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日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

反日デモの暴挙は中国の経済成長に伴い加速する

2013-10-22 | 中国経済関連
チャイナ・ギャップ 噛み合わない日中の歯車
クリエーター情報なし
朝日新聞出版


反日デモは今後も必ず起こり、その時には日本製品ボイコットを行う若者が現れ、暴挙の度合いは中国経済の成長に伴い加速する。

こんな絶望的なコメントがなされていました。

私見ですが、数少ないまともな中国研究家?遠藤誉先生の本なのですが、尖閣問題の背景が戦争中の米中のカイロ密談に起因するところからひもとき、

・キッシンジャーの日本は戦略なき国家である。在日米軍は日本の再軍備を防ぐためである(これ、15年前にアメリカ居たときのLA Timesのアンケートでもこういう意見でした)。

・結構尊敬される大統領である、ルーズベルトが中國利権などもからみ日本が滅茶苦茶嫌いだった。(敗戦前に死んでくれてよかったのでしょう)。

等の戦後の対日政策の背景が書かれています。第一次世界大戦後の対華21ケ条と、その後で起きた五四運動までさかのぼって開設されてますが、こうやって拝見みると、経済格差とか、確かに似たような社会背景になっているなと思います。

まぁ冒頭の反日激化は皆様ご存じのとおり、天安門事件の後の江沢民のおかげ。愛国教育の内容も教育指導要綱まで掲載されていますが、あれあれという感じです。そして江沢民の実父が日本の傀儡政権の官僚であったことから、逆に反日姿勢を示さなければならなかったあたりは興味深い。今の韓国女棟梁もある意味同じ傾向が出てくるのかもしれませんね。

で、昨年の暴動の際に日本車に乗る中国人を半殺しにした中国人について書かれていますが、この犯人は小学校しか出ていない今の底辺層。そしてその母親が「学校であんなに反日ばかり教えるから、息子は反日ドラマばかり見て、子供の頃は抗日ごっこ、大きくなったら抗日ゲームをしていた。こんな環境ならだれだって日本人を憎むようになる」という息子をかばう発言。。

そして遠藤先生も今年の1月頃には中国は日本と戦争を従っていると思ったとの事。


今後に関しても米中関係を視野に入れなければならない、と伝え。両国ともプラグマティクだ。米国にとり中国は共産党一党の強い支配の方が良い。民主化すると中国はバラバラになり経済が崩壊する。一方で中国が米国の脅威になる=米国を抜くことは許さないだろう。

このアメリカの対中政策自体も非常に興味のあるところです。昨年あたりから共産党幹部のしsン状況をリークしているのも中国をけん制しているのかな?おそらく、金融の分野で事を起こしてくるのでしょうね。

さて、またその他アジアとの関係においても、中国経済のプレゼンスによりほかの国も中国にすり寄らざるを得ないという事も書かれています。

この前、それでも中国にすむ108人という本を見ました。面白い人もいるなと思う反面、能天気だなとか、よく見てないなと思う人も結構いました。通常開発途上国で日本人が接する現地人は、基本的にはその国のエリート層です。言語の面を考えても母国語、中国のような大国なら地方方言以外でコミュニケーションができるだけでまともな層と言えるでしょう。反日で暴れる人は、通常中国にいる日本人が接することはない人たち。その通りです。だから、どの層の意見をくみ上げているかで印象は大きく異なります。私自信、今の商売でに担ぎをして運ちゃんや、運び屋さんのようなある意味底辺に属する人と接するまで、基本はホワイトカラーしか知りませんでしたから、視野は狭かった。

まぁ人それぞれ個人の考え方、そして環境により対中ビジネスに対する考え方は異なります。僕自身はさっさと離れたいと思っていますけど、一方で日中ハーフの子供二人を抱えているとそうもいかない。子供は大好きですけど、私自信の生き方やビジネスだけ考えると疎ましく思ってしまう事もあります。

ただ、この遠藤先生の書かれている予測は、全く同感です。中国ビジネスにかかわる方、そしてアジアビジネスにかかわる方は必読だと思います。


アメリカにとってまだ中国やアジアはおいしい。日本はうまみがなくなった鶏がら、ってことなのかな。20年前の日本のように中国が本当に驚異的存在になると、かって日本が受けた苦しみを受けるのかな?しかし。。やはり遠藤先生も中国は戦争をしかけると思ったのだ、私はそう思ったのですが、そんなわけないという日本人の言葉に慰められていましたが。。

