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憎まれ口、世にはびこる。

2007-11-30 23:58:30 | 日記・エッセイ・コラム

ショチョーなんて偉くない!
 先日、春先まで勤めていた会社に寄った。
 あちこちで
 「君たちの働きが悪いから株価が上がらない。何とかしてくれ」などと言いながら歩いていると
 「tomiさーん、定年後は、することがなくて、寝てばかりじゃないの」と言う男がいた。
 この男は、仕事中の居眠りで有名だから、すぐに反論した。
 「確かに寝てばかりだけれど、布団で寝てるぞ。誰かのように机で寝ることはないぜ」
 周りから
 「言われましたPhotoね。いつだって、何倍にもなって返ってくるんだから言わない方がいいですよ」と忠告されていた。
 しばらくして、他の人との会話中、「待ってました」とばかり割り込んで、再び挑戦してきた。
 「tomiさんは、心臓に毛が生えているくらいだから、ストレスなんかないよ」と、うれしそうに言い出した。
 そこで、おとなしく引き下がる私ではない。
 「2,30本ぐらいの毛なんて、生えていると言えない。お前の基準なら、ふさふさに生えてると思うだろうけど」と、また反論した。
 その男は、薄い髪を横に3度くらい行き来させたバーコード頭なのである。私は髪の毛が多く、若い時は、それが悩みだったくらいだ。顔と頭が1:1の割合だった(卓球の写真は26歳の頃)。
 「だから、言わない方が良いと言ったでしょう」と若い人たちに言われていた。

 このバーコード君。会社の富山営業所長を命じられ赴任した時、張り切りすぎて、システムを管理していた私に、色々と依頼してきた。北陸の分析をした報告書を作る相談で、煩わしいやら、面倒くさいやら。
 「所長になったからって、認められたなんて考えるな。本社に居るだけでも目障りで、見たくもないから遠ざけられたんだ」と言って、たしなめた。同期でも、早く所長になった責任を感じているようだから
 「早くショチョー(所長)になったからって、偉くなった、なんて勘違いするな。うちの娘なんか中学1年でショチョー(初潮)をやった」と言って、諭した。
 このバーコード君も再来年、定年だ。

 今、取締役をやっているF君も、若い頃から、私の憎まれ口の餌食だった。
 一緒に組合活動をやっている頃、執行部に残らざるを得ない私たちに、先に辞めることを宣言しながら
 「俺は、もうニンキ(任期)が無いから」とうれしそうに言う。
 「お前のニンキ(人気)の無いのは、とっくに知っている。特に女性からの人気は全く無い」と、気にしていることをズバッと言って喜ばせた?そして、再度、任命されるように仕組んだのは当然の成り行きだった。
 後年、大阪支店長に栄転する時、
 「発令日より早く赴任することにした」と言うから、
 「それは良いことだ。東京の部長になってから部員を喜ばせたことはないのだから、早く離任して、たまに喜ばれることをするのは良いことだ」と褒めて、励ました。

 憎まれ口は、女性にも言っていた。ひんしゅく男の典型だ。

 「あなたは、池袋辺りに住んでるの」
 「違いますよ、なんで」
 「豊島(としま)区じゃないの、みんなが、としま、年増(としま)って言うから」

 「あなた、計算が速いの。暗算が得意?」
 「そんなことないですよ。なぜですかあ」
 「みんなが、あんざん(安産)タイプって言ってたよ」Photo_2

 「野球が好きと聞いたけど、ブレーブス(今は無くなった阪急ブレーブス)ファンなの?」
 「巨人ファンですよ。どうして?」
 「人事課で、あなたはハンキュー(半休)ばかりだと、言ってたから」

 むろん相手は、気心知れた人たちで、遊び、クラブ活動、そして労働運動など、一緒にやってきた仲間たちだ。それでも、他人が聞いたら、セクハラ、パワハラ、いじめと取られるだろう危険な憎まれ口だ。

