『松本清張短編全集02』を読書中。
「青のある断層」「赤いくじ」「権妻」「梟示抄」まで読み進めました。いつ、大展開があるかと期待しますが、ない。赤いくじ、権妻は、多少、ラストがおどろおどろしいのですが、途中の展開から、当然、想定される範囲内です。
それでも、筆の力ですね。一気に読ませるし、読後感は、やるせないというか、人の世のままならなさを的確に射抜いているとうか。清張独特です。この02巻には、似た作品ばかり収められているんでしょうね。
権妻。これは意味が分からない。新明解国語辞典には載っておらず、広辞苑にはありました。めかけの意味で、明治初期に流行った言葉だそうです。
「酒井の刃傷」「面貌」「山師」「特技」も楽しみです。
そうそう、この光文社の全集は、清張存命中に編まれ、本人自筆のあとがきがあります。これも楽しみの一つです。では。バイバイキン。
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