目に鱗。中国の一人当たりGDPは日本の1950年代だと。。。

2013-10-12 | 中国経済関連


>一人当たり国内総生産(GDP)から見ても、中国の後発優位性が大きいことがわかる。購買力平価を考慮した中国の一人当たりGDPは2008年には米国の21%にとどまり、ちょうど日本の1951年、シンガポールの1967年、韓国の1977年における米国の一人当たりGDPとの格差に相当する。日本、シンガポール及び韓国は、その後20年間という長期にわたり、経済成長率をそれぞれ年率9.2%、8.6%、7.6%の高水準に維持できた。この経験が当てはまれば、中国も2008年からの20年間において、年率8%の潜在成長率が見込まれる。

※中国が今後も高成長を続けられるというロジックの一つが上だそうです。まぁ、どう思うかは置いといて。

 一人当たりGDPの額だけ見ていると中国は日本の1970年代位かっていうみたいですけど、記事のように年度時点でのUSとの比較という視点は僕には抜けていました。で、まず感心。

 そして、いまだに中国の平均を取ると日本の1950年代という結果。上海都心部だけ見ると、もしくは中国の上位10%=1億人、を見るともう東京はともかく日本平均と変わんないだろう!って感じです。で、格差が大きいことは事実ですが、僕自身は観光地以外でど田舎に行ったことはない。農民の家も上海郊外とセッコウ省と比較的豊かな地域にしか行ったことない。ところが平均とると日本の1950年代=朝鮮戦争で復興景気の頃。。
 
 格差のものすごさが想像できるけど。。。つまり後発地域は日本の明治時代並み、もしくは昭和初めの東北のような状況という事か?

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=1011&f=business_1011_042.shtml

ブログサイトが不安定な為

2013-10-12 | 中国経済関連
私のブログをご覧の方へ。

 自社のブログサイトを開設してそちらに移行しておりましたが、今年の春位から中國からサイトへのアクセスが異常に遅くなり、ここの所ほとんど更新しておりません。

 しょうがないのでFacebookの方で家族向けの内容も含め哀歌笑う色々書いています。ご興味のある方は以下にアクセスp願いできますでしょうか。

https://www.facebook.com/xin.neitian

 お手数をおかけいたしまして、申し訳ございません。




アジアに出る初心者および、中国で上手くいかなかった方向け

2013-02-01 | 中国経済関連
「アジアで儲かる会社」に変わる30の方法
クリエーター情報なし
中経出版


 先日Andyさんに紹介された、SDIの森部さんの本です。講演をされる前にお会いして、3冊ほどこの本をお持ちだったので興味を示したら、あっさりと1冊戴いちゃいました。

 あ。。。サインもらうの忘れた。


 さて、本の中にもありますが、中国13億人の市場うんぬんとか、一時期メディアが滅茶苦茶あおっている時期がありました。

 で、現場にいる私は、何言ってるんだい。そのうち1/10程度が対象だし、今からどれだけ伸びても紺だけ人数抱えていたらせいぜいが3-4億人が対象になるだけ。それも、その3-4億人が日本人平均の所得になるのは、為替が滅茶苦茶上がらない限りあり得ないよ。と思ってました。でまぁブログでもそんなこと書いた気がします。


 森部さんしっかり書いちゃってますね。

 中間層ねらえ

 富裕層は欧米志向だもん、日本の商品ではまるものなんかないよ

 リスクとれよ

 質落としても値段下げて現地向けにしろよ。

 見ていて、比較的中良い中国関連の商売している知人と話すことばかり。良く書いたぜ!