 家でも変わらない。
 「最近はコンキ(根気)がない」という娘に
 「無いんじゃなくて遅れてるんだろ、コンキ(婚期)が」
 結婚願望の見られない娘からは、冷ややかな反論が返ってくる。
 「お父さんとお母さんを見てたら、結婚なんかしたくないよ」
 さすが私の娘、二の句の付けない反撃をしてくる。

 「俺はうちの『はにかみ王子』だ」という息子には
 「年中、風邪をひいていて、はなかみ(鼻かみ)王子だろう」

 「いつまでも古いものを捨てないんだから」と私を非難する妻には
 「古くても捨てられない性格だから、お前と離婚もせずにいるんだろう」
 むろん妻の猛反撃を受けることになる。

 「もう趣味の領域だね。その憎まれ口は」と言われる。
 口は達者な、私の隠れた?一面だ。


お白州で対決か?

2007-11-29 19:10:49 | 日記・エッセイ・コラム

 額賀財務大臣の参議院での証人喚問が決まった。
 自民党側は「伝聞によるもの」と反発している。防衛庁の元高官が「そう聞いた」と言うのは、確かに伝聞と言えるだろう。現職の防衛省の高官は覚えていないと言う。現職は、「そうだ」とか「違う」といPhotoうより「覚えていない」が一番無難な言い方だ。
 守屋前次官が宣誓をして証言したものは伝聞ではない。偽証罪に問われる可能性がある証言は重い。それに反論するなら自分も宣誓して証言すれば良い。
 家族と会食していたという写真を出してきた。そこにプリントされた日時を証拠としているが、日時なんていくらでも操作できる。議事録もしかり。
 バカみたいな論議をしていないで、証人喚問の場で、堂々と論陣をはればよい。
 お白州対決がいやなのか。対決すれば、どちらが嘘をついているか、見たり聞いたりすれば、ある程度は分かる。

 ただ、ここに来て、直接対決が危うくなってきた。
 片方の当事者、前次官が逮捕されたからだ。国会の捜査権もあるようだが、起訴もされていない状況では難しいのではないか。
 前次官も、「額賀元長官がそう言うなら、私の勘違いか?」などと、揺れているような報道もある。そこで、額賀氏自身の喚問も、「慎重に」と野党からさえも出てきた。
 参議院での対決を前にした逮捕は偶然なのだろうか。急がなくても、証拠隠滅、逃亡のおそれなどないだろうに。
 証人喚問の発言を待っての逮捕なら、偽証罪も視野に入れた捜査ができるのではないか。証言の揺れについても、「取引の動きがあるのかなあ」と、疑ってしまう。

 最近は、政官のやることが、いっそう分からなくなってきた。 
 
※ついに証人喚問は中止となった。


くじ運が悪いから遅刻する私

2007-11-26 21:41:58 | 旅行記

初めてのアメリカ本土 体験記第6章
30(サンジュウ)は日本語ですよ

 カリフォルニア州Photoだけでも、日本の全面積よりも広い。もし、カリフォルニアが独立したら、GDPで世界第六位の国となる。しかも、食料・資源は自給自足が可能だという。それが合衆国の50州の一つなのだ。アメリカの規模に、今更のように驚く。
 国土の広さを実感するのは、国内を移動した時に、時間変更が行われることで、もう一度カリフォルニアへ戻るから、時計を変えるのもおっくうだった。日本時間も考えると、もう、どうでもよいという気になる。滞在しているときに、夏時間から冬時間への変更が行われたから、なおさら混乱する。
 若い頃は時間の管理が不得手で、遅刻常習者だった私だ。アメリカで働いていたら、勘違い、うっかり、忘れていたなどで、めちゃくちゃなサラリーマンだったろう。夏時間から冬時間に切り替わった時期は、しばらく間違えていたり、間違えたフリをもするはずだ。出張などに出たら時間の約束はできPhoto_2ない。現地時間だか地元時間だか、分からなくなる。
 9時15分の始業時間に遅刻して
 「私は、昔から、くじ運が悪い。9時台は苦手だ」
 なんて言い訳をしていたくらいだ。
 それよりも、英語で時間が理解できるかどうかが、先立つ問題だ。とくに数字は、つい日本語が出てしまう。
 かなり以前、会社の先輩で、ブログに時々登場する「いびきのohkubo」氏が、日本のオーディオを買いに来たオーストラリアの取引先に、接客スペースで、スピーカーの解説をしていた。30センチのウーファー付きスピーカーを勧めていたのだが、何度も「サンジュセンチ」と話しかけていた。英語みたいなアクセントで「サンジュセンチ」と言い直すが、相手は「??」の様子。Photo_4
 「センチメートルでは分からないのかな。インチやフィートに直さないと駄目かな」と考え悩んだohkubo氏だった。
 自席にいて、たまたま聞いていた私に
 「サンジュウは日本語だよ」
 と声をかけられるまで、気が付かなかった。
 自分では気づかず、人の言葉なら違うと分かる程度の我々の英語力。これでも北欧スエーデンの商品を取り扱う部署で働く商社マンだったのだ。

