フラダンサー出演
3月11日(水)、中野のZEROホールで行われたフラのイベント。妻が2ステージ出演した。
仕事・家事の合間だから思うようにいかなかったかも知れないが、この2ヶ月ほどは、とりつかれたように練習していた。普段、練習している地元のモアナフラハレというハラウ(フラグループ・教室)とは違うハラウの中に入って出演するために、電車で小一時間かけて毎週練習に通っていた。こちらも入れて、週2回のフラ練習はハードなはずだ。
カメラマン出動
いよいよ、本番当日。
「しっかり写真を撮ってよ」と言われて、私も会場へ。
モアナの人たちや妻の友人も大勢、応援・見学に来ていた。モアナから出演するのは妻を含め4人。同じ先生のグループは4曲あるが、そのうちの2つに出る。
ところが、そのうちのどれに出るのか、よく分かっていないことに気づいた。プログラムを見て1曲は分かった(14曲目)が、もう1曲は分からない。
プログラムの6曲目が、妻の先生の最初のグループだ。
4人の仲間のうち、一人Mさんの顔が見えた。この中にいると確信し、妻をさがす。
20枚は撮ったから万全!
「いた!」
急いでカメラを向ける。デジタルカメラなのでシャッター音はしない。ストロボを光らせるお客さんもいるが、迷惑と言うよりも、「あれでは良い写真は撮れないな」と思いつつ、ノンストロボで撮りまくる。動きが速い時はブレてしまうが、奥行き感を出すには、ストロボが逆効果になる。隣の席の人は、ピカピカ光らせている。チラッと見
ると、手前の人に露出が合ってしまい、ステージは暗くなっている。自分の写真は、暗い客席と明るいステージの対比がきれいに撮れていると満足したが、4人のうち、他の2人が見つからないので、数だけは撮った。どこかにいるはずだから、大きな画面で見れば分かるだろう。
次のもう1曲は、動きが速いのと、躍る位置が後ろだったので、ほとんど撮れなかった。
後はゆっくりハワイアンミュージックを味わう
もう妻の出番はないので、安心して、私が一番興味のあるバンドに見入り、聴き入っていた。
顔なじみ、マカハサウンズのムーンさん。チンキマホエさん。シャリーキャンベルさん。そして今回、もっとも感心して、聴いたのはギターリストのケハウ?さん。1拍ごとコードを変えるような弾き方、そのモダンなコード進行はオシャレだ。しかも男性とは思えない高い声で、歌いながら、なんの苦もなく弾いている。
フラ、いやハワイアンミュージックを満喫した
充分満足して、その後、妻たちと「打ち上げの乾杯」をして 楽しい帰宅になるはずだった。
ステージで躍った4人。応援・見学の5人。男は私一人。予約してあった店で
「かんぱーい」
「お疲れさまー」
それが、暗転するには、さして時間がかからなかった。私の撮った写真をみんなで確認。ところが、妻ばかりか、他の3人も写っていないと騒ぐのだ。
非難の嵐を浴びて
「紫のドレスで踊った写真は、どこにあるのだ!」
「私たちが、最前列で舞った写真はどこへいった」
写っているわけがない。それは17曲目のプログラムだった。もう、写真の心配をしなくてよいと、カメラのキャップを閉じて、ポケットにしまった頃の曲だった。
「女房の顔も分からないの!」
「信じらんなーい」
の大合唱を浴びた。
「Mさんと、うちの奥さんは分かったけれど、NSさん、KSさんは分からなかった。いっぱい
撮ったから、きっと写っているよ」と、乾杯の前に言った言葉が空しかった。
「そりゃあ、見つかるわけないわよ。そこには、いないんだから」とNS、KSのご両人。
私の言い訳 「孫悟空がたくさんいたんだもん」
「私が練習していた曲、知ってたでしょう。分からなかったの?」と言われても、自分が、今月だけでも、演奏するステージが5日間。延べ110曲もあるので、もう全てが「ごっちゃ混ぜ」になっている。そして舞台映えのする?化粧や、額(ひたい)を出す髪型が同じようなので、背丈・体型が似ていたら、もう分からない。
間違えて撮った他人の写真を息子に見せたら「これは、お母さんだろ」と言っていた。
今回の妻たちの化粧は、京劇の孫悟空みたいだったので、お手上げだ。如意棒を持って踊り、「きんと雲(きんとうん)」に乗って出てくれば、分かったかも知れない。