの違いとよさを認めるのが自然、
当たり前」とあなたが感じていないのかもしれませんね。

取組の中でクラスの仲間の一体感を感じることができる場面を作っていますか。
誰もが無理をせにず楽しめる活動が場面を仕掛けるのはあなたの仕事だと思います。
その上で、仲間とチャレンジする活動を行い、自分なりの役割を果たせるような活動
に挑戦しようとする意欲を高めるのがクラスとしての仲間意識だと思います。
運動会では体力的精神的にも疲れるのですが、子どもの前ではそんなそぶりをしないというのも
若い間のあなたたちだからこそできる事だと思っています。

・子ども同士のトラブルを恐れていませんか
それぞれの子どもが納得するまで話し合わせることが必要だと思います。
それぞれの話を聞いて、整理して今後の対処法を具体的に考えることまで
必要な時代になっているように思います。

子どもの中には、「あなた」との「相性」が合えば落ち着つきを見せる子、
あなたと「相性」が合わず、ますます立ち歩いたり、教室から出て行ったり、
勝手なことをするようになってしまう子がいるかもしれません。
「あなた」との相性を先に考えるのではなく
「その子」と「相性」のあう「担任」になるためには
何が必要かという視点も必要なのではと思います。

最後に一般的に言われている
子どもが落ち着いて過ごせる学級の
担任像を示しておきます。

いくつ当てはまりますか。

「指示や説明が端的で分かりやすい」
「口やかましくなく、話が長くない」
「子どもに多くの活動をさせながら、テンポよく授業を進めている」
「さりげない誉め言が多い」
「学級づくりを大切にしている」
「教室環境が整えられている(掲示物、学級のルール:発言、聞き方等)」
参考:「特別支援教育ハンドブック」(京都教育大学)

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