日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

外資系企業も中国人社員の転職に苦労している

2010-04-03 | 欧米企業の中国戦略
 中国の経済の回復と成長に伴い、中国国内における外資系企業の人件費もまた上がり始めそうです。

 Hewitt Associatesによれば、人材の争奪戦がまた激しくなってきている。今年の平均転職率は15%になると予想され、昨年の14.2%から増加する見込み。特に化学、製薬関係と金融分野のエンジニアやプロの分野で増加するだろう。また、輸出分野においても行員が不足している。

 中国においても高齢化の進捗、出生率の下落、ロイヤリティの低さに加えて対中投資が増加している事が子の傾向をさらに助長している。中国企業もどんどん外資系企業にいた社員を引き抜こうとしている。

その中でBASFは引き抜きの対象企業として名指しされたそうですが、従業員の引き抜きは災難としかいえないとしています。特に中国企業からの中堅以上の社員に対する引抜が激しいようですね。同業の化学企業Nobelも同じような回答を表明したそうです。

 銀行の分野でも、元々中国の銀行には審査能力もないという水準だったのですが(政府の命令に従って国営企業に融資をするだけ)、外資系の銀行にいる社員を高級で引き抜くようになってきたようです。HSBCやゴ-ルドマンサックスも中国事業の成長を目指していますが、最大の課題は人材を雇用できるかどうかにかかっていると答えているそうです。

 マ-サ-によれば、多国籍企業の今年の昇給は7.2%と昨年の6.9%を上回る。人材競争がこのまま激しくなればコストが50%増えてしまうだろうと、見ています。

 グ-グルの中国撤退問題が出てからは、グ-グルの社員が引き抜きの対象として注目されているようです。

 中国人もアメリカの若い人と同様にしばしば転職する事が当たり前になっている。いかに人材を会社に引き止めるか荷は、給与だけでなく、キャリア開発や、仕事への満足感を如何に与えるかが課題になっている。

 最近知人が米国系企業に転職しましたが、年収は70万元(1千万円)。年齢は35歳。う-ん。
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