心の中のBYJと共に!

ようこそ!老年期まっしぐらのハルの韓国旅行時々国内旅行の記録です。最近は旅には出ても、報告アップが滞りがちですが…

緑色の雨の中、慶州市内へ

2015-06-30 | 地方旅行

5月18日新慶州駅からバスで慶州市内へ向かった続きです。

 

降り始めた時は何とついてない!とがっかりだった雨も、バスが市内へ向かううちに

新緑が一層緑色を輝かせているような気がして、雨の古都も悪くないかも

と思い始めました。インフォメーションでいただいた地図で宿の位置関係を確認したり

そろそろ見覚えのある風景になりそうだな、なんて思いながらも

イラスト化されデフォルメの多い観光案内図のおかげで、以外と時間がかかった

感はしましたが、無事3年ぶりの慶州市に到着しました。

 

バスターミナル前から宿へ向かう途中でした。一人で出歩くことが多いから

でしょうか、韓国で道を聞かれることが結構あるのですが、この時も横断歩道を

渡ろうと、車道の端に寄って行ったところ、止まるでもなくゆるゆると近づいてくる

ような変な動きの車が眼につきました。

 

様子を見ようと立ち止まると、窓が降り運転していたアジュモ二(年配の女性)が

’バスターミナルはどこか?’と聞いてきました。

そのまままっすぐ行けばありますから 「이대로 쭉 가면 되요. (イデロ チュク 

カミョン テヨこのままずっと行けばいいですよ)」と伝えましたが、今考えると私って

どんだけ韓国人に溶け込んでるんだろうと、自分でも可笑しくなります^^

 

宿の位置を確認して後は、お昼をとるお店をさがしがてらターミナルの南側 

一帯をあるいていたら、こんな可愛い伝統家屋を見つけました。

                セファラン幼稚園

伝統家屋を利用して幼稚園にしたのでしょうか?それとも小さいころから伝統に親しむ

ようにとの願いからわざわざ伝統様式で建築したのでしょうか?いずれにしろ

身近に伝統的文化的環境の中で育つのは幸せなことだと思います。遊具の原色が

伝統家屋と違和感が無いのに驚きます。

 

6年前に自転車で市内を走った時、川沿いに近代的なカフェが何件かあったように

思っていましたが、違う場所と勘違いしていたのか、無かったので、お昼はバスターミナルの

近くの食堂街でキムチチゲ定食(純豆腐チゲを注文したところ無かったので)になりました。

慶州での最初の食事が、お店も味も特別な感動のないものなったのは、少し残念でしたが、

この後ファンナムパンもドソンマウルもあるし・・・(我慢、我慢)。

 

食事を終えて宿サランバンへチェックイン。サランバン(舎廊房)とは、朝鮮時代の

貴族階級である両班の家屋のうち、客間を兼ねた主の書斎をこう言いますが、それに

ちなんだネーミングだと思います。

 

門を開けて入ると右側は入口から奥へ細く家庭菜園、左側に平屋建ての客室数

4室程の建物があります。部屋の前は、よく公園などに置かれている木製のテーブルと

椅子が置かれ、ああここでお客さん同士が交流したりするんだなと思いました。

その前庭には低木や花樹が植えられ、ある記念日を想起させてくれたこんな花も

5月中旬、日本を出てくる時にはまだ見なかったのに、ここではもう咲いていました^^

 

部屋は既にリアルタイムで報告しましたが、縁側(テッマルー)からの感じは~

左側扉の影に洋服掛け、黒く見えているのは衣装入れとその上にTV、その奥に

立てかけたテーブル、右に積まれたお布団が部屋にある全ての備品です。

 

正面にドアが見えますが、その向こう側はこの部屋専用のキッチンが付いていて、簡単な

物を作って食べることもできます。シャワー付きファジャンシル(洗面所)も専用でした^^

 

縁側の各部屋の前には、こんな寄せ植えが置かれ、訪れた旅人を癒してくれます^^ 

 

