日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

上海市の2月の財政収入は昨年比マイナス8.7%

2009-03-28 | 中国経済関連
 新民版報という地元紙の記事に、
・上海市の2月の財政収入は154.54億元と前年比でマイナス8.7%だった。1-2月累計では442.64億元で前年比8.6%のマイナスとなっている(昨年は前年比28.7%増だった。
・財政収入のうち、企業所得税と営業税がそれぞれマイナス34.1%、マイナス20.4%となっている。
・1-2月累計での貿易額は348.52億米ドルで、前年比28.1%のマイナス
・輸出は195.82億ドルでマイナス21.8%。内電気産業がマイナス20.8%、IT関連がマイナス22.8%だった。
・同期間の外商投資額も、23.13億ドルと前年比6.9%減。
・1-2月の上海株式市場の取引額は、前年比マイナス19.7%だが、2月の実績は1月比の1.7倍になっており、前年比でも85.3%アップしているので回復傾向にある。

 という記事が掲載されていました。

 中国政府は、60兆円に及ぶ政策投資のお陰で経済はそこを打ったといっています。又、その政策内容は沿岸部よりも農村部を含む地方に対する支援策が中心に
なっておりますので、上海や広東省にはさほど大きな効果はないとも思われます。よって、中国全体の経済を図る指標にはなりませんが、
・対前年比では、旧正月の時期の関係で1月は昨年より稼働日が4日ほど少なく、2月は逆に多い。にもかかわらず、財政収入を見る限り2月が8.7%減、ということは単純に考えれば1月は8.5%減で稼働日が多いはずの2月の方が1月より悪化している。
・企業所得はマイナス34%(日本と異なり中国の場合は、毎月所得税額計算をして申告しています)
・営業税は、商品ではなく主にサービスにかかる消費税のような税金ですが、それが前年比20%ダウン
・株式市場のみが底を打ったように見える。

といったところですね。最近どうも税関のチェックが厳しくなっているようで何回かたて続きに引っかかってしまったのですが、貿易量の減少に伴い関税(これは地方税ではなく国税です)の徴収を増やす必要があるのと、量が減って税関職員の業務量が減った事も原因なのでしょうね。
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