goo blog サービス終了のお知らせ 

日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

中国も停電だよ 計画なし停電か。。

2011-05-23 | 中国経済関連
 日本でも夏場の停電対策が課題になっていますが、中国の方は事故もないのに大変な状況に既になってしまったようですね。まぁ上海は既に30度を超えているようなので日本の夏になったようなものですし、記事の華南地区はもっと糞熱いのでしょう。

記事より:
 シンセンでは週に3日、東莞では週に2日も電気が止まっちまった。おかげで高い発電機買わなきゃいけないし、生産計画たてられない。しかもこの状況はもっと悪くなりそうだ。

 広東省に出ている香港企業の工場は、2007年には8万もあったけどだん去年の初めに39千に、で、昨年末には35千にまで減ってしまっている。給与は上がるし、電力はないし、材料価格は上がる、政府の規制も厳しくなってくる、おまけに元も上がってきてどうしようもない。

 「これは、困難な状況っていうより、とんでもなく難しい状態だよ」とある企業家は語る。

 シンセンのある会社じゃ、毎週、火曜、木曜、土曜が停電だと。2004年以来の電力不足に陥っているようだ。シンセン政府が排気ガスを下げろって指示しているけど、ディーゼル発電機使わなきゃならないから、そんなの守ってらんない。

 人民元はこの1年で5%ドルに対して切りあがった。今年だけでも1.47%上がっている。今年中には5-6%はあがるってみられている。

 おまけに給与は今後5年間毎年13%も上げろと命令が来ている。
http://www.scmp.com/portal/site/SCMP/menuitem.2af62ecb329d3d7733492d9253a0a0a0/?vgnextoid=09ba32fb16810310VgnVCM100000360a0a0aRCRD&ss=&s=Business


 人件費や人民元は、日本も昔と負った道なんで、自分で考えてやることやれよって感じですが。電気ないと困るでしょうね。日本の計画停電どころじゃないですね。

 聞いていると上海でも似たような状況になっているとか。。

中国EC仕入サイトを立ち上げました タオバオ仕入

2011-05-20 | 中国経済関連

タオバオの3年間にわたる販売を通し、タオバオにとどまらず中国のEC事情についてかなり理解が進みました。 中国ECで販売されているものは課題も多いのですが、十分に日本で使えるものも多くあります。その為、中国ECからの仕入サイトを構築しました。   600程の商品を参考に掲示し、それぞれにコメントを付けております。中国のEC事情も良く理解できると思いますので、ぜひご覧ください。



 
 「中国ECサイトの仕入代行をやろうと考えているんだ」

 と何人かにご相談した時、


 「今さらあなたのやることじゃないでしょ!」


 とか

 「もう中国から日本の時代じゃないじゃん!」


 とさんざん言われました。

 うーん、確かにタオバオの仕入代行業者の方ってたくさんいらっしゃいますし、正直面倒な割に対して儲かるとは思えないし(すいません、上手くいっている方もいらっしゃるそうですが)、ということで3年前に上海に戻った時にも、この形態は全く考えていませんでした。


 でも。。中国のEC業界ってどういうものか、タオバオってどういうものかってのがかなり見えてきて、当然ながらタオバオの大手サイト運営者ということで、嫁のあとをくっついているだけですが、タオバオ本体だけじゃなく上海の日本商品を扱うベビー用品大手サイトほぼすべてと知り合いになり、まったく業種違いのアパレルさんや、布団やサン、車の部品屋さんたちともお友達関係になってきました。あ、みんなサイトはクラウン以上の大手店舗です。まぁ日本でも楽天に出ている大手サイトは業界問わず色々お付き合いが出るでしょうが、上海だっておんなじです。同業に関しては別途リアル店舗経営者も含め、一部商品卸してチャネル化進めていますし。

 
 でまぁ、いろいろ見聞きし、実際にタオバオやらほかのB2Cサイト見て思ったんです。


 中国の人件費上昇ってすごく騒がれているじゃないですか。日系企業でもいたるところで問題起きていますし、知り合いの中国人も、日本人がうらやむ給与もらっている連中たくさんいます。でも、僕らも、僕らの仲間の大手タオバオ店も。。給与安いっす。まぁ質の高い人は少ないのは事実でしょうが、僕が過去いた大手日本企業に勤務している連中と比べても、少なくとも上海の女の子なら同等かそれ以上の能力(やる気というべきか)子が結構いる。男はいまいちのが多いんですけど。で、給与安い。

 学歴格差が日本より遥かに高いからなんですよね。だいたいサラリーマンがやる程度の仕事って、大卒も高卒も大してパフォーマンスは変わらないのが実際のところじゃないでしょか。だから、一流校出身でエンジニアなんて言うと上海は強烈に高い。加えて英語や日本語求めりゃこれも高い。でも中国語だけなら??