(5月18日、まだ続きます^^;)


KTX特室で慶州へ

2015-06-28 | 地方旅行

5月18日今日は慶州へ小旅行です。過去3度慶州へ行きながらも、何故か

石窟庵には行く機会に恵まれず、今回はここをメインに博物館や市内散策

そして、2010年に安東の河回村と共に、世界遺産に登録された 良洞民俗村

(ヤンドンミンソクマウル)にも行けたら~~と欲張っていますが

どうなるかは、どこへ泊るかで決まるだろうと思っています。

宿泊は日本を出る前に、検索だけして行ってから決めようと出かけてきました

(最悪日帰りも覚悟の上です)^^;

 

朝いつもよりスマホのアラームを30分早くし、朝ごはんはトーストとチャメを

ささっと食べ、片付けたら出発です。外に出てみると、昨日までは

ず~っと良い天気に恵まれていたのですが、今回唯一地方へ出かける日だというのに

空はどんより曇っています^^; 折りたたみ傘は、昨日購入した鞄に着替えや

洗面具と共に、入れた積りですが、念のため再確認。

 

過去慶州への旅はいつもバスでしたが、今回はソウルから韓国の

高速鉄道KTXで直行です。ソウル市内のKTX始発駅は、全羅道方面に行く

湖南線はソウルの一駅先の龍山(ヨンサン)駅から

ソウル駅から出るのは釜山方面行の京釜線だけです。

今日は京釜線の新慶州駅下車ですからソウル駅でOKです。

 

駅に着いたのは8時40数分、幸い平日とあって混んではいません。

切符を買う列は数人並んでいるだけでしたが、直近の列車の普通席はソールドアウト

でした。次は日本の新幹線なら数分後ですが、韓国は鉄道網よりはバスが重点の

お国(多分)、1時間先でした。こんな時は躊躇なく割安なグリーン車体験です。

 

平日普通車43,800ウォンがグリン車はプラス23,800ウォンの67,600ウォン。

一見高いようですが、そもそもの料金体系が安いので、あまり高額には感じません。

ですから日本では普通車専門の私も、韓国では時々利用します^^

 

きっかけは韓国旅行を繰り返し旅するようになった初期のころ、よく利用していた

ガイドブックにあった‘韓国の普通車は座席が若干狭めなので、料金設定がそれほど

高くないグリーン車がお得である’とのアドヴァイスです。

 ※韓国のグリン車は특실(トゥクシルー特室)と言います。

新慶州行きKTXの切符(2015年5月18日9時発KTX121号釜山行き4号車8A席

到着時間11時5分、ソウルー新慶州、領収額67,600ウォン以下略)

 

切符を買う時窓口のスタッフが、主要な要件にチェックしながら渡してくれますので

韓国語に精通していなくても利用は簡単(のはず)ですが・・・

 

要注意は、日本の改札口のような入口はなく、2階通路から各ホームへ降りる

エスカレーターがあるのみです。自分で時間を見計らって降りていかなければなりません。

慣れないうちはちょっとまごつくかもしれませんね。でも外国はどこもこんなようです。

何番ホームから出るのか、出発間際まで表示されない国もありますから

日本が親切すぎるのかもしれません。

 

切符購入から発車まで10分足らずです。大急ぎでホームへ降りる前に、コーヒーを

テイクアウトです。韓国に来て以来、本格コーヒーはまだ一杯も飲んでいません。

長い車中コーヒーの香りに包まれ、読書でもしながら行きたいものです^^

                 トクシル車内1

座席にはこんな使い勝手の良いテーブルも付いています。赤いのはメガネケース、その隣は

本ですが、開いたきり読まずじまいでした^^;

