ダイヤモンド誌より:
・2010年の中国経済は、昨年に続く財政支出、5月の上海万博や11月の広州アジア競技大会とイベント主導で伸びる消費を背景に、昨年より高い成長になるだろうといわれている。
・しかし万博会場を見ると、パビリオン建設もままならず、開幕までに工事が完了するかも疑問の状況。また、万博のテーマが未だに決まっていない。チケットも1枚160元(約2150円)と安くは無いために売れ行きは決して良くない模様。
・メディアでは、上海の消費は好調で、12月31日から1月1日にかけての2日間で上海の小売100社の販売額は15億元(約201億円)に達し、前年比で37.6%の成長となった。売上げトップは旧ネクステージヤオハンの第一八佰伴で、この2日間で3億8280万元(約51.3億円)を売り上げたと報道されている。しかし、これは年末クリスマスセールによる半額割引の効果である。一方、実際に購入している人はそれほど多くなく、月収1万元(約13.4万円)を超えるホワイトカラーにとっても百貨店での買い物は手が届かない。もっぱらネット販売の「陶宝」に頼るのが実態。
・メディアでは消費の好調さを伝えるが、名門大学の新卒生も就職先が決まらず就職不況は未だに続いている。また、サラリーマンも、交通費手当や通信費手当、住宅手当、昼食手当を給料の一部とみなし、個人所得税を課税するという政策に不満が高まっている。中国では支給する基本給の額面を低くし、その分手当てを厚くすることで個人所得税の課税から逃れるケースが多く、その対策として生まれた措置だ。しかし、金融危機以降、給料は上がらないどころか、手当てまでも課税されたことから、消費は守りに入ったままだ。
・中国では春節が正月なために、本格的な年越しムードは日増しに高まるが、ボーナスはまだら模様だ。良いのは金融と不動産業界だけで、その他の業界は苦戦が続き、ボーナスカットのところもあれば、無支給のところも多い。
・上海株価総合指数もぱっとしない。五輪を前にしても上がらなかった株価、これに失望した市民を前に、万博効果はあまり説得力がないようだ。
・そんな折、上海市の不動産市場がガタリと崩れた。三が日の不動産取引は上海市で168戸、宝山区に限れば、1月1日から3日にかけての販売戸数はわずか68戸となった。1日の平均販売戸数は150~200戸、09年12月の最高取引戸数は500戸を数える日もあったにもかかわらずだ。市場に流通する中古物件も減った。一部の不動産オーナーが売却を手控えたためだ。
・背景にあるのは09年末に出たいくつかの政策だ。
1 普通住宅(90平米以下)についての金利は1戸目のみならず、2戸目の取得についても1%の優遇金利が認められたが、新政策では2戸目での優遇は認められず、また1戸目の取得についても「初めての購入」であることの証明書を提出しなければならなくなった。
2 普通住宅(90平米以下)の条件を満たせば、満2年で売却する場合、売買金額に対する課税はゼロであったのが、2010年1月1日から「満2年」から「満5年」に変更となった。また、5年未満で売却した場合は取得価格と譲渡価格の差額に5.55%が課税される。非普通住宅(90平米~140平米)は5年未満の譲渡については売買金額に対し5.55%が、5年超の物件については差額金額の5.55%が課税されることとなった。
勤労者世帯の平均的年収の6倍が適当とされる不動産価格がいまや18~20倍にもなっている、という背景はある
http://diamond.jp/series/china_report/10042/
不動産については、まぁ、何時どの程度下落して、その影響が実体経済にどこまで及ぶか、というだけなので深くは言及しません。まぁ誰でも知っている事ですから。
消費はどうなんでしょうね?社会消費小売の政府発表の統計数字が正しいか同化なんだと思います。百貨店は、上記のヤオハンとか久光もお客さんがそんなに多いわけじゃないですよね。多分顧客は法人の贈答品市場じゃないかと思っています。
年末セールは毎年様々なデパートで行っていて、半額って言うのは当たり前です(記事に書かれていますけど、200元かったら100元の百貨店券がもらえる)。だから、昨年比の増加であるなら単純に信用して良いんじゃないかと思いますけど。うちも嫁が久しぶりに洋服を沢山買ったほか、店舗で販売している商品もメーカーの仕入れ値より安くなる物に関しては、デパートで買って販売しました。まぁ、デパートのこういうセールに参加するのは企業側の自由のようで、ナイキ等の有名ブランドは参加しないか、しても30%程度の割引。実力が無い所は半額セールに参加ということで、実際にはメーカーがその割引分を負担する仕組みになっているようです。
就職の状況はだいぶ改善してきたと思うんですけど。もちろん、ハードルは高くなっていますけどね。消費もなぁ、別に周りを見ている限り落ち込んでいるとは思えないです。
不動産はね。賃貸市場に入るのは外国人と外地の出身者で上海人は入らない。賃貸需要を遥かに上回る物件の供給がなされてしまった。まぁ、当然価格が落ちるのは当たり前。不動産の政策は以前行われていた物が復活したに過ぎません。
まぁ、いずれにしろ当面の中国の大きな懸念点ですね