 まぁ日本のアジアシフトブームは10日ほどいたので理解しました。僕自身もそういう動きをしています。でも僕が思っているのは、日本以外のアジアは全て中国と同じ。で、この本まさにその通り書いてるなと。

 さらっと読めます。

 これからの人と書いていますが、僕が思うのは中国で上手くいかなかった人でアジアシフトを狙う人。そういう人たちにもう一度読み返してほしいですね。後おそらく本社側の人ですね。


 

久々のおすすめ、アジア内販をやるなら必読の本

2013-01-31 | 中国経済関連
中国人のやる気はこうして引き出せ
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社


 表題真面目です。本の紹介は珠にしていますが、僕自身の経験を踏まえ、中国内販をやるなら絶対読んだ方が良いと思うのは、日本語では実はダイキンの高橋さんの書かれた本(b2bですが)以来の2冊目です。後Mr.Chinaという一度英文で紹介した本が日本語化されてその後販売されているはずですけど、外せないと思います。

 イトーヨーカドーの成都での成功を元に書かれた本だと思いますが、共感したのは

・コンサルやら他人が何を言おうと、日本的な経営や業務を徹底的に遂行したこと。

・中国人社員の日本人や上司に対する見方を結構赤裸々に書かれたこと。

・その他自分が小売りに属する商売なので、個人的にリアル店舗での見せ方や管理など非常に参考になったこと。

 といったあたりですが、まずはご覧になられることと思います。そして、今はアジアブームですが、中国以外のアジアでも同じことが通用するのではないかと思います。タイの日本人の考えられない行動(中国でそこまでする馬鹿はいないと思いますが)も記されていますが、日本人は自分の行動に気を付けましょう。

 仕入れでも苦労されたんですね。僕らはゼロスタートですので仕入するのに補償金要求されてしょうがなく積んだのですが、さすがIYさんはそれをしなかったとの事。僕らその保証金回収するのに結構時間かかりました。でもまぁ個人企業や中小企業じゃしょうがないっすよと、言い訳します。

 IYの専務さんが筆頭で行かれたというのも大したものだと思います。

 でも一言嫌味を。

 IYの成都は実は見たことありません、凄いとは聞いていますし、この本に書かれていたことを実行しそういう店を作られたことは素晴らしいと思います。そして、当初の2年くらいは現場での行動など僕自身がやってきているので、ここの所現場作業を離れている自分に対して反省をいだかされました。

 しかし。。北京のIYは。。看たのはもう7-8年前なので今は知りませんが2店舗を平日の夕方見たことあるんですが、正直ほめられたものではありませんでした。客入りも少なかったですし。正直ウヲルマートの方が数段客入りが良かったです。

 売上的に成都は5店舗で507億円。北京は8店舗で287億円。立地や面積次第ですが成都一号店9000m2に対して北京1号店は14,000m2。成都は単店舗年商100億円。北京は30億円強。。何でここまで差が出るのか。

 で、規模が違いするので比較するのはあまり意味ないんですが、僕の出した小さな店のm2あたりの月商は、もし北京の店の平均が1号店と同じ14,000m2なら実はm2売上げは僕らの方が上。成都と比べると1/3-1/4。成都はきっと本当に凄いと思いますが、北京は消費に占める比率の高い食品を扱っているスーパーとしては、決してほめられる水準ではないのではないかという疑問も持ちました。

 おそらく、出店地域を決める地方政府の協力、競合店の存在、関係しますが出店する時期とブランディングが結構影響している気がします。そこはマネジメントでは解決できないのだろうか。。

 IYの成功とそのプロセスという点で非常に参考になります。そして現場レベルでやることに関してもきっとその通りで、学ぶべきものがたくさんあります。でも、触れられていない、で実は中国現地にいる日本人の大半が認知している北京の不調と成都の比較に関する分析が無いのが残念ですが、あくまでも想定として、どこに出店すべきなのかまで含めて考えさせられます。

 人に関しては、他のアジアも同じ傾向があるはずです。転職率は中国に限らずどこでも高いですし。アジア人にある日本人的な感情もある気がします。

 僕としては、リアル店階の点で本書を参考に早速実験してみます。
 

中国労働人口、年内に減少へ!て本当かい?

2013-01-07 | 中国経済関連
中国の出生率に予想以上の急ブレーキがかかっている。中国政府は1.8と言い続けてきたが、最近の調査で1.18へ低下していたことが判明。現代中国研究家、津上俊哉氏がこれらのデータから推計した結果、労働力の中核を担う15歳から64歳までの生産年齢人口が、これまでの通説の2015年以降ではなく、2013年にピークアウトし、減少へ転じることが初めて明らかになった。http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20121227/241649/?P=1

俗に中国の経済成長は2020年くらいまでと、国内ではこそこそ話されているのですが、人口推移に関してはそんなに気にしていませんでした。現在の13億人はあまりにも多すぎて、日中戦争当時の人口が5-6億人の国なら、既に結構豊かな中心国になっているのになぁ、と思う程度でした。

