目糞(めくそ)は、なじみのない言葉だ。「目やに」なら、わかりやすい。
同じ様な状況にある者が、自分のことを棚に上げて笑う事を言う。
「笑う」は愉快な「わらい」で、本来は、もっと蔑みの意味を込めていう「嗤う」が正しいのだろうと思う。
最近、この「目くそ」が「鼻くそ」に対して、とやかく言っていることが目立つ。
元横綱の貴乃花が、新理事として、朝青龍について「横綱の品位」を口にしている。
「おい、おい、自分はどうだったんだよ」と思う。土俵上では朝青龍ほどではなかったが、品位が感じられない話を聞くし、私の友人は、空港で少年ファンを追い払った態度に憤慨していた。
自民党が、民主党の金の問題を追及している。
本日は、首相公邸のリフォーム費用474万円について
「税金の無駄遣いではないか」
と騒いでいる。
「機密費から出ているのではないか」
「明細を知らせろ」
自民党政権から民主党政権に代わる時、麻生内閣の河村官房長官が、数億円の機密費を、どさくさでおろしてしまい、しかも、それを曖昧にした政党が、「474万円の出所を!」と騒いでいる。
我が家も最近、外壁塗装やエコ給湯設備などで、リフォーム費用が発生したが、首相公邸より若干、低い費用だった。規模が違うので、リフォーム費用として「それほど騒ぐことかいな」と思うが、妻は、「うちが高すぎたのではないか」と騒ぐ。
高い、安いの問題ではなく、「税金が使われたのだから明細を公開せよ」は理解できる。
しかし、これまで、立て替えは以外で、このような費用を公開してきたのだろうか?
予算案を作り上げた矢先に辞任した財務大臣に対し
「無責任だ」
こう叫んだのは、所信表明演説を済ませ、それに対する質問を受ける直前に辞任した総理大臣のいた政党の幹部だ。
金の問題で多くの国民が失望しているのは
「自民党と変わらないじゃないか」という点。
こうも言われている。
「鳩山、小沢、どちらも元は自民党。自民党の体質そのままだ」
その辺を全く自覚していない。
「鼻糞のほうが、目糞より清潔だ」と言ってるだけでは、納得する人が少ない。だから、民主党への支持率が落ちても自民党が上がってこないのだ。