 特殊技能が無きゃ未だに安いでしょ。そういっても月3-7万円位の範囲ですので極端に安くはないですが。まぁ職種によるんですけど、売り子系や職人系は異常に安い(職人系は日本が異常に高いんですけど)。


 でもう一つ。。物まね世界ってこともあるんですが、とにかく競争が激しい。何か先行してもすぐまねされる。偽物出しやがる。で、すぐ値段で競争しやがる。メーカーから小売りまで、ECは最先端だけどリアルだって、すべてが薄利多売の世界。規模で利益を出す金融のような流通業界。


 じゃ誰が設けてるの?なんで金持ちそんないるの??


 て当然思うんですが、金持ちって、まずは不動産持ってたやつ。10年で不動産価格10倍近くになっているんじゃないでしょうか。どんな奴でも昔不動産持っていたやつは金持ちになっている。手持ち不動産高くなったら銀行が金出して2つめ、3つめのマンションもっているのはざら。あとは、国営企業の中で銀行とかキャリアのような独占企業形態のサラリーマンと役人。給与もそこそこの上、裏の副収入がすごい。25歳こえると同じ年齢の日本のサラリーマンより実際には高い人多いんじゃないかな?まぁ、僕だって3年前に売った家が今じゃ2.5倍の価格になっていて、この3年間四苦八苦商売なんかしないで遊んでいたらよかったって、嫁と苦笑いしていますから。。それこそVWじゃなくてBMかベンツ楽勝で買えたんですよね。


 まぁ、良かれ悪しかれこういう世界で戦っていますし、まだまだ戦い続けますが、ふっと思ったのは。


 「おー。中国年々傲慢になってうっとおしくなってきているけど、これならまだまだ利用できるジャン、しなきゃ損ジャン。何も売ることだけにこだわる必要ないじゃん」って事。


 まぁ今後何年続くかわかりませんが、高品質を求めないものなら中国製品はまだまだ安い(高品質のものは多分現状皆無)。様々な日本企業が中国で調達して日本で売ることを商品、サービスで行っていますし、プロセスは結構大変だと思うんですが、僕の周りには

・PC周りや携帯周りは、メーカーから買った価格の10倍が日本の量販店価格

・アパレル系は言わずもがな。在庫の押し付け合いで、押し付けられたOEM先がしょうがなくタオバオで売っている。(ひどい場合は社員とOEM先がつるんで流している)。

・僕の倉庫の目の前の汚い印刷屋で日本語のポップ広告を印刷している。日本の価格は知らないけど彼らのもらう金額は偉く安い。やっぱ10分の1かな。彼らへの発注者は中国企業。その中国企業へ日本企業上海法人が発注。当然エンドユーザーは日本で発注と、3段階くらい階層ができてコストアップになっている。

・同じくサービス関係。日本で最近出て流行っている、イベント関連なので単価は2万円とかとっている。でも実態は100%中国に下請けに回している。まぁサービス関連は、実は他にも大穴が沢山ありそうですね。だいたい日本でもメーカーに比べて緩い業界ですから競争が甘すぎて恩恵こうむっている気がする。

・ノベルティ関係の、100円ショップやら、大手はともかく細かいロッドになると誰かが日本と上海で二つ仲介が入っている。

・日本でアマゾンでもの買うと立派な箱なんですが、ヤフオクで買ったらただの袋とプチプチってザラ。僕らの中国での梱包の方がもっとしっかりしているぜ(まぁ、それでも鉄の缶が壊れる恐ろしい荷扱い)。梱包材量の価格は?日本なんでこんな高いの?分別ゴミあれだけ細かくやっているはずなのに。中国じゃ再生資材は昔の日本みたいに売れるんですけどね。