 記事中の上海や北京の出生率が0.7というのは正直驚きでしたが、よくよく考えてみると上海は確かに一人っ子のみ。兄弟がいるという話は聞いたことがありません。結婚しない人や、しても子供ができない人がいることを考えれば、確かに1より低いはずで、納得もできます。上海では既に僕らが結婚した2005年段階で、一人っ子同士の結婚夫婦は二人目を生めると法律が変わっていますが、現実を見れば親戚で二人目は生まれなかった、生みたいけど経済的負担が多すぎる(幼稚園とか学校そんなに安くないんです。粉ミルクも輸入品強烈に高いですし)。また経済的に豊かになってきたことにより晩婚化は進んでいる。夫婦で仕事が忙しくて子供つくれない、という実例を身近に幾つも知っています。

 記事に触れられているように、農村部では兄弟がいる人が多く、ワーカーやカラオケお姉さんに聞くと、ほぼ兄弟あり、お客さんの中には9人も子供がいる、なんていうのも反面事実ですので、実際には出生率は1.18じゃなく1.6という方が妥当なのかもしれないですけど、そのギャップどうなっているんですかね?それに農民工で大都市に来た夫婦たちは、やはりそんなに子供を産んでいないと思います。

→ 以上の推計は、中国経済に対するこれまでの楽観的な見通しに大幅な修正を迫るものである。日本国内では沖縄県尖閣諸島の問題をきっかけに、反中ナショナリズムが強まっているが、これは「中国が今後どこまで成長し、強大化するか分からない」という幻影にかき立てられているきらいがある。

 中国の高度成長期は既に終わっている。日本がこの幻影に怯えて、中国と政治・軍事的に対立し、己の経済利益を犠牲にするのも愚策だ。日中どちらも解決のつかない領土・領海問題を争っている時間や経済的余裕はない。

 て結構考えさせられますね。

 でも今世紀中に人口5億人になるとすると、年齢構成のバランス化が達成できれば、22世紀の中国はアメリカと拮抗する豊かな強い国になるのかもしれません。やはり国土があり、資源もそこそこある。日本にはそのポテンシャルすらない。うらやましい話です。中国政府の幹部はそういう長い視点でもの考えていると思いますし。

ちょっとあきれた記事

2013-01-05 | 中国経済関連
エコノミスト増刊 最新!!中国情勢 2012年 11/12号 [雑誌]
クリエーター情報なし
毎日新聞社

 日本にいる時見たのですが。。

 正直参考になったのは、所得格差の記事だけ。これは非常に面白いし参考になりました。ジニ係数とその背景の所得別の可処分所得とかが乗っています。ただ上位10%でも年収はそんなに高くは表示されていません。数年前の別な情報では、上位20%にはこういう統計に出てくる以外の灰色所得があり、上位になればなるほどそれが多いとされていました。また事実でしょう。

 上位1-2%とかだとすごいでしょうね。10%ベースでも国府の半分以上を占めているというだけで大体はわかりますけど、実際には上位1%=1千万人程度が強烈な金持ちになっていて、後は上位5%程度まで=6千万人程度が日本人並みの実質可処分所得を持つ。残りはホワイトカラーでまぁまぁが後5%。それ以外の90%は生活コストばかりが上がって、所得は今の倍になるかもしれないけど永遠に低所得であえぐ。。そういう姿が見えます。

 エコノミストなんで期待をしていたんですが、執筆者で大きく傾向が分かれますね。

中国人エコノミスト=中国公式統計を分析して、まだまだ伸びるとか、日本は中国と上手くやっていかなければという論調が多い。

日本人エコノミスト=中国と上手くやっていかなければならない。だけどリスクがこんなにてんこ盛り。

 まぁどっちがいいかは個人が判断すべきですが、在日中国人の人たちが経済誌や、ビジネス関連でかなり活躍されるようになってきており、それはそれで非常に好ましいことだと思う反面。中国政府から金もらってるんじゃないか?と思うところもあります。全てがそういう人ばかりではないでしょうし、中国側の情報を得るためには中国政府に都合の良い記事を書かざるを得ないという事情があるからしょうがない。

