南極点から、約84キロ離れた円周上の点です。先の問題の応用で、南極点を16キロ、行き過ぎるのです。
「なかなかの発想だ」と嬉しくなりましたが、よく考えると、条件を満たしていません。「南に100キロ」でなく、「南に84キロ、北に16キロ」になりますから。残念。
くだくだ述べてきましたが、あまりにも純粋に過ぎるきらいがありますね。
現実には飛行機は、離着陸に滑走距離を必要とします。「点」から飛び立ち、「直角」に曲がり、「点」に着陸することはできません。また、飛行機自体に大きさがあり、「点」に収めることはできません。
ユークリッドは、「点」とは「位置を持ち、部分を持たないものである」と定義しているとか。部分とは面積です。面積を持たないものとは、「無限小」ということです。分子より、原始より、陽子より、核より、菜によりも小さいわけです。「無限」を考えると面白いですね。以上、蛇足でした。
ところで、1・5周案は、いい案のようで正しくない。「北に100キロ行く」ことで、始点を(直径分)通り越してしまいます。
いばりくさって、あんたも間違っとる。ああ、はずかし。
ほんと、「地球上のある点で、南に100キロ、東に100キロ、北に100キロ行って、始点に戻る点」は、北極のほか、南極点から北に「116キロ<100キロ強」の帯上の点以外にないのでしょうか? メビウスの輪の発想でいけば、ほかに何か点がありそうですが……。
南極点を84キロ行き過ぎたら、始点に戻るんで無く、真反対に行ってまうで。
もし、「行き過ぎ」案を妙案や思うんやったら、1周でのう1・5周するよう、直径(つまり行き過ぎの距離や)を計算せなあかんのんちゃうか。
悔しかったら三遍まわって、ワン言うてみい。