 規模で驚いたといえば「グランドキャニオン」だ。
 「ハワイのグランドキャニオン」と形容される「ワイメア渓谷」も、見事な景観だが、その規模Photo_5は比較にならない。展望場所から見る限りでは、ワイメア渓谷も確かに「グランドキャニオン」で、周りに緑が多いから、また違った風情があった。
 飛行機から見る「グランドキャニオン」は、その広さ、深さ、高さは、想像を大きく超えていた。「アポロの月面訓練に使われた」という解説も納得する世界が拡がっている。
 サンフランシスコのあと、ホノルルへ寄るコースを申し込んでいたのに「グランドキャニオン」につられて変更した今回の旅行。
 「ハワイは、いつでも行ける」と割り切って、良かった。


ストリップが部屋から見えるホテル

2007-11-22 00:01:50 | 旅行記

初めてのアメリカ本土 体験記第5章
臆病者!起きろ!

 航空機はできるだけ利用したくない。しかし、今回の旅Photo_7行で、上空から見るグランドキャニオンの壮大さは、飛行機がなければ味わえないことを痛感した。また、小さなプロペラ飛行機でなければ見られない光景だった。飛行機を満喫したのは初めてだ。
 以前、ヨーロッパ内を移動中の飛行機で夢を見た。乗っている飛行機が墜落する夢だ。「やったー」と叫んで目が覚めた。信用していない飛行機が、案の定、衝突して墜落する夢だったので、「ついに、やっちまったー」と寝言で叫けんだのだ。隣の友人もびっくりして起きた。
 居眠りする前、ドイツの戦闘機が近寄ってきたのが見えた。敵機に見立てた訓練だろうと思う。日本でも、Photo_8雫石で、全日空機と自衛隊機が接触して事故を起こした、あれと同様の訓練をしていたと、今でも確信している。
 今回、サンフランシスコへ向かう飛行機の中でも、すぐに爆睡して、夢を見た。旅行の準備が、出発前日まで出来ないほど忙しかったので、おそらく、いびきをかくような深い眠りだったろうと思う。
 夢は、映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー」のシーンなどが入り交じっていた。映画の続編では、今回の旅行地のひとつ、ラスベガスのホテルが舞台になっていたことを思い出していたからだろうか。
 突然、起こされて、目覚めが不十分な耳元で、「チキン!」と怒鳴られた(ような気がした)。
 映Photo_10画では、主演のマイケル・J・フォックスが、「チキン」と言われた怒りで喧嘩となるシーンがある。「チキン」は「臆病もの」の、あざけりの言葉だと知っていたから、なんで、私が突然「チキン」と呼ばれるのか分からなかった。
 機内食を配っている乗員が、「ビーフ?チキン?」と聞いていたのだ。それに気づいたのは、隣で「チキン・プリーズ」との声が聞こえたからだ。