 でも、日本人や日本企業をミスリードさせる存在になっているのではないだろうか?その点はご留意願いたいなぁと思いました。

タオバオ使った中国販売支援業務について 広告

2011-05-27 | 中国経済関連
中国向けにテスト販売をしたい、しかし投資額は抑えたいという方。

中国で自社の製品や商品を販売したいという日本企業様に対し、弊社運営の淘宝の直営サイトに関連する商品につきまして、販売活動全般を行います。

弊社直営サイトは淘宝の中でトップ0.1%に位置する4クラウン店舗であり、タオバオベビー分野では、2010年に、企業サイトであるタオバオモール出展者を含む27万店舗中上位店舗第50社のうちの一つとして評価されています(企業サイトであるタオバオモールを含んだ中の評価です)。

月間PVは20万。既存顧客数は1万名を超えており、その90%は月収5千元を超える中間所得層、もしくは新富裕層といわれる中国人ユーザーです。世代的に25歳から35歳の主婦が対象で、まさしく中国のゴールデンエージとも言える消費者層です。

2010淘宝店铺评选母婴

また、上位店舗に位置することから、タオバオの広告手段などの優遇もうけており(ベビー、キッズ、マタニティ分野限定ですが)、かつ提携する他業種のクラウン以上の大手サイトを通じての御社商品のご紹介も可能です。

新たに自社サイトを構築するよりも効果的なプレマーケティングが可能です。また、既にタオバオ内、もしくは中国でEC販売を行っている企業様にも何らかのご助力が可能と考えております。

以前出品された、スイーツ販売の中堅企業様は、その効果が好ましかったことから実際に上海に進出されました。
また、シャンプー・石鹸販売の企業様は、上海市内の実店舗以上の販売実績を残しています。
出荷数は少ないのですが、価格が1万円を超えるノーブランド高級化粧品も販売させていただきました。


I お取扱い条件
対象商品:  ベビー、キッズ、ママを対象とする商品。化粧品、日用雑貨品、女性・子供向けアパレル、スイーツを含むお菓子、食品、
キッチン家具など身の回り品で比較的リーズナブルな物。
デザイン性に優れ、日本で一定の評価を受けている文房具、その他小物、家具、布団雑貨類
日本国内のアウトレット品、在庫処分をしたい商品

対応業務: オンラインショップ淘宝皇冠店「宝貝心願」のサイト上に商品を掲示(中国語)、商品により関連商品取り扱い提携大手サイ
トへの商品掲示、販売以来
オンラインショップ淘宝市場内での広告、販促代行
顧客問い合わせ対応、在庫管理、受注管理、発送代行、代金回収

お取引条件: 仕切値   中国における店頭販売価格(定価と仮定しています)の50%、
販売価格    中国における店頭価格の10%-30%安い価格
その他    商品説明書、写真、中国語版のご提供
在  庫   必ずしも弊社ではないが中国国内に在庫がある商品。無い場合は別途ご相談可能です。
決  済   在庫保管条件によりますが、販売後弊社現金買取もしくは受注決済後月末清算いずれも可

その他    お取扱い商品に関しまして、弊社基準に沿って内容を確認させていただきます。場合によりご希望に添えない場合があります
のであらかじめご了承願います。価格帯、デザインなどに関してのご要望もご相談申し上げます。
また、タオバオ上の販売に関しての御社サイトを除く独占販売代理権をいただきたく存じます。

http://scy0.com/hanbaisien

 と書いています。以前固定費とって行っていましたが、上手くいった商材はそんなにありませんでした。モンシュッシュ堂島ストーリーというバウムクーヘンは非常に良かったんですが、まだ僕らダイヤモンド時代の店で、孫請けの立場だったもので反応が良いところで切られちゃいました。

 シャボン玉石けんさんは、従来出していた実店舗より売れていたんですけど、中国の代理店が変更するときの失礼な対応でやめちゃいました。

 後は何社かお金をもらいながら、効果がなくて申し訳なかったです。

 で、
・中国でブランドが構築できていない商品は簡単には売れないな。

・高額商品もダメ。これは中国水準になるのでアパレルも日本価格を適用するとしんどい

・でもはまる商品は行ける。

・当初は僕らの店の差別化商品の開発と考えていたんですが、所詮は上位50位に入っていようが販売力は知れている。

 ということで、固定は無料にします。一方で僕らの取りたい利益を30%と設定しました。上記で外代50としていますが、書いてある通り中国のリアル店舗価格より20%は値段を下げるという意味を含めています。ユニクロさんはネットも同じ価格ということですが、一般論としてはネットで買うのは安いからというのが実態なので。

