日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

中国農民調査

2006-10-15 | 中国関連書籍書評
中国農民調査

文藝春秋

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 本の題名で検索したところ、39の書籍がでてきました。日本でも中国の農民問題、農村問題は注目されているのですね。一つには昨年の反日運動に関連し、また、反中国の意識から中国の抱える大きな問題点を指摘して興味を引く本も中にはあるのだろうと推測します。

 本書は、まだ今の嫁と知合った頃、嫁が街頭にある偽者書籍屋(リヤカ-に本を積んで行商している姿を上海でも多くみかけます。全てコピ-商品で、当然本屋で買うより安く買えます。大連の駅前では、上海より大規模で多種類の本を販売しています)でこの本を見つけて買っていった時なので、既に2年以上前になると思います。04年1月に発刊され、直ぐに発禁処分を受けたそうなので、まだ出版されてさほど時間のたっていない時ですね。嫁が読了後に農民は本当に可愛そうだ、泣けてくると発言した記憶があります。

 昨年日本でも翻訳版が発刊されたのは知っていたのですが、香港の古本屋で見つけて読んでみました。著者が、上海から比較的近い安徽省のいくつかの農村を訪れ、過去表に出た問題を追跡調査した記録が載っています。人権など認められていないような農民の姿、中央政府が躍起になって改善しようとしても、自分の利益のみ考えて中央政府の指示を無視する地方官僚群、国家財政と地方財政における租税徴収システムの課題など、色々な問題が掲載されています。
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