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「余は東電幹部なるぞ!頭が高い!下がれおろう」

2011-04-01 13:54:12 | 旅行記

 偉そうに振る舞う東電幹部(この記事では、東電社員を非難しているのではなく、あくまでも出世を優先にして、組合潰しをしたり、社内営業で上にべったりしてきた幹部やトップの人たちを取り上げている
 
記者会見でも、よくそんな顔が出来るなという振る舞い。記者の質問に対し、副会長が憮然とした表情をした。幹部に対し、絶対に服従を社是としていると言われる東電。
 こいつは「何様だ」と思わせる副社長の表情だった。
 社長はめまいがすると言って入院だって!Photo_3
 被災地の役所は不眠不休で働いている。
 避難を余儀なくされた人たちは、めまいどころか気を失っても入院できない。

 他にも驚いた場面があった。

 「原発被害に対する補償は?」
との質問に
 「国と相談して‥‥」
と応じていた。
 おいおい、君たちの会社の話しだろ。いかに国に甘え、「おんぶにだっこ」の会社だったかが分かるひと言だ。超巨大な独占企業。競争相手がないばかりか、監督官庁からの天下りをたくさん抱え、監督指導も東電の意向次第。一部の生え抜きキャリアと元高級官僚が牛耳る会社。
 私の学生時代(電気、しかも強電関係の学科にいた)、東京電力は成績優秀者のみで、しかも、相当のコネがないと就職が難しかった。私など、斡旋願書・履歴書を出す前に学校から断られただろう。むろん、私は常識を知っていたので、そんな高望みはしなかった。関連会社の関東電気工事(現 関電工)だって、私には難しかった。
 今回、福島原発で必死な作業を続けているのは「関電工」とその下請け作業員達だ。
 原子力委員会は、東電(他の電力も同じようなものか?)の意向に沿ったことしかできない。

 さらに、東電幹部は、電力会社でもトップ意識が強く、他の電力会社に対しても、頭が高い。協力をお願いする事なんてしないらしい。
 事故現場で働く作業員達が被爆線量計を持たないで作業をしていたことが発覚。
 「事故で線量計が足らない」
 「作業責任者が一番危険と思われるところを計測しているから大丈夫」
との見解らしい。
 言い換えると
 「東電社員や東電に重要な人の被曝線量だけを計っている。作業員は分からない」
なのだ。
 線量計が足らなければPhoto、中電、関電、九電など、被災にあっていない電力会社から借りる手配をすればよいではないか!
 電力供給や災害普及でも、自衛隊や東北電力の怒りを買ったという記事を読んだ。真偽はともかく、あり得る話しだ。
 頭を下げたくないのだ。
 地元民に対しても、他の電力会社にも、謝罪したり、お願いすることなど、東電トップには誇りが許さない。東電のトップになったり、天下りしたということは、ふんぞり返ることはあっても、絶対に人の風下には立たなくて良い立場になったという満足感があるのだ。

 恐れることを知らない東電幹部。国は思い通りだった。避難を余儀なくされた福島県民に対しては「国と相談(国に言ってくれ)」の思い上がり。責任転嫁。被害を受けた国民も含め、みんなの税金で補償してくれと言うことを平気で言う。

 こんな体質にしてしまい「安全な原発」を作り、危機管理や訓練に対しては消極的。むしろ、大がかりな訓練をしようとすると「そんなこと必要ない。危険だって宣伝するようなものだ」と潰してきた。
 これを積極的に許してきた、これまでの自民党政府。
 原発の誘致で生じる利権に群がった人々。先に土地を買い占めておいて、誘致運動。
 地元の政治家。有力者。それを助けた政府。
 記憶に残る石川県の珠洲原発の誘致運動と反対運動。賛成派による不正選挙と市長の事前土地取得。選挙無効を訴えた裁判では、無効が認められ確定。反対運動の高まりもあって原発建設が凍結された
 当時の市長は、広大な土地をどうしたのだろう?まさか市に買い上げさPhoto_2せていないだろうな。原発の温排水で養魚場を作るって言ってたよな。

 菅批判が続くが、東電は、菅政権の元ではやりにくくてしょうがないだろう。
 この時点で、菅下ろしに荷担することは東電幹部の思うつぼだ。菅総理が「イラ菅」を発揮して東電トップを怒鳴りつけなかったら、未だに「廃炉」を避ける手段を最優先にしていただろう。
 福島県、いや、東日本をダメにする方策を選んでいた(まだ危険がある)。
 この問題が解決したら、東電がやるべき事。
 被害の補償は当然ながら、今後、10年間は、非難地域、放射線被害の農家・酪農家などに電力を無償で供給すること。東北電力には頭を下げて許可を受けよ。
 計画停電地区には、それに応じた電力料の値下げをすること。実際には停電しない地域との不公平をなくすために必要だ。

 政府・国民は、徹底的に、原子力委員会、東電、そして原発反対運動を問答無用で潰してきた組織・人の責任を追及すべきだ。原発の必要性はともかく、安全性など、何を根拠にしてきたか。
Photo_4  電力を作る費用の対比表などは、莫大な地元補償・対策費、廃棄場・再処理場建設費や運用費を別枠にして、建設費・燃料費だけを計算対象としてきた。「有限の石油に比べ、無尽蔵のプルトニウム」という比較だ。
 
 代替発電が足りない以上、原発の運用は続くだろうが
 「原発は大変危険だ。だから、幾重にも安全装置を作り続けながら運用します」
と地元を納得させることが必要だ。ウソはいけない。
 「地球にやさしい原子力発電」
 「Co2を出さない、公害を出さない、環境を守る原子力発電」
なんてキャッチフレーズを早く消してくれ。原発関係のホームページには、空しい言葉がまだ掲載されている。 


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