今年(2007年)も、わずかに、二日を残すばかりとなってしまった。
今年の十大ニュースが話題となっていたが、私の十大ニュース(出来事)は何だろうと考えてみる。
1、会社を定年となり、自営業(名目)になったこと。
2、母親が要介護3(現在は2)となってしまったこと。
3、息子、娘が生活費を入れるようになったこと(父親の定年効果か?)。
4、ウクレレ教室を始めたこと。
5、初めてアメリカ本土へ旅行したこと。
6、家事ができるようになってきたこと。洗濯当番になった。
7、日、曜日が分からなくなってきたこと。
8、ジャイアンツが勝ち組か、負け組か、未だに分からないこと。
9、ホームページを開設したこと。
10、なぜかサラリーマン時代よりも財布に金があること。
この12月で61歳になり、会社を辞めてからも9ヶ月。月日の過ぎゆくのが早いこと、早いこと。
母親が、一人では生活できなくなってしまったから、旅行にも行けない。かなり前から準備してショートステイに預けなければならない。日帰りや1泊で、突然出かけるという、これまでのパターンが大きく狂った。定年後は、あちこち行く計画をしていたのに。
それでも初めてアメリカ(本土)へ行ってきた。
要望のあったウクレレ教室を始めた。「早く教えて」と、一番騒いでいた人が続かなくて中断。他の人は一所懸命やっているのに。
以前、クラシックギターを教えていたが、ギターは挫折する人が多かったが、ウクレレは、ほとんどいない。簡単な弾き方でも、覚えれば、そのレベルのままでもずっと楽しめるからだ。
今年は、プロ野球中継を見る時間があったが、未だに巨人が、どうだったのか、よく分からない。
日本の無条件降伏で戦争が終わった頃、日系ブラジル移民の間で、「日本は買った」「負けた」の論争が起きたことが知られている。今年、巨人は勝ち組なのか、負け組なのか、私の心の中で葛藤が起きて、未だ論争をしている。もしかしたら、セリーグ優勝は読売グループが作ったデマなのかも知れない。でも、それにNHKが同調するわけないから、本当なのだろうか。
それなら、なんで中日が日本一なんだ。
分からない。
一般的に、定年後は「毎日が日曜日」と揶揄されるが、私には「日曜日がない」という実感だ。むろん会社に行くようなことがないから、休日と同じなのだが、「休みになったら、あれこれしよう」というメリハリがない。だから、予定や約束を勘違いする。
勤めていた会社の株主総会へ出かけたが、会場のホテルに案内プレートが出ていない。フロントで尋ねると、慌てて予定表を見たり、電話をして確認してくれたが、「おかしいですね」と言うばかり。係の人が来て私の持つ「招集はがき」を見て
「お客さん、これ昨日の日付ですね」
せっかく出かけて来たのに。しかも遅れそうだから、タクシーで乗り付けたのに。
先日は、市議会の傍聴に出かけた。日程を知らせて貰い、ちょうど都合が良かったのだ。友人の議員。彼の一般質問には時々出かけているのだが、その日は、少し遅れてしまった。傍聴席へ入ろうとしたら、鍵がかかっている。定刻に議場を閉めるなんてことがあるのかと思ったが、議員が、遅れてもへっちゃらで入ってくるのを思いだし、
「なぜ、傍聴者を閉め出すんだ」と、苦情を言いに、勇んで議会事務室に飛び込んだ。
そこで返ってきたのが
「一般質問は明日からで、今日、議会は休みですよ」だった。
「あれ、今日は○○日ですよね」
「違いますよ。○○日は明日ですよ」
すごすごと帰宅して、妻に
「また間違えたの‥‥。予定はちゃんと書いて、もう一度確認しなけりゃ駄目よ」と言われて、反論できなかった。
しばらくすると、ウクレレの生徒さんグループが次々とやってきて、慌てさせられた。
「あれ、今日は予約入ってないよね」
前回、中止にしたグループで、次の日時を決めていないはずだ。
「奥さんに電話して予約してありますよ」と言われて、妻は
「えーっ、そうだっけ」と予定表を見る。書いてない。しかし、思い出したのか、私に言われないうち、どこかへ消えた。
議会が開かれていて、傍聴していたら大騒ぎだった。
そんなわけで、私たち夫婦に「年忘れ」「忘年会」は必要ない。毎日が「日忘れ」「週忘れ」で、むしろ、「思いだし会」が必要だ。