日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

中国消費市場への挑戦

2010-09-21 | 中国関連書籍書評
中国消費市場への挑戦
みずほコーポレート銀行(中国)有限公司 中国アドバイザリー部
日本経済新聞出版社


 アリババを活用したネット戦略と言う事で買ってみました。
 最初の方は中国EC市場の概要で、CNNICのデ-タをそのまま使っており、その後法的な課題を記載し手いますが、この辺は既に色々な本とかセミナ-とかで紹介されている程度の内容じゃないでしょうか?

 その後4社ほどの中国企業の事例が紹介されており、麦包包等中国でも比較的有名なサイトが紹介されています。でも、どういう商品を販売しているのか、記載されている内容は非常にまともな事が書いているけど本当はどうなのか、実際のサイトの仲間では詳しくは見ないで書いているのかな都も思うのですけど、どうなんでしょう。

 その後中国の広告市場や物流市場に関しての紹介がされています。

 内容的には目新しいものは個人的には無いのですが、これから中国でネット販売しようとする人に対して、中国EC市場の全体像とおおまかな概要をお知らせするには良いないなんでしょうね。

と言う事で、中国ECに興味がある初心者向けの本としてお勧めします。

 でも、この本もそうですが、中国のEC市場で物販を行うのはそんなに簡単ではありません。もちろん、ある程度までは簡単にいける方法はあります。但し、そこには発想の転換が必要であり、中小企業では簡単にはできないだろうと思います。

 個人的にはECといっても、中国でそれなりのプレゼンスを持っている企業しか、厳しいのではないかと思うようになりました。日本ではネットのみで成功している企業がいくつも出てきましたが、中国ではVCから巨額の投資を受けた企業以外同じような業態はいないのが現状。そして市場はまだしばらくは急拡大しますが、今からだと全て後発組としての戦いを強いられる。

 中途半端にネットで試すというのは、無駄なお金を使うだけに終わるのじゃないかと思うようになりました。

 ちゃんと試すなら、多少お金掛かっても実店舗を中国国内におくのがベストです。後はその店舗の所在地や見せ方で、ネットはそれをサポ-トするツ-ルに過ぎないと言うのが、今の中国市場におけるECの存在だと思います。
 
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