 でまぁ、そんな中間プロセスできるものはとっぱらったらどうかな?って思ったんです。やってみると品質管理とかにかなりコストがかかるだろうとか、手間暇は怖いんですが、そこを克服できれば面白いのではないだろうか。

 てことで、まずはECサイトの仕入代行という形で初めて、いろいろトライしてみようと思います。


 日本からの輸送費が、サイトに掲示しているのはまだ高いです。EMS料金も年間一定ではなく月ごとに割引がきまるそうで、今の表は結構高い時期のままなんですが、上海に戻ったら詰めて改定します。


 このサイトたくさん商品紹介していて、海賊版とかマジコンなんてやばいものも参考に載せちゃっています(マジコンまだ日本でもサイトには載っていますね)。でもよくよく見るとあれ、これはいけるかなってものがあると思います。ヤフオクと価格比べてプレミアムがヤフオクでついている、まずは偽物じゃないだろうというものも見つけました。まぁ、もしかしたらクレームつく可能性も高いんですけど。

 で、商売じゃないんですが上海にいることから、日本やドイツにいる知人から、これ買ってと言われて買って送ったものも結構あるのですが、これはサイトには載せていません。また、おそらくタオバオ仕入ヤフオク販売で良く使われているだろう商品に関しては意図的に外しています。まぁこの辺、コンサル業務関連で影響なしとは言えないので、外した次第です。

 でも、既にタオバオ仕入ヤフオク楽天実店舗販売している方、あと今からやろうとしている方、まぁ気軽に問い合わせてみてください。日本で小売りをやっていないので、単なる思い込みの部分もあるでしょうが、この辺はいけるんじゃないかなというものは自分でも幾つか見つけています。

 でも日本向けに関して、手数料とか安さで勝負はしません。ノウハウで勝負しようと思っていますので、どっかで今の手数料とか為替レート(珍しく1元13円にしています)もあげちゃうかも。安いだけなら中国人の運営しているサイト幾つもありますよね。個人的には日本で販売力のあるパートナーが欲しいんですね。僕らは中国向けの新事業もいくつか準備を進めていますので。


 まぁ嫁が許せば僕が日本に戻って売っちゃうかもしれませんが。。

 あ。。日本のネットや個人輸入規制関連の最近の情報に疎くなっていますので、新規炎に問題がありそうな商品があれば教えてください。確かマジコンは輸入禁止。日本の楽曲の海外版の輸入もなんか問題があったと思うのですが、そのまま載せました。だってアマゾンドットコム中国見てくださいよ。驚きますよCDやDVDの価格。偽物じゃなくて正規版のはずですから、アマゾンのは。

 キャラ物も日本と中国で版権料がかなり差があるはずで、同じものでも価格結構違います。そういう商品、代替日本市場のみとか、中国市場のみ販売して良いとか書いていますけど、並行輸入でもまずいんですかね?

 
 アリババのジャックマーさんの言葉です。
 タオバオには偽者が横行していると言うがそんなことは無い。自分が香港で買ったシガーケースは20万円だったがタオバオでは1万円で売られている。同じく10万円委譲するコインも5千円で売られていた。調べたら本物だった。

 これが中国人の考え方ですし、ブランド品とかキャラ物は実態としてそうなっているでしょう。この考え方は日本では異論ができますが、高級ブランド品をアメリカから個人輸入するのと大きな違いはないんじゃないか?そういやアメリカのアパレルなんて日本同様大半メイドインチャイナじゃん、ドイツの高級おもちゃだってメイドインチャイナで日本のお店でも中国語のラベル張ってるのあるじゃん、と思う私は中国に毒されてしまっているのでしょうね。

 まぁ、とりあえずはやってみないと、と中国人的な楽観さで始めます!

 でも、怖いのでとりあえず中国法人名で運営するところが、少し逃げが入っているんですが。。修正しながら日本法人作って移管します。


ヤフーとアリババ アリペイ問題

2011-05-18 | 中国経済関連

に関しては既に知られている通りですね

スキームは以下の通り

アリペイ移管前の出資

图1 支付宝股权转移前雅虎在阿里巴巴集团持股比例图

 

アリペイ移管後の出資

图2 支付宝股权转移后雅虎在阿里巴巴集团持股比例图 

でまぁ、中国中央銀行の決済機関に対する外資規制の影響でアリペイを分離せざるを得なかった、てのも業界の人ならご存知かと思います。

タオバオに関しては、ECプラットホームなので外資投資規制はなかった。だから、ヤフーはタオバオの株式を増やすことによって、アリペイが抜けた保証を要求する可能性があるとの事。

