『燃ゆるとき』(高杉良著)を読みました。
「赤いきつね」で有名なマルちゃんブランド、東洋水産の創業社長、森和夫氏の実名小説。
作中、カップラーメンのライバル会社、日清食品とその名物社長、安藤百福氏が悪く書かれていました(作中では日華食品、安東福一)。安藤百福氏といえば、カップヌードル開発秘話が有名で、立志伝中の人物です。
わたし自身『ロングセラーの舞台裏』という本で「カップヌードル」の項を書いたことがあります。当時、下調べでいろいろ資料を当たりましたが、礼賛するものばかりでした。
先日、『男の貌』読書中、ヤマト運輸の小倉昌夫氏を高杉氏はあまり高く評価していないことを知りました。高杉氏は『男の貌』を読むまでもなく、かなり信用できる方と思います。その方の評価ですから……。
人の評価は、特にその人物を直接知らず、マスメディア等の情報だけで下す評価は、ほんとうに危ういと思いました。