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笛吹童子の私は「紅孔雀」が好きだった

2009-07-03 01:22:44 | 日記・エッセイ・コラム

 北村寿夫(きたむらひさお)といっても。、忘れていたり、知らない人が多いだろう。「笛吹童子」の原作者だというと「へえーっ」と思い出す人が、いくらか出てくるかも知れない。
 北村寿夫原作「新諸Photo国物語」の中で、「笛吹き童子」は最初のヒット作だ。一番のヒット作として紹介されることが多いが、NHKラジオで放送され、当時(昭和28年前後)の少年少女が一番夢中になったのは「紅孔雀」だと思う。ラジオの前に座り夢中で聴き、頭の中は空想であふれたものだ。
 子供達の人気度合いは、「萩丸・菊丸」よりも「那智の小四郎」の方が上だった。
 「新諸国物語」は、善い方と悪い側がすぐ分かる。「白鳥党」と「しゃれこうべ(されこうべ)党」とに分かれているので、間違えるわけがない。
 放送されていた頃、私は小学校の1年生から3年生くらいだ。どう考えても、白鳥党に所属したいだろうに、なぜあんな、どくろの党「しゃれこうべ(されこうべ)党」に入る人たちがいるのか、信じられない思いだった。しかも、初めは、いつも悪い方が多く、優勢なのがくやしい。
 
 「ヒャラリヒャラリコ ヒャリコヒャラレロ 誰が吹くのか ふしぎな笛だ 
 (中略) タンタンタンタン タンタンタンタン 野越え 山越え」

 これが笛吹童子の主題歌。

「まだ見ぬ国に住むという 赤きつばさの孔雀鳥(どり) 秘めし願いを知るという 秘めし宝を知るという」
 これは紅孔雀の主題歌。
 紅孔雀の歌は、年中歌っていたから間違いない。You Tububで画像と共に聴けるが、これは後のテレビ放送で、沢村精四郎(現、沢村籐十郎)が小四郎だが、その当時、見た記憶がない。この人は、東映の伏見扇太郎主演「里見八犬伝」に出ていて鮮明に記憶に残っている。主題歌はそのままで(ラジオ放送当時の録音ではないか?)、懐かしくて涙が出そうになる。

「旅の仲間は三角帽子 (中略、というよりよく覚えていない) 燃えてラクダの鈴が鳴る シャララン シャララン シャン シャララン
 これは、「七つの誓い」の主題歌。

 曲は全て、福田蘭童という尺八の達人と聞いていたが、後に、クレイジーキャッツの石橋エータローのお父さんと知る。詞はだれだか覚えていない(北村寿夫かも?)が、笛が「ぴーひゃら」でなく、「ヒャラリヒャラリコ」だったり、鈴が「ちりんちりん」「からんからん」でなく「シャララン」という表現だったのがすごい。

 十数年前、テレビで深夜に「紅孔雀」が放送されることを知り、タイマー録画をしたつもりが失敗。くやしい思いをした。今ではDVDになって販売している。先ほど注文をしたばかりだ。
 ラジオでは「オテナの塔」というのも放送していたが、映画化にあたって、お決まりの東映ではなく、大映?東宝?どちらかになって大変なショックを受けた覚えがある。当時の中村扇雀が主役だ。東映館以外は場所を知らないので見られない。配役だって、絶対に、中村錦之介、東千代之助、大友柳太朗、高千Photo 穂ひづる、でなければいけないのだ。東映の映画ほどヒットしなかったのではないだろうか。
 ピークは「紅孔雀」だった。

 「笛吹童子」だjけでなく、「紅孔雀」では千代之助の浮寝丸(うきねまる)が笛を吹く。とにかく笛が出てくる時代劇である。
 「笛吹童子」の笛が吹きたくても、当時、子供が手に入れることが出来るのは、「横笛」ではなく、咥えて吹くタイプの「たて笛」しかなかった。篠笛(しのぶえ)だということも、邦楽器店で売っていることも知らず、まして、作ることも出来ず、指をくわえていた。刀剣(かたな)は、買って貰ったおもちゃがあったから、それを肩から斜めに下げて気取っていたが、そこには、どうしても横笛が欲しかった。たて笛ではカッコつかず、ましてや当時得意だったハーモニカでは陳腐である。
 それでも「那智の小四郎」を気取り、近所の可愛い子をヒロイン「久美」にして、いわゆるチャンバラ遊びを愉しんでいた。近所のガキ大将だった私だから出来た遊びだ。

 後年、念願の笛吹童子(フルート奏者)となってからは、篠笛も吹けるようになったが、むろん「ヒャラリヒャラリコ」なんて音はしない。


注文したDVDが来る前に歌いたくて、歌詞をインターネットで調べたら、いくらでもありました。
やはり、福田蘭童作曲、北村寿夫作詞でした。

笛吹き童子
ヒャラリヒャラリコ ヒャリコヒャラレロ
誰が吹くのか ふしぎな笛だ
ヒャラリヒャラリコ ヒャリコヒャラレロ
音も静かに 魔法の笛だ
ヒャラリヒャラリコ ヒャリコヒャラレロ
タンタンタンタン タンタンタンタン
野こえ 山こえ

ヒャラリヒャラリコ ヒャリコヒャラレロ
どこで吹くのか 笛吹童子
ヒャラリヒャラリコ ヒャリコヒャラレロ
金と銀との 蒔絵の笛だ
ヒャラリヒャラリコ ヒャリコヒャラレロ
タンタンタンタン タンタンタンタン
蒔絵の笛だ

ヒャラリヒャラリコ ヒャリコヒャラレロ
誰も知らない 笛吹童子
ヒャラリヒャラリコ ヒャリコヒャラレロ
どこで吹くのか ふしぎな笛だ
ヒャラリヒャラリコ ヒャリコヒャラレロ
タンタンタンタン タンタンタンタン
笛吹童子

紅孔雀
まだ見ぬ国に 住むという
紅きつばさの 孔雀どり
秘めし願いを 知るという
秘めし宝を 知るという

まだ見ぬ国は 空のはて
青き潮の 海の底
深き眠りに うずもれて
今もこの世に ありという

まだ見ぬ国に 住むという
紅きつばさの 孔雀どり
秘めし願いを 知るという
秘めし宝を 知るという


七つの誓い
旅の仲間は 三角帽子
だまり坊主の 影一つ
空は夕焼け あかあかと
燃えてラクダの すずがなる
シャララン ジャララン シャン シャララン

(うしろ)向いても お山は見えぬ
生まれ故郷は 雲幾重
あのこあの人 さようなら
白い月夜の 一人旅
シャララン ジャララン シャン シャララン

親にもろうた 三角帽子
風にとられて なるものか
吹くな砂漠の 蒙古風
(もうこかぜ)
走るラクダの 鈴が鳴る
シャララン ジャララン シャン シャラ
ラン


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