 「バック・トゥー・ザ・フューチャーⅡ」に出てきたホテルは、ダウンタウンと言われる地域で、ラスベガス発症の地にある。今では、いくPhoto_11ぶん斜陽の地域のようだ。フリーモントエクスペリエンスの電飾アーケードなどで客寄せを計っている。
 大変な金をかけているそうだが、ラスベガスでは、他にも、ホテルの泊まり客でなくても無料で見られるショーが多い。自由に出入りできる。その代わり、「カジノでお金を落としていってよ」ということだろう。
 ラスベガスは、一番賑わっている地域が、ストリップの周辺であると、現地に着いてから知った。「ストリップ・ストリート?」「なんだ、通りの名前だたのか」
Photo_12 ラスベガスへ行くなどと考えもしなかった頃、「ストリップと噴水ショーが部屋から見られます」と書いたホテルの広告を見たことがあった。そんな部屋は、どのような構造なんだろうと思った。部屋に居ながらストリップショーを見られるなんて。日本の温泉旅館の、「お座敷出張ストリップ」みたいなものかと思っていた。
 本気で、「裸のショーが見られると部屋」と勘違いしていたことは、誰にも言わなかった。
 ラスベガスにくる人は、事前に調べていて、常識なんだろうから、冗談ともジョークとも思われないだろう‥‥。


ちょろちょろ噴水は、今の私だ?

2007-11-21 13:26:37 | 旅行記

初めてのアメリカ本土 体験記第4章
ラスベガス万歳

 夕暮れ時の上空から見たラスベガスは、「Photoこれぞ夜景だ」と、私たちの期待に違わないものだ。
 空港からホテルへ向かうバスで、「この町は治安が大変良い」とガイドさんから聞いて、意外な感を持った。ギャンブルの町、歓楽街、従って、ガラの悪い土地と連想していたが、全く違っていた。遊びの町、娯楽の町、観光の町、楽しさがいっぱいの町だった。
 ここへ来る観光客は、リピーターが多いそうだが、納得だ。知人Photo_2には、「もう、5回も行った」というのがいる。
 楽しむには、とても時間が足らなかった。次は、ここだけで4、5日は滞在したい。あちこちのホテルのショーを見て、そして、カジノで遊ぶには、最低限このぐらい必要だ。

 グランドキャニオンへ行った。それはそれで感動的な想い出なのだが、ラスベガス観光を一日減らしたとも言える。
 私は、元々、ギャンブル類は嫌いで、ディスプレーを使うゲームも好まない。パチンコ店には、もう40年も足を入Photo_6れていない。麻雀パイも同じぐらい触れていない。どちらも、若い頃、少しかじって、「性に合わない」とすぐ止めてしまった。お金も「もったいない」と思うので、とてもギャンブラーにはなれない。
 もっとも、若い頃からの金のかかる趣味で、そちらで手一杯だった。カメラを何台も買い、現像機器や消耗品の費用も大きい。シネ8ミリで映画を作り、特撮機材も大量に持っていた。ギターは一台当たりが高価だったし、ギャンブルに振り向ける余裕がなかったとも言えPhoto_3る。
 パチンコで損をするなら、最初から、音楽CDを買った方がましだと思ってしまう。パチンコ店や雀荘の、煙草の煙も、近寄りたくない理由だった。
 
 ラスベガスでは
 「せっかく来たのだから、カジノで遊びたい」と言う妻にせがまれて、過密なスケジュールを気にしながら、深夜のカジノへ足を運んだ。
 妻は、スロットマシンを、少しやっては
 「やりかたが分からない。チップがすぐ無くなっちゃう」と、私に引き継ぎをPhoto_4要求する。
 「自分で、やりたいって来たんだろ」と呆れながら、私がやると、チャラチャランとチップが出てくる。
 「儲かった、儲かった、もう止めよう。明日の朝は5時起きだぞ」
 不満そうな妻を引っ張って、さっさと、現金に交換した。
 「今日買ったバッグ代にはなったな」

 有名な、ベラッジオホテルの噴水ショーは、二日間で6パPhoto_5ターンぐらいを見学した。
 高く大量に噴射すれば
 「俺の若い頃を象徴している。ブラボー」と騒ぐ。
 ちょろちょろ噴水の時は
 「今はあれだよね」と妻が笑う。
 「俺だって若い子を前にしたら、違うぞ」と反論すると
 「なにーっ、おしっこの話じゃないの。バカ亭主め!」と怒られた。