gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

暴れん坊将軍に逆らうバカな家来たち

2007-05-09 22:08:09 | 日記・エッセイ・コラム

 妻に「今日は洗濯するの?」と言われてしまった。
 「私、家事をする人」で、妻は「仕事する人」になってきている。料理教室がない日でも仕込みや仕入れに忙しい妻は、出張販売・教習の仕事もある。私の母の介護もある。従って、私も忙しい。料理以外の家事を手伝う。洗濯がけっこう楽しい。洗面所には常に洗濯物が溜まっていた我が家も、妻が「洗濯物がない」というほど、午前中は洗濯Photo_67機が回り続けている。天気予報が気になる。雨の日は洗濯をしない。そんな午前中は、ギターかウクレレを弾きながらテレビを見ている、と言うか、眺めている。晴耕雨読でなく、晴洗雨テレビの生活だ。
  既に他界した父が、好きでよく見ていた「暴れん坊将軍」の再放送をやっている。徳川八代将軍「吉宗」が自ら剣を持って悪を懲らしめる。
 いつも思うのだが、吉宗の御家人に、なんと悪が多いことか。しかも、悪事が露見するのは、「め組」の町内近辺で問題が起こった場合のみで、吉宗の知らない悪がもっと多く存在することが確実だ。明らかに任命責任がある。日本国内は見ていない。江戸のほんの一角で政治の判断をしているようだ。
  「貧乏旗本Photo_68の三男坊だ」と、周りよりずっと目立つ着物を着ていながら、身分をごまかす度量がすごい。これも現代に置き換えたら「貧乏社員の三男坊だ」と、社長が社員や家族の前で言うのに等しい。しかも高価な私服で身を包み、社員の心を逆なでにする度胸。
 そして、いよいよ逃げられなくなった悪人が、開き直り、斬りかかってくると、抜いた刀の刃を上に向け、「殺すつもりはない」と暗に知らせた上、峰打ちで次々となぎ倒していく。吉宗と共に戦うのは男女の「お庭番」。お庭番は刃を向けて斬っていく。刺し殺す方が多い。悪の家来も家族を養っているから、必死に戦うだろうが、少し賢い奴なら「お庭番」には向かっていかないはずだ。むき身の刀で、斬られたり刺されたら確実に死ぬ。峰打ちなら怪我で済む。だから、私なら「吉宗」に斬りかかる。斬り倒せば大手柄。駄目でも、必死に闘った証拠の大アザか骨折痕を見せればよい。
 最後は悪主君は殺されてしまうから、闘うふりをしながら逃げるか、気絶したふりが一番だ。
 本当に賢い家来なら、吉宗は社長で、自分の主人は部長に過ぎないことPhoto_69が理解できるはずだ。明らかに将軍だと分かったのに「上様ではない。斬れ!」と言われて、斬りかかるバカ家来ばかりなのがおもしろい。上様の味方をする家来が出てきてもおかしくないのに、逡巡することなく吉宗を斬ろうとする。水戸黄門の場合は「葵の印籠」で身分が証された時点で、逆らう奴は出てこない。
 八代将軍の場合は、派手ハデ着物の「葵の御紋」で吉宗と証明されたのに、陪臣(吉宗の家来の家来)たちに逆らわれてしまう。派手さが嫌われるのかもしれない。
 私が、この「暴れん坊将軍」に出てきたら、どんな 家来だったろうか。「旗本三百石の末裔」が自慢だった父は、上様に忠義を尽くしただろうが、息子の私は、最後までお勤めを維持できるだろうか。無事に定年を迎えることができただろうか?
 こんな話をしながらテレビを見るから、家族から「うるさい」と言われる。


最新の画像もっと見る