 リアルとネットが同じ価格の場合は、実店舗がない地域へのチャネルという意味で意義があるのですが、僕らは上海拠点で、これから店も出すことから、基本的にはリアルより安く売りますよという方針で行きます。


 こういう価格設定ですと、日本企業はメーカーさん以外はしんどいと思います。でもやむをえないとご理解願います。

 なお、基本的に僕らだけでなく他の店舗にも卸します。当たり前ですけどクラウンとっていない店舗なんかは相手にしていません。タオバオベビーで1-3位の金クラウンを含め、取引先は結構いるのと抱き合わせ販売的にお願いするつもりです。ここ数か月間実験してきてまぁ行けるかなと思っています。もちろんご希望の方の意図に合わせます。

 ということで宣伝でした。

ヤクルトは、なぜ新興国市場で強いのか

2011-05-26 | 中国経済関連
 ヤクルトさんの記事がダイヤモンドに掲載されました。中国でうまくいっている数少ない日本の消費者市場向け企業さんです。
http://diamond.jp/articles/-/12376

記事より: 
・国内市場が縮小する日本企業にとって海外市場、とりわけ新興国の開拓は大きな課題です。その中、食料品という国内市場中心の業界にありながら、すでに営業利益の半分以上を海外で稼いでいる企業がヤクルト。

・ヤクルトが特に強いのは、中南米のメキシコやブラジル、それにアジア諸国といった、新興国市場。

・2011年3月期決算は、売上高3060億円(前期比+5%)、営業利益204億円(前期比+7%)。特筆すべきは海外での実績。ヤクルトは海外の31の国と地域で「ヤクルト」の販売を行っており、1日あたり約2000万本を販売している。これは国内の販売本数の2倍になる。結果として、海外での営業利益が130億円となり、営業利益の半分以上を海外で稼いでいる計算になります。

・食料品、飲料品は地域ごとの嗜好性が強いため、自国の商品をそのまま他国に持ち込んで販売するのは、一般的に難しいといわれています。また、各国で販路を築くのが一朝一夕では困難で、その2点が日本の食品メーカーがなかなか海外進出できないネックになっているが、ヤクルトはうまくやっている。

・ヤクルトの海外進出は早い。1964年には台湾で営業を開始。その後1980年代初頭までにブラジル、香港、タイ、韓国、フィリピン、シンガポール、メキシコなどの各国に順次進出していきた

・販売方法も独特で、量販店経由より日本同様のヤクルトレディによる販売を重視。これは、ヤクルトの商品の効能を消費者に丁寧に伝えるためです。海外のヤクルトレディは日本とほぼ同じ約4万人。彼女たちが、日本でもおなじみの小さな容器のヤクルトを1個1個販売しています。

・海外進出に当たり課題は以下になるが、それぞれうまく対応してきた。
①商品の現地化
②販売方法の現地化
③商品の販売と一体化した啓蒙活動

いずれにしても「新興国開拓は苦手」というのが全般的な日本企業への評価になっていますが、ヤクルトは身近で立派な成功事例として、もっと評価されていい事例でしょう。


⇒ヤクルトさんに関しては、何度か触れたことがありますが企業規模の割にはしっかりしていると思っています。
 
H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 CAGR
sales 247,506 267,707 273,099 317,355 293,490 290,678 305,944 3.6%
OP 25,792 31,785 33,607 31,479 25,352 24,724 25,788 0.0%


JP 204,299 211,653 210,802 240,841 217,948 223,935 234,271 2.3%

US 22,427 30,744 34,428 42,417 42,385 34,545 37,585 9.0%
Asia 10,219 13,133 14,766 18,552 20,232 22,475 25,477 16.4%
EU 10,649 12,176 13,102 15,523 12,923 9,671 8,608 -3.5%
海外計 43,295 56,053 62,296 76,492 75,540 66,691 71,670 8.8%

drink 215,585 229,684 233,138 271,134 244,191 241,352 254,869 2.8%
Pherma 17,796 24,246 25,698 31,003 35,325 35,079 33,878 11.3%
Others 14,124 13,776 14,262 15,198 14,063 14,246 17,197 3.3%
247,505 267,706 273,098 317,335 293,579 290,677 305,944 3.6%