 

でまぁ、結局ヤフーに対してアリババがいくら払ってごめんなさいするかってとこなんですが、ヤフーがアリババに投資した140億円の中にどれだけタオバオやアリペイが評価されていたのかがわかんない。

 

で、上のスキーム変更時にアリババが譲渡したアリペイの株は3.3億人民元(40億円程度)との事なのでこれが基準になるのか。

 

 はっきり言って、タオバオは収益化を目指して、有料のタオバオモールを作り6万店程度は既に出店、いまだに毎日結構な数で店舗を増やしている。C2Cの方も、何かというと課金するようになり、従来は無料だった送り状への印刷やら、顧客データを見るところまで課金してきている。広告打たなきゃ儲からないような仕組みになって、やたらイベント行って広告代を取る一方、むちゃくちゃな条件を参加者に要求してきており、こっちはかなりムカついています。でもまぁ、タオバオは規模の割には売り上げもまだ少ないんですよね。

 

 一方アリペイはすごいポテンシャルを持っており、中国国内の売掛金問題を避けるために、タオバオや他のおおてECサイトが使うだけじゃなく、実態としてはリアルビジネスの世界でも決済手段として普及が進んでいます。僕らが実店舗に卸売りをするときもアリペイで決済はしていますし、そんなのは当地では当たり前になっている(日本企業の利用度は少ないと思いますが)。そういう背景もあり、ユーザーの所得レベルははっきり言ってタオバオより数段良い。タオバオでもの買わない人もアリペイは使う(ECサイトという意味じゃないですよ、ECはB2C独立もタオバオも似たり寄ったり、勘違い話が日本では流れていますが)。

 

 だから、アリペイが40億円なんて信じられない。はっきり言って、アリババ本体とタオバオ合わせても企業価値はアリペイの方が上のはず。

 

て個人的には思うんですが、興味深いです。

で、付け加えると中国投資の怖さの一つですね。これで40億円でけりついたら、ヤフーもそうですがバンクも泣いちゃいますね。

http://www.donews.com/net/201105/469655.shtm

 

 

 

 

 


大連は中国で6番目の発展潜在力を秘めている大都市

2011-05-11 | 中国経済関連
 日経ビジネスに遠藤先生の記事がのっており、みていたら以下の文章が。。

 特に大連には世界最大規模の原子力発電所がある。もっともまだ建設中なのだが。中国政府はさらに2つの原子力発電所を大連に建設することを既に批准している。それもあってか、アメリカの『フォーブス』誌が、大連は中国で6番目の発展潜在力を秘めている大都市だという調査結果を公開した。
1位:深圳市、2位:広州市、3位:香港特別行政区、4位:上海市、5位:北京市
となっている中での6位だ。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20110509/219831/?P=4

 記事そのものは。原発の風評被害に関する今の中国人の見方を紹介しているので、上海でも似たり寄ったりかな(日本人だからタクシーが乗車拒否までするかは置いといて)、って思ったのですが大連に関しては実は意外でした。

 知人の荒木さんが、最近「中国に進出するなら大連へ」という本をだされたそうで、まだ見ていないのですが私の事も紹介されているそうなので、本屋で探さなきゃなと思っていたところだったのです。

 今は西部大開拓とか言って、武漢、成都、重慶が注目されていますよね。

 一方で中国の奥の方はまだまだ民度が低く、製造系で進出した日本企業も、昔上海や広東に進出した当時と同じような従業員教育の苦労をしていると聞きます。市場としては確かに大きいのですが、基本その発展の要素は、中央のインフラ地方投資と、安い人件費モデルの沿岸部から奥地への移転の二つが大きな要素になっているのではないのかなと思っています。

 前者は財政しだい、後者は今の流れだとそれ程長くは続くようには思えない。大体大企業ならともかく個人企業ベースではそんなところまで手を広げられない。というこいとで、私個人はスルーしています。


 一方で、現在景気が良くまだまだ発展しそうなところ、かつ商売のしやすそうなところということでは、北京と杭州を考えていました。大連はその次ぐらいのランクに見ていたんですけど、原発のせいかどうか杭州や成都、重慶より上位にランクされているのは意外ですね。


