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「契りきな」 談合知事と入札

2006-12-15 21:59:17 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_17  官製談合の最たるものに「鶴の一声」がある。
 今年は次々と知事が逮捕された。選挙の応援に対する謝礼が基本にある。東京都の石原知事の場合、選挙にめっぽう強いから、業者への応援依存度は少ないだろうと思っているが、身内への疑惑問題が発生していると聞く。しかも、問題を起こして渦中にある建設会社が絡んでいるそうな。
 芸術家の息子への公費出費も、知事自身、これでいいのかという回答をしていた。
 「才能ある芸術家を起用した。それがたまたま息子だっていうことで、なにが問題なのだ」という趣旨の発言をしていた。どんなに才能があろうが、知事の息子を東京都が公費派遣して問題がないわけがない。「余人を以ては代え難い」などと言う判断を誰がしたのか?何人ぐらいの”余人”と、どの程度比較したのか?たとえ一番だと判断しても、「たまたま都知事の息子だった」という理由で、諦めて貰うのが筋だ。もっとも誤解が生じない方法だ。
 芸能人の「親の七光り」とは違うんだということを知事自身が示すべきで、都の役人がごますりでやったことなら、なおのこと範を示してほしい。しかも、その出張費が民間の基準と比べて高いそうだ。
 出張経費が削減された企業が多い。出張の日当がなくなった会社の人がこぼしていた。一方的に廃止されたという。労働条件の一つが勝手に変えられること自体問題で、「会社が決めたことだから仕方ない」という従業員の意識も、問題ありだ。
 いろいろな手当がある官公庁。長期間休んでも、民間の中小企業より多い年収。
 官民の格差はいろいろな面で広がっている。

 「談合は必要悪」という根強い論がある。私も若い頃、仕事で官庁の工事、物品販売を担当したことがあるが、仕様書通りの性能を維持するのため算出した金額より、ずっと低い金額で別企業に落札されたときなど「どこかで手を抜くのかな?仕様書を曲解しているのかな?」と思うこともあった。検査があるので、まさかと思うが、赤字覚悟の受注をすることもある。
 学校などで使うパソコンの超特価落札が話題になった。以Photo_21前のパソコンは互換性の問題が大きかったから、入れてしまえば、以後、随時契約で、その機種が採用されることが決定したようなもの。いずれ元が取れる。
 そうでなくても、知事が指名してくれて、さじ加減を加えてくれれば、初めから元が取れる。その仕組み、からくりが、逮捕知事自身の口からどの程度出てくるか?悪あがきはみっともない。

 防衛庁から、やっと受注できた災害対応用機械300万円ほどの契約書を、窓口に持っていたとき、先に受付順を譲った女性の書類の多さに驚き、次に金額に驚いた。
 千万単位が何枚もあり、億もあったと記憶している。品名が「○○ヘリ」とか「対艦○○」と書いてあった。あちらは、機種(メーカー)の決定が先にあって、その代理店は決まっているので特に嬉しそうではない。契約にも慣れているのか、淡々と窓口に書類を提出していた。順を譲るんじゃなかった。
 「あなたが納入する兵器で、俺たち国民全員が護られるんだね」とも「私の機械で、一部の駐屯地が出水から守られるんだよ」とも言わなかった。
 その防衛庁も省になることになって、隔世の感がする。長官は大臣になるし、外務大臣と肩を並べる。そのうち、昔の陸軍省、海軍省のようになるのか。いや防衛省は、陸軍省、海軍省を一緒にした組織なので、もっと権力を持つかも知れない。
 あー、恐ろしい。防衛省の談合を摘発したら、軍靴に踏み込まれるぞ!


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