ソプラノ歌手 中川美和のブログ

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改めて、「絹のはしご」終演。

2016-01-21 23:45:29 | インポート
改めて、オペラ「絹のはしご」終演のご報告です。

ロッシーニはメゾが主役の作品が多いので、ソプラノにはあまり縁のない作曲家。
たぶん、「セビリアの理髪師」のアリア「今の歌声は」は歌ったことあるけど、それ以外は…というソプラノさんは多いんじゃないかな。
かく言う私もその1人

技巧は割と得意な方だし、80分程度のオペラだし…
と思っていました。

私の考えは甘い、甘かったよ…
ルノアールのココアよりも甘かったよ…

ロッシーニのアジリタの難しさたるや。
この80分間に見事に凝縮された濃密さたるや。
とにかくロッシーニの才能の凄さに、ただただ、ひれ伏すばかりでした。

また、演技的にも今までやった事のない、身分の高ーいお嬢様の役。
「優雅に!美しく!」
という演出家からのキャラクターの指示。
優雅…オウフ

ここのところ、狐の役やら、男の子のズボン役が多かったから…(笑)
女ですらない っていうね (笑)

そして今までのものと一番違うな、と感じたのはやはりアジリタ。発声の技巧的な所ですね。
他の作曲家のものとは技巧の表現のやり方がかなり違うため、横隔膜の支えをがっつりと広げ直し、
肋骨をコントロールして、横隔膜をいつもの10倍位柔軟に使う訓練をしました。

また、コメディならではの反射神経との戦いでした。
喜劇ってチームワークが命なのね。
このメンバーでやれて良かったと、心から思っています…!
またロッシーニ、めっちゃやりたいなぁ~!!

さて、写真を頂きましたので色々


従姉妹のルチッラ、渡部菜津美さんと
女子校時代を思い出す関係性でした~。
恋人の取り合い(ちょっと違うか)はないけどね(笑)





秘密のダーリン、ドル様ことドルヴィル川野浩史さんと。
何だろう、このシチュエーション…(笑)




すんごい悪い顔(笑)
ジェルマーノ上田誠司さんと。




作中のキャラクター完全崩壊ww
ブランザック吉川賢太郎さんと~。



こちらは、モーツァルト「劇場支配人」のプリマ2人と
左からヘルツ夫人・内海響子さん、私、
ジルバークラング嬢・富永美樹さん


主催の、le vociさんのfacebookにも、稽古でのちょっとした裏写真(?)も、載っております
アドレスはこちら…
https://m.facebook.com/LeVociOpera/

興味のある方はご覧になると面白いかも~

今回の「絹のはしご」、お陰様で、終演後の評判も良かったようで、ホッとしています。

この作品に取り組み始めてから、ロッシーニのあまりの凄さに、足がすくむような瞬間がありました。
構成の見事さ、技巧の凄さ、キャラクターの書き分け、モーツァルトへの敬意…
これほどの作曲家の素晴らしい作品を、ちゃんとお客様にお渡しする事が出来るだろうか。

そんな事を考えながら、初めてのロッシーニに、全力で取り組みました。

またやりたいなぁ、ロッシーニ。
こうして、またやりたい作曲家、そして思い出深い作品が増えていくのは幸せな事です。
またジューリアになりたいなぁ。
またロッシーニの世界にどっぷりと浸れる日を、心から待ちわびて…

マエストロ、演出家、オケの皆様、ピアニストの皆様、キャストの皆様、メイク様、衣装様、舞台スタッフの皆様。
ひとり残らずありがとうございました!

そして何より、いらして下さったお客様、ありがとうございました!!


皆様、ありがとうございました!左から、「劇場支配人」フォーゲルザング/岡嶋晃彦さん、
演出家/奥村啓吾さん、
「劇場支配人」ブッフ/五島伝明さん、
マエストロ/安藤敬さん、ドルヴィル/川野浩史さん、
ルチッラ/渡部菜津美さん、ジューリア/私・中川美和、
ジェルマーノ/上田誠司さん、ドルモン/竹内篤志さん、
ブランザック/吉川賢太郎さん。

そして、右端で軽く犯罪が行われてます。
ブランザックがドルモン殺してる殺してる…(笑)



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