 魚も取れるし(汚染は怖いが)、親日的といわれ(必ずしもそうとは言えない経験をしていますが)、なによりも北京や北の方の人は上海に比べると素朴というか、財布も緩いので、少なくとも上海よりは個人事業の商売の場としては良いのかなと思っています。でも、東北は欧米系もさほど重視していない地域で、日本と韓国にたよらないと経済発展はさほど望めないという、少し見下した見方を持っていたのですが、考え直さないといけないのかもしれません。

 良いよな、、海あるし。町としてはまぁ中国の中では好きな方なんですよね。日本人多いけど。まぁ知りあいの中国人大連出身者多いし、1名はかなりの美人だしなぁ。

中国で少子高齢化進む アウトだなキット

2011-04-28 | 中国経済関連
中国で少子高齢化進む 労働人口「15年から減少も」 一人っ子政策響く

と日経新聞より、まぁ中国関連の仕事に従事している人は誰でも知っていることですが。

・2010年の総人口(香港、マカオ、台湾を除く)は13億3972万人。00年に比べ約7390万人増えた。年平均の増加率は0.6%。

・2010年の総人口に占める0~14歳の子供の割合は16.6%。1990年の 27.7%を10ポイント超下回った。対照的に、80年代初めに5%以下だった65歳以上の人口比率は1割に迫る。2050年には3割に近づき、現在2割強の日本を上回る高齢化社会が訪れるとの見方もある。

・15~64歳の労働力人口が2015年を境に減少に転じると予測する。その影響で、10年からの10年間の平均成長率はそれ以前の10年に比べ2.4ポイント減速する」との試算もある。

・高齢化社会の進展に伴い、社会保障制度の整備を急ぐ必要にも迫られる。10年末の公的年金の加入者は農村部で1億人強、都市部で約2億 6000万人にとどまる。

・今回の国勢調査では、人口10万人あたりの大学卒業者数が8930人と10年前の2.5倍に増えたことも明らかになった。都市人口比率も 36.2%から49.7%に上昇。社会の高学歴化と都市化の進展は、労働集約型の産業で稼いできた中国にサービス業などより付加価値の高い産業の育成を迫っている。

 というところですが、今晩見た新民晩報でも人口、現在の人口統制を薦めることが欠いていました。追加すると

 男女比率は、男性が51.27%、女性が48.73%で前回の調査に比べると女性が増えている。
まぁそれでも男比率が高いですね。今回の調査は、調査員が各家を戸別訪問し、かつ全て回っているということで、戸籍とは関係の無いはずなんですけど、どうなのかな。男性が女性より5%多いそうです。


 さて、中国ビジネスを考える上では日本との比較がかなり重要じゃないかと思っているのですが、日本の高齢者比率(65歳以上)は

1980年  9.1%
1995年 14.5%

 となっており、65歳以上人口の割合が7%から倍の14%に達した所要年数(倍化年数)をみると,スウェーデンでは85年,イギリスでは47年,フランスでは115年を要しているのに対し,我が国の場合,昭和45年(1970年)の7.1%から平成6年(1994年)には14.1%となり,所要年数はわずか24年となっていると、日本の高齢化社会のスピードの速さが指摘されています。
http://www.stat.go.jp/data/topics/171-1.htm
 さて、中国はこのまま一人っ子政策を続けると、5年後には65歳以上の比率が今の60歳以上の比率13.26%に少なくともなりそう。65歳以上が確か8.9%だったのですが、日本が10年以上かけた半分のスピードで高齢化に入っていく。日本は今20%を超えていると思いますが1995年から15年たっていますよね。でも中国は今の50以上がやたら多いので、もっと早いな。

 そして、日本の労働力人口(15~64歳の人口)は1998年から減り始めている。中国は2015年から。

 1980年はバブルの始まる前。オイルショックとか円高の影響があった頃ですか。で、1995年はバブルがはじけてかなりあかんようになっていましたね、でずっと失われた20年?といわれながら経済は伸び悩み。今後も人口減と高齢化の進捗でお先真っ暗なところに今回の地震と放射能。

 
 まぁ、日本は確かに厳しいと思います。でも、社会の成熟性、高齢化へのスピード、技術その他の知的インフラの蓄積レベルを考えると、やはり中国は日本以上に厳しいかもしれませんね。そのくせ人口抑制はまだ必要だって。


