gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

置いてきぼりの「ステーキ」な旦那様

2008-11-21 14:13:19 | 日記・エッセイ・コラム

 妻の携帯電話のアドレス帳に、私の番号は「すてきな旦那様」として登録されている。妻が自分で登録できないので、こちらで好き勝手なことが登録できる。時折、息子が「バカおやじ」などと登録し直すこともある。私からの呼び出し音が「軍艦マーチ」だったり、私の歌声だったりするので、恥ずかしがって音が出ないようマナーモードにしていることが多く、急用でも出ないことがある。
 携帯を持ちPhoto始めた頃は、使い慣れないものは敬遠する性格から、急用があっても滅多に出てくれなかった。
 「急用があって、何度も電話したのに、なぜ出なかった」
帰宅してから妻に詰問すると
 「仕方ないでしょう。出かけてたんだから!」
と、反対に怒られた。
 出かけるときは、大事に家に置いておく。携帯電話は、自宅で使う便利なコードレス電話でしかなかったようだ。

 先週、妻はフラ仲間とハワイに出かけた。本来は、私も行く予定だったが、バンド演奏と重なり行けなくなった。後から行くつもりでいたが、結局それも中止とした。
 留守中、私が困るだろうと数日分の食事を作り、材料をたっぷり買い置きしてくれた。これが私には、ありがた迷惑以外のなにものでもないのだ。準備・片付けがわずらわしく、料理や台所仕事の大きらいな私は、全てを冷凍庫に閉まった、というより隠した。
 さっそく、息子を誘って外食しようとしたら
 「ステーキ用の肉があるから、もったいない。俺が作る」
と肉を焼いてくれた。これが上質の肉で、うまかったこと。
 作ってくれたのはいいが、後片付けが面倒で、仕方なく皿洗いだけはした。
 妻がいない間、ステーキハウスやファミレスでステーキを食べていたが、家で食べたステーキと比べたら、味がだいぶ劣る。寿司屋へも2回ほど。
 妻が心配したとおり、刺身・寿司とステーキ・焼き肉など、好きな物だけを食べることになった。
 ハワイから電話がかかってくる。
 「ちゃんと食事しているか」Photo_2
 今では、海外でもレンタル電話を持って行くようになった妻。内蔵のチップを入れ替えれば番号もそのままで使えるので便利だ。妻が海外でさえ使えるようになったことは、隔世の感がある。
 妻は娘にも「お父さんの食事を見てあげてね」と言ってあったようだ。次女が朝食を作りに来た。
 さらに、次女が、「おいしい焼鳥屋があるから行こう」と誘ってくれた。長女とも行ったことがあるが、次女とは、私の勤務地、茅場町の焼鳥屋へよく行ったものだ。西国分寺に、行列の出来る焼鳥屋さんがあるというので、息子と三人で出かけた。
 「鳥芳」という店だったと思う。
 なにを食べてもおいしく、味・食感共、滅多にお目にかかれないものだった。
 
 焼き鳥の味が違う理由がよく分からない。肉が新鮮だから?焼き方がうまいから?炭火だったかどうかは分からないが炭が違うから?また、塩加減が良いから?
 ごちそうしてあげようと思ったら、息子が
 「俺が出す」と払ってくれた。息子は前日が給料日だった。

 妻が留守なら、それなりに楽しんでいる。妻が居ない1週間。演奏ステージは2日間あり、ウクレレ教室で忙しい日もあり、時間が空けば、近所の「クアガーデン」で温泉に浸かり、ほっかほかの体を癒すため、音楽を聴きながら昼寝。
 ステーキ三昧、音楽三昧、温泉三昧で楽しんでいるのに、子供たちは、私が、いかにも不自由で寂しがっていると思い込んでいる。ステーキなお父さんには映らないようだ。
 これも、老健施設で母親を預かってくれているから出来ることだ。 


最新の画像もっと見る