もう、あちこちで叩かれ続けているから書く必要もないかも知れない。忙しすぎてブログ更新もできない状況で、しかし、胸のつかえを抱えたままでは耐え切れないので、敢えて書くことにした。
オリンピックでの星野ジャパンの試合ぶりについてである。
野球ファンを増やす好機だった北京オリンピック。強い日本を示すどころか、虚弱JAPANを内外に示す結果となった。
とても打てそうもない雰囲気を持ったバッターが出てくる。走れそうもない選手、機敏な守備ができない選手が出てくる。案の定、点は取れない。見送り三振はする。難しい球に手を出して凡打と三振の山。
韓国のコーチが「日本チームは、なぜ、あんなに我が国(韓国)チームを意識するのだろう」と語っていた。
韓国チームに限らず、アメリカ、キューバにも意識過剰な気がする。
オリンピックの特殊な雰囲気やプレッシャーは相当なものだと分かる。外国審判のストライクゾーンに戸惑ったことも理解できる。しかし、あんなに打てない、守れないのはなぜか。
日本の打者は、微妙なストライクゾーンを見極める選球眼がある。投手は、絶妙のコントロールがある。国際試合では、選球眼と、コントロールは、過信できない。審判が「ストライク」と言わない限りストライクではない。「ボウル」も審判次第だ。
とにかく臭い球は打つ。2ストライクの後、明らかなボウル以外は振っていく。これに徹していかないと勝てっこない。
走れない選手は使わない。走れない選手は守備も下手なのが常識。外野ゴロをトンネルし、フライも落とす。バックホームがワンテンポ遅れる。こんな選手が出ているのだから、投手も三振を取るしかない。「爺、爺」だか「G、G」だったか知らないが、打たない上に守れない。監督も、すぐ交代させるのかと思ったら使い続ける。本人もすぐ「辞意、辞意」と言うべきだ。
結果論と言われるかも知れないが、投手の総力戦は愚の骨頂だ。以前も書いたことがあるが、ジャイアンツの原監督もよくやる投手の「総力戦」という起用法。投手は、立ち上がりが不安なので、総力戦などと銘打って、次々に投手交代をす れば、そのうちの何人かは、ひどい状態になることが多い。
韓国との準決勝。杉内がちょっと打たれたら、その後は安定しそうなのに川上に交代。これも疑問だった。川上が、これで落ちつくだろうと思ったら、また交代。メダルをかけたオリンピックでの試合。誰もが緊張する場面。不安な立ち上がりの場面を1回毎に見せられるのはたまらない。そして、もっとも自信をなくしていると思われる岩瀬の登板となって、諦めてテレビを消した。
予選での韓国戦で、好投の和田の替え時を誤ったとの反省からのようだが、あの時は同点にされただけで、替えた投手が結局打たれた。同点で、浮き足だったという印象の交代だった。
ソフトボールが、一人の投手の連投で勝った。これは野球では無理な話だが、場に慣れた投手優先で行く戦法が、極端に緊張する試合では重要であるという証明だ。
旧日本軍のような、精神論で勝とうとする星野野球の限界を見た。
アタマにきた。バカヤロー!こんちくしょうー!
精力絶倫という人種がいる。
私は、見た目はがっしりしていて、健康で精力的に見えるらしいが、とんでもない。意外と弱く、体力がない。歳を取ってからの方が健康になったくらいで、若い頃は「頭痛持ちで、癪持ちです」と自己紹介をすることが多かった。年中「頭が痛い」「腹が痛い」と言っていた。
それでも、これまで夏バテすることはなかったのに、この夏は、めずらしく、食欲もあまり無くて、疲れが抜けない。
仕事が忙しいこともある。定年後なので会社勤めはない。現在の仕事は、演奏家であり、楽器教師でもある。これほど忙しくなるとは思ってもいなかった。好きな道だから、楽しんではいるけれど、疲れる。
精力剤を飲んでみたり、疲労回復ドリンクを飲んでいるが、寝不足、疲労には効果が出ていない。
「若々しい毎日、冬虫夏草配合」などと書いてある「マカ」を取り寄せて飲んでいるが、妻は「ん??、なぜ、こんなの飲んでいるんだ」と思っているだろう。
若い頃、スッポン料理や生き血、トナカイの角、あるいは、オットセイの睾丸、その他諸々を試してみようと思ったこともあったが、結局、なにもしないで過ごしてきた。
どんな話でも下ネタに結びつけると評判の私も、妻からは「うちの人は口だけ」と言われている。とにかく口だけは達者で、真に受けるととんでもないことになる。
今、一緒にバンド活動をしている、音大の声楽家を出たばかりの若い人に言った冗談も、真剣に受けとめられた。
「ボクの父も音楽家で、芸大の声楽科を出ているんです」の言葉に
「俺もそうだよ」と」応えてから、さらに言った内容を、彼は多分こう聞いたと思う。
「俺も東京芸大の声楽科を出たんだよ」と。
私は、女っぽい(おかまっぽい)仕草をしながら、このように言ったはずなのだ。
「俺も東京ゲイ大の性学科を出たんだよ」
周りの世慣れた人たちは、すぐ理解して笑っているのに、彼だけは、私を見直したように、いつまでも見ているから、完全に誤解している(むろん、誤解させることが目的だったが)。
「東京ゲイボーイ大学で性について勉強する学科だよ」と言っても、しばらく理解できないようだった。