日銀総裁の後任人事案が参議院で拒否された。武藤氏は副総裁になるときも民主党から反対された人だ。
今日中(3月17日)に政府から案が示されると思っていたら、福井現総裁と武藤副総裁の続投案を出して拒否されたという。もう、どう考えても、武藤という目はなくなっているのに、実質的に武藤総裁にする案を出すとは思っていなかった。
提案した案を拒否されると「政争の具にする」と言い出すのもどうかと思う。政策を論議するのが政争でなくてなんなのだろうか。どうも、出した案を飲むことが審議と言う解釈らしい。それなら議会が必要ない。
自民党は、この遺恨を、いつか晴らしてやろうとするだろうし、民主党は溜飲を下げたかも知れないが、今後の展開を考えると、恐ろしそうだ。
今、世界の経済が異常事態になろうとしている時に、一歩かじ取りを誤れば、民主党の責に負わされることが起きないとも限らない。
諸物価がじわりじわり上がりだしている。上がるだけでなく、物が無くなる事態が起きれば、30年前の狂乱物価のトイレットペーパー騒動が思い出される。あのときは、実際には物があったのに騒ぎだけが大きくなった。
今は、ちょっと違う。
妻が、ケーキなどで使うバターが手に入らなくて困っている。雪印の知人の話では「原材料がない」と言う。妻も、ケーキ販売を少し手控えるざるを得ないようだ。
有名ケーキ店のケーキをいただいた。食べたらバターの風味がしない。マーガリンを混ぜた代用バターか、あるいは別な物で補っているようだ。
食品の原材料が足りなくなったり高騰したら、またまた、表示違反が起きるのではないかということも気にかかる。