日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

明治が中国に進出

2011-04-28 | 中国経済関連
産経新聞によれば, 明治ホールディングス傘下の食品会社、明治が、中国で乳製品を製造販売する同社100%出資の子会社を設立したと発表。今年12月に新工場を着工し、2013年1月からチルド(冷蔵)タイプの牛乳やヨーグルトを販売する。国内乳業メーカーが海外で牛乳などチルド製品を生産・販売するのは初めて。

 13年1月から「おいしい牛乳」や「ブルガリアヨーグルト」など主力製品を生産を開始。原乳は現地の生産者から調達する。調達先や工場では品質検査など国内と同水準の生産管理体制を導入する。

 上海とその周辺の華東地域のスーパーやコンビニエンスストアで販売する。小売価格は牛乳1パック(950ミリリットル)で13~22元(160~270円程度)で、比較的手ごろな価格から高価格帯まで複数のブランドを展開する予定。初年度で20億円の売り上げを目指す。

 明治の中国事業は、菓子の売り上げが約20億円。乳製品では現地との合弁会社によるアイスクリームの製造販売と、粉ミルクの輸出にとどまっていた。一方、中国での乳製品市場の成長率は年10%超。常温で保管する「ロングライフ牛乳」が主流である一方、一部富裕層など都市部ではチルドの需要が高まっており、成長が見込めると判断した。

 明治HDは長期経営計画で、食品事業の海外売上高を、09年度の500億円程度から20年度には1500億円に引き上げるとしている。今回の中国での乳製品事業への参入は、海外事業拡大の第一歩となる。
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110427/biz11042711120018-n1.htm

 中国で粉ミルクを扱っていると、当然 明治の名前が出てくるのですが、ようやく中国での生産に入るのですね。2008年から牛乳を九州から上海に送ったり、粉ミルクも中国市場向け製品を唯一販売していましたが、生産拠点を作ってもいけると判断したのでしょうね。

 その間に、ビールメーカーのアサヒビールが中国では牛乳を生産販売しており、少なくとも上海ではそれなりの評価を残しています。そのこと考えると遅いかなとは思いますが、競合他社はまだ何の動きもしていないのでさすがかな。


 ちょっと驚いたのが明治のお菓子で売上20億円しかなかったということ。。。

 粉ミルク輸出は以前は3億円程度で、今でも5億円行くかどうかじゃないだろうか。

 企業規模と中国における明治の認知度考えると思ったより小さいですよね。


 日本市場向けの明治の粉ミルクの中国輸出は、メーカーではなく様々なブローカーが行っていますが、そちらは80億円近くあったはずなんです。今年は、放射能の風評被害で3月以降ストップしてしまいましたから50億円程度は売上下がるんだろうな。

 
 それにしても、数字を見ると中国のヤクルトやグリコは本当に凄いな。


 業態違うけど、明治の看板があれば売上20億円程度は資金あれば簡単に作れたのに。。と思ってしまいます。まぁ僕らは過去の話ですけど。もっとテレビ広告打っていくべきですね、海外売上を1000億円増やすとなっていますけど、欧米粉ミルクメーカーの年商は300-500億円とかになっていますから、明治の資金とブランドがあればやる気になればできたはずなんですよね。

 
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