               トクシル車内2

窓はワイドビュー、お陰で大田(テジョン)を過ぎるあたりで、ポツポツ降り出した雨にも

すぐ気が付きました。

9時にソウルを出発した列車は定刻通り新慶州駅に到着しました。新設されて間もない

新しく綺麗な駅は清潔で気持ちがいいですが、利用客の少なかったこの日、駅構内は広々と

して寂しいほどでした。

市内へ向かう前にインフォメーションを探したら、改札口を出て左へ進んだ出口の

手前右側にありました。ここで市内へ出るバス路線と、これからの観光予定場所への

主要な足も聞いておきます。そして何より肝心、今夜の宿です。

 

市内に何軒もある韓屋のゲストハウスを希望すると電話を掛けてくださり

途中で変わって料金やチェックイン時間を聞いて、そこに決めました。

バスターミナルにほど近いサランバンです。

宿が決まってホットとしつつ雨脚が強くなってきた中市内行きバスに乗り込みました。

 

 

 

 


高級デパートのウィンドウショッピングと南大門市場

2015-06-26 | ショッピング

5日目の午後、カフェでは食後おしゃべりをする人、PCに向かう人

先生は食休みのお昼寝と思い思いに憩っているなかマルダさんは

やはり歌の好きな男性とハモッって、美しい喉を聞かせてくれています。

 

そんなカフェを後にして、今日も明洞方面へ向かいます。まずは映画館で

上映中のチラシを集め、お二人と見られそうな映画があるか探します。

2号線ウルチロイプクで降りロッテシネマに寄りましたが、上映中の韓国映画は

チュ・ジフンの「奸臣」のみ、これはちょっと一緒に見るには向かなさそう・・・。

月末にはチョン・ドヨン、キム・ナムギル主演作があるようですが・・・

今一つピンとくるものがありません。

 

新世界デパート、ロッテとともに明洞にあるデパートです。デパートというと

日本でも高級なイメージがありますが、韓国では超を付けたくなるほどに

他との差が歴然としています。当然ながらお値段も超高価でしょう(一部の

商品しか見ていませんので予断です^^;)。

 

1階からエスカレーターで各階を見ながら登って行きました。

鞄がありそうな階で降りて物色するのですが、なかなか思うような物が

ありません。一泊旅行に必要な身の回り品に十分な大きさと持ち歩いて

疲れない重量が一番重要な条件です。素材が良いなと思えば大きさが合わず

デザインが気に入れば、価格が・・・。それにどうしても鞄より洋服に目が奪われます^^

 

朝晩がまだ結構涼しいので、到着以来手ごろなジャケットがあれば

欲しいと思っていましたが、お値段が高級過ぎて、出るのはため息ばかり

1・2の売り場を見た後、ジャケットは無論のこと、鞄も物色を断念!

 

こうなると頼みは市場です。デパートから歩いて数分のところに

南大門市場があります。デパート新館と旧館の間の道を少し進むと

もういつの間にか南大門市場の地域内に入っています。そして、偶然でしたが

一番デパート寄りが、鞄類の商店街でした。

 

間口一間・奥行き2間程の狭い場所に壁から天井隙間なくぎっしり

鞄が下がっています。お店の前に立ち止まり商品に目を向けるだけで

「ムォル チャジュセヨ(何を お探しですか)?」と声を掛けてきます。

希望を言うと、小型のボストンバックを幾つか出してくれました。

 

デパートで見ていた額に比べれば安いですが、まだそれなりの額です(ブランド

物に似せて作ったものかもしれません)。ボストンバッグが欲しいわけではないので

パスです。お店を見まわして手ごろなものを見つけました。

1泊には大きすぎますが、帰国時荷物が増えた時に重宝しそうです。2000ウォンの

おまけをしてもらって良い買い物をした気分で帰りました。

いっぱい入ることと丈夫そうなところが気に入りましたが・・・어때요(オッテヨーどうでしょう)?