国内飲料 172,290 173,631 170,842 194,642 168,651 174,661 183,199 1.0%

さくっと有報みてみたんですが、この7年間で会社の売り上げは年平均3.6%伸びている。
その中でも伸びているのは飲料のアジアと米州(メキシコとかですね)、新規事業の医薬。

国内飲料も何とか伸びているんですね。

 記事内の販売本数で海外が2倍の本数を売って利益の半分を稼いでいると書いていましたが、飲料が同じ商品かどうかは置いといて、日本の売り上げがまだ海外の倍以上ありますね。ということは海外の販売単価は日本の4分の1というのが単純な計算結果なんですけど、中国に関してはそこまで安くはないけど日本よりは安いですね。価格戦略を現地事情に合わせているということでしょう。

 後、アメリカと中国に関してはヤクルトの瓶の大きさが日本よりかなり大きいです。本数だけじゃないだろうな。

 中国に関しては、当初はヤクルトレディのみで始めたようですが、今では広告もしっかり打ってスーパーなどにおいています。

 中国法人のきものポジションの人のうち二人は、中途採用で、かつアメリカ帰り。でも本社でしばらく働かせていました。この辺見て古臭そうな割に、しっかりしているなと思いました。食品業界とか、私の世代では就職に人気がない分野で、企業規模も売上5000億円以下だと、まぁ最初から英語でビジネスができる人は新卒雇用できていないと思うんですよね(バブル世代以上)。会社の中でもそういう経験がつめていない。だから海外進出になると、中途採用を考えなきゃいけない会社は多いはずなんです。特にドメスティック市場しか知らない消費財系は。別に英語ができるから出来が良いんじゃなく、海外慣れした奴をうまく使いこなすという意味でですよ。
 
 まぁ歴史を見れば実は海外経験豊富なんですね。


最後に、記事の中に突拍子もなくP&Gの名前が出てきました。
・BOP市場で成功しているアメリカの日用品メーカー、P&Gはシャンプーを1日に使う分量に小分けした使いきりパックで新興国市場を攻略しています

 これは重要ですよ。ジョンソンエンドジョンソン、ネスレも似たようなことして成功しています。何故なんでしょうね?昔ブログで書いたんですけど、まぁ自分で考えることですね。  はは、偉そうですね。。


ゴールドマンサックス 中国の経済成長予測を引き下げ

2011-05-25 | 中国経済関連
Goldman cuts China 2011, 2012 GDP growth forecasts  BEIJING | Mon May 23, 2011 11:56pm EDT

ゴールドマンサックスが中国の経済成長予測を、今年は10%から9.4%に落とした。

4月の工業生産をもとにしているが、インフレも収まらず6月には5.6%になると予測する。

来年度もGDPは当初の9.5%を下回る9.2%と予測する。

4月の工業生産の伸び率は、当初予測が14.7%だったのに、結果が13.4%にとどまったそうです。

http://www.reuters.com/article/2011/05/24/china-economy-goldman-idUSL3E7GO0BV20110524?feedType=RSS&feedName=usDollarRpt&utm_medium=twitter&utm_source=twitterfeed


落ちたって言ったって9.4%も成長するのかよ!!!

て言いたいのですが、気になるのがインフレ率。中国は近年までずっとCPIの伸び率って低かったんです。インフレで4-5%もあるんだとすると、実質GDP成長率は4.4-5.4%程度ってことになるんですよね??(間違っていたらごめんなさい単純化しすぎていますが)。


 そうすると急減速に近いんじゃないでしょうか?

 だって、ここのとこインフレがないんですから実質成長率も10%近かったんですよ。


 で、確か成長率が8%無いと雇用を賄えないから8%の成長率は必達!って中央政府は騒いでいたはずなんです。


 まぁ、高度成長から安定成長に入ったと思えば、日本も1970年代後半から4-6%とかそんなものでしたっけ?上海見てると確かに日本の1980年代前半+バブルって感じなんですが中国全土はもっと遅いですよね、よくて、1970年ころじゃないだろうか?一人あたりのGDPってそんなものだと思うんですが。

 
 そりゃ日本から見ればうらやましい状態ですが、猛スピードで成長し、なんか猛スピードで日本の後を追いそうな気がするな。。

 そういや日経新聞とか日本の銀行はこういうのだしてくれないのかな?