最近、近所の建物を見て回ることが好きで、徒歩やミニベロで家の周りをうろうろしております。
我が家から歩いてすぐのところに「さいたま新都心」があります。
この辺りは、わたしの幼いころから大きく姿を変えてしまいました。
昔、父と近くのロイホの駐車場でひたすら電車を眺めていた記憶があります。
あのころは何もなかった。
大きな建物なんて今の北与野駅前にある与野ハウスだけ。
今では再開発によって、容積目一杯に無秩序に建てられたマンションや膨大な予算をつぎ込んで出来た官公庁の建物ばかり。
あまりの変化に、その光景を素直に受け入れることが出来ずにいた時期もありました。
そんな、さいたま新都心ですが、仕事柄じっくり見てみることにしました。
すると多くのアートに出合うことが出来たのでした。
贅をつくした街に名もなき芸術の数々。
休日の昼間には人に見られることもなく、ひっそりとたたずんでおりました。
アートが街中にある光景は非常に豊かだと思うのですが、何故だか今回はその姿を見ていると何とも言えない淋しい気持ちになってきました。
街とアート。
他に足りないものは一体・・・
そういえば、宇都宮の餃子の像が大変なことになってしまったようで・・・
街とアートつながりで心配です。
ものが無いからではないですか。。
操車場線路の名残を、ペイビングのレリーフに刻んだものを僅かに観察する
くらいでしょうか。
合同庁舎西側の空き地には、さらに大型の複合施設(事務所、商業、サッカー
ミュージアム他)が建設予定です。
私は鉄道博物館こそ、ここに誘致すべきだったと思えてなりません。
正直、もうこれ以上この街には箱はいらないと思います。
あとはソフトをどうするかですが、いい考えが思いつきません。
鉄道博物館へは、万世橋のたもとにあった時には何度も訪れていましたが、大宮に来てからは1度も足を運んではいません。
確かに土地の記憶を残すには最適な施設だったでしょうね。