 

カフェに戻るとマルダさんはお出かけで、先生と最近カフェに日参して二人と共に

過ごしている日本の青年シン君がいました。夕食は先生がカルグクスを奢るからと

初日とはまた別なカルグクス専門店に行きました。方向的には11月に連れて行って

いただいた高陽市のあたりです。前の地域も周りは同じようなお店が並んでいましたが

今度のところも、近所はカルグクスのお店ばかりのようです。

 

大きなステンレス製の鉢に山盛りの細麺、冷たいつゆをかけて触感も味も

日本のそうめんそのものでした。違うのは麺もつゆもおかわり自由で、残ったら

持ち帰りもできるところです。不思議な国です、韓国って!

 

 


お世話になっているお二人

2015-06-24 | 韓国生活

五日目朝、この日は私が目覚めた時、いつになく二人ともご在宅でした。

大きな声ではありませんが、二人がそれぞれの部屋で歌う讃美歌が

はっきり聞こえてきました。何時から歌ってらしたかはわかりませんが

うるさくて目覚めたわけではありません^^

 

マルダさんは讃美歌が好きで、カフェにいる時も一息ついた時など

気がつくといつの間にか、歌いだしています。

今朝は、目覚めたマルダさんが所在ないまま歌い始め、ずっとはやくから

起きていた先生が、それに呼応し始めたところで、私が目覚めたという

ところのようです。高い澄んだ声で、かすかに聞こえてくる若い女性の

歌声は、心地よいものでした。

 

3人でトーストと果物、インスタントコーヒーの朝食を終えるとお二人はカフェへ

お出かけです。日曜の午前はマナカフェへ出入りするクリスチャンの人たちと

聖書の勉強会のようです。敬虔なクリスチャンのお二人の生活は24時間

キリストと共にあり、食事の前は必ず感謝の祈りをささげ、時間をみつけては

聖書を開いて勉強会をし、さらに時間がある時は讃美歌をうたわれます。

 

二人が出かけられた後、しばらく本を読んだりのんびりしていましたが、明日

慶州に小旅行に出るためのちょっとした鞄を探しがてら、どこかでおいしいお昼を

とろうと思っていたら、先生が「あなたの好きなチャプチェも作ったからお昼を

一緒に食べましょう」と迎えに来てくださいました。

 

サラダ、豆腐のプッチンゲ、チャプチェ、青菜2種、トドク、大根のナムル他、チンダルレのお餅


メーシル(梅の実)エキス

2015-06-23 | 韓国の食べ物

        左ー山ウド      中(上)ニラキムチ   右ートラジの和え物

 

4日目の夕食は市場で購入してきた山独活(やまうど)がメインです。他に作り

置きのパンチャン数種とモヤシスープがついたと思います(既にうろ覚えです)。

独活は茹でてソースを付けるだけですが、そのソースの味を決めるものが

この日はメーシルエキス、日本では梅ジュースと呼ぶ物でした。

 

独活の一般的な調理法は酢味噌和えだと思いますが、韓国もたぶん同じように

調理するのではないかと思います。ただこの日先生はお酢とお砂糖の代わりに

梅エキスを使われました。酢よりも酸味はマイルドに、加えてエキスを作ってから

経過した年数によって、甘みは熟成されて味により深みが増しているはずです。

因みにお味噌は私がお土産に持参した手前味噌です^^

 

ドラマ「チャングムの誓い」で料理の甘みにお砂糖に替えて干し柿を使う場面が

出てきたことがあります。干し柿といえば、そのままお八つにいただくか、たまに

膾の材料になるレシピを見た記憶はありますが、自分では利用したことはありません。

梅エキスもどうようです。夏の飲み物として作ったことはありますが、料理に

利用する発想はなかったです^^;

 

おいしく食べるために身近にあるものを工夫する、きっと日本にもそんな習わしが

あっただろうと思いますが、誰からも引き継がずに来たことを韓国で知り、ス~っと

受け入れられるのは、同じ食文化を持つ所以でしょう。

まだまだゆっくりつきあっていけば色々学べそうです^^