原発事故の処理をめぐって、東電、政府の発言がコロコロ代わり、その真偽が分からない。「内閣府原子力安全委員長が言った」「言ってない」と水掛け論。情報の錯綜や情報隠しというよりも、それぞれの面目にこだわっているだけに見える。
こだわるほどの面目を持ち合わせていない私には不思議な光景に見える。
「面目ない」
「面目を潰された」
などと使うが、少し怒りを込めて言う場合
「メンツを潰された」と使う場合が多い。
メンツは、麻雀用語で一般的だと思うが、元々は中国語で面子と書き「面目・体裁・世間体」といった意味だ。
以前、「俺のメンツ、メンツをどうしてくれる」とうるさく騒ぐ奴に
「はいはい、男はメンツが大事。女はメンスが大事」
と茶化して応えたものだ。
これには続きの言葉もあって、さらに茶化すことにしている。
「男は月給に一喜一憂。女は月経に一喜一憂する」
メンスや月経。最近は死語に近く、若い人、 特に男性は、どちらの言葉も知らない可能性がある。私が10~20代の頃、生理用品のメーカーが、その日を「アンネの日」と命名して広めようとしたことがある。女性が「今ね、アンネなの」と言っていたことがあった。そのほうが言いやすい。今は「生理」が一般的で、「今、生理なの」と、お誘いを体よく断る言葉などに使う(らしい)。
女性社員は「生理休暇」が取りづらくなってきていると聞くが、今の男性社員には「整理休職」、ちっ違う、「整理解雇」が吹き荒れる時代となってきてしまった。
「メンツ、面目」と、騒ぐ奴ほど、他人が認めるほどのプライドなんてないと思えるのだが
「男の沽券(こけん)にかかわる」と吠える奴もいた。
沽券とは、土地・家屋の売り渡し証のことで、それが「人の値打ち」などに使われるようになったそうだが、陰嚢から出血経験のある私などは
「男は、沽券より、股間の方が大切だ」
そう叫びたい年齢になってきた。
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