・2010年の中国経済は、昨年に続く財政支出、5月の上海万博や11月の広州アジア競技大会とイベント主導で伸びる消費を背景に、昨年より高い成長になるだろうといわれている。
・しかし万博会場を見ると、パビリオン建設もままならず、開幕までに工事が完了するかも疑問の状況。また、万博のテーマが未だに決まっていない。チケットも1枚160元(約2150円)と安くは無いために売れ行きは決して良くない模様。
・メディアでは、上海の消費は好調で、12月31日から1月1日にかけての2日間で上海の小売100社の販売額は15億元(約201億円)に達し、前年比で37.6%の成長となった。売上げトップは旧ネクステージヤオハンの第一八佰伴で、この2日間で3億8280万元(約51.3億円)を売り上げたと報道されている。しかし、これは年末クリスマスセールによる半額割引の効果である。一方、実際に購入している人はそれほど多くなく、月収1万元(約13.4万円)を超えるホワイトカラーにとっても百貨店での買い物は手が届かない。もっぱらネット販売の「陶宝」に頼るのが実態。
・メディアでは消費の好調さを伝えるが、名門大学の新卒生も就職先が決まらず就職不況は未だに続いている。また、サラリーマンも、交通費手当や通信費手当、住宅手当、昼食手当を給料の一部とみなし、個人所得税を課税するという政策に不満が高まっている。中国では支給する基本給の額面を低くし、その分手当てを厚くすることで個人所得税の課税から逃れるケースが多く、その対策として生まれた措置だ。しかし、金融危機以降、給料は上がらないどころか、手当てまでも課税されたことから、消費は守りに入ったままだ。
・中国では春節が正月なために、本格的な年越しムードは日増しに高まるが、ボーナスはまだら模様だ。良いのは金融と不動産業界だけで、その他の業界は苦戦が続き、ボーナスカットのところもあれば、無支給のところも多い。
・上海株価総合指数もぱっとしない。五輪を前にしても上がらなかった株価、これに失望した市民を前に、万博効果はあまり説得力がないようだ。
・そんな折、上海市の不動産市場がガタリと崩れた。三が日の不動産取引は上海市で168戸、宝山区に限れば、1月1日から3日にかけての販売戸数はわずか68戸となった。1日の平均販売戸数は150~200戸、09年12月の最高取引戸数は500戸を数える日もあったにもかかわらずだ。市場に流通する中古物件も減った。一部の不動産オーナーが売却を手控えたためだ。
・背景にあるのは09年末に出たいくつかの政策だ。
1 普通住宅(90平米以下)についての金利は1戸目のみならず、2戸目の取得についても1%の優遇金利が認められたが、新政策では2戸目での優遇は認められず、また1戸目の取得についても「初めての購入」であることの証明書を提出しなければならなくなった。
2 普通住宅(90平米以下)の条件を満たせば、満2年で売却する場合、売買金額に対する課税はゼロであったのが、2010年1月1日から「満2年」から「満5年」に変更となった。また、5年未満で売却した場合は取得価格と譲渡価格の差額に5.55%が課税される。非普通住宅(90平米~140平米)は5年未満の譲渡については売買金額に対し5.55%が、5年超の物件については差額金額の5.55%が課税されることとなった。
勤労者世帯の平均的年収の6倍が適当とされる不動産価格がいまや18~20倍にもなっている、という背景はある
http://diamond.jp/series/china_report/10042/
不動産については、まぁ、何時どの程度下落して、その影響が実体経済にどこまで及ぶか、というだけなので深くは言及しません。まぁ誰でも知っている事ですから。
消費はどうなんでしょうね?社会消費小売の政府発表の統計数字が正しいか同化なんだと思います。百貨店は、上記のヤオハンとか久光もお客さんがそんなに多いわけじゃないですよね。多分顧客は法人の贈答品市場じゃないかと思っています。
年末セールは毎年様々なデパートで行っていて、半額って言うのは当たり前です(記事に書かれていますけど、200元かったら100元の百貨店券がもらえる)。だから、昨年比の増加であるなら単純に信用して良いんじゃないかと思いますけど。うちも嫁が久しぶりに洋服を沢山買ったほか、店舗で販売している商品もメーカーの仕入れ値より安くなる物に関しては、デパートで買って販売しました。まぁ、デパートのこういうセールに参加するのは企業側の自由のようで、ナイキ等の有名ブランドは参加しないか、しても30%程度の割引。実力が無い所は半額セールに参加ということで、実際にはメーカーがその割引分を負担する仕組みになっているようです。
就職の状況はだいぶ改善してきたと思うんですけど。もちろん、ハードルは高くなっていますけどね。消費もなぁ、別に周りを見ている限り落ち込んでいるとは思えないです。
不動産はね。賃貸市場に入るのは外国人と外地の出身者で上海人は入らない。賃貸需要を遥かに上回る物件の供給がなされてしまった。まぁ、当然価格が落ちるのは当たり前。不動産の政策は以前行われていた物が復活したに過ぎません。
まぁ、いずれにしろ当面の中国の大きな懸念点ですね