 唯、中国の国土は、適正人口は4-5億人という気もするんです。日中戦争の頃がそんなものでしょうか?毛沢東が産めよ増やせよでやたら増やした付けが今来ているわけですけど、100年という単位で見たら中国は確実に日本より良いかなとも思います。


 でもなぁ、俺も息子も生きてない時代なんて関係ないわな、とりあえず。自分の国じゃないですしね。

 本音言うと、日本でて中国来る時日本の人口問題は知っていたけど中国はそこまではっきりは理解していなかったな。それに、まさか、ここの人と結婚して子供作るなんて夢にも考えていなかったし。

 ガキの人生考えると困るよな、連中大きくなる頃どっちの国もにっちもさっちもいかなくなっていそうだし。悲惨な時代に生きる選択をさせてしまったかな。

 人口だけ見ると、やっぱアメリカが一番良いみたいですね。1億人くらい徐々に増えるようですし、5億人は自国だけで食わせられるらしいですから。インドは人口17億程度まで増えるらしいけど、あの国土と気候では耐え切れないんじゃないかな。

 アメリカの凋落は短期的じゃないかな。


 まぁ、がきの事考えても日本人の僕が何とかがんばるしかないんですけどね。

 でも教育は英語圏にした方が絶対に良さそうだなと思うこの頃です。。

明治が中国に進出

2011-04-28 | 中国経済関連
産経新聞によれば, 明治ホールディングス傘下の食品会社、明治が、中国で乳製品を製造販売する同社100%出資の子会社を設立したと発表。今年12月に新工場を着工し、2013年1月からチルド(冷蔵)タイプの牛乳やヨーグルトを販売する。国内乳業メーカーが海外で牛乳などチルド製品を生産・販売するのは初めて。

 13年1月から「おいしい牛乳」や「ブルガリアヨーグルト」など主力製品を生産を開始。原乳は現地の生産者から調達する。調達先や工場では品質検査など国内と同水準の生産管理体制を導入する。

 上海とその周辺の華東地域のスーパーやコンビニエンスストアで販売する。小売価格は牛乳1パック(950ミリリットル)で13~22元(160~270円程度)で、比較的手ごろな価格から高価格帯まで複数のブランドを展開する予定。初年度で20億円の売り上げを目指す。

 明治の中国事業は、菓子の売り上げが約20億円。乳製品では現地との合弁会社によるアイスクリームの製造販売と、粉ミルクの輸出にとどまっていた。一方、中国での乳製品市場の成長率は年10%超。常温で保管する「ロングライフ牛乳」が主流である一方、一部富裕層など都市部ではチルドの需要が高まっており、成長が見込めると判断した。

 明治HDは長期経営計画で、食品事業の海外売上高を、09年度の500億円程度から20年度には1500億円に引き上げるとしている。今回の中国での乳製品事業への参入は、海外事業拡大の第一歩となる。
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110427/biz11042711120018-n1.htm

 中国で粉ミルクを扱っていると、当然 明治の名前が出てくるのですが、ようやく中国での生産に入るのですね。2008年から牛乳を九州から上海に送ったり、粉ミルクも中国市場向け製品を唯一販売していましたが、生産拠点を作ってもいけると判断したのでしょうね。

 その間に、ビールメーカーのアサヒビールが中国では牛乳を生産販売しており、少なくとも上海ではそれなりの評価を残しています。そのこと考えると遅いかなとは思いますが、競合他社はまだ何の動きもしていないのでさすがかな。


 ちょっと驚いたのが明治のお菓子で売上20億円しかなかったということ。。。

 粉ミルク輸出は以前は3億円程度で、今でも5億円行くかどうかじゃないだろうか。

 企業規模と中国における明治の認知度考えると思ったより小さいですよね。


 日本市場向けの明治の粉ミルクの中国輸出は、メーカーではなく様々なブローカーが行っていますが、そちらは80億円近くあったはずなんです。今年は、放射能の風評被害で3月以降ストップしてしまいましたから50億円程度は売上下がるんだろうな。

 
 それにしても、数字を見ると中国のヤクルトやグリコは本当に凄いな。


 業態違うけど、明治の看板があれば売上20億円程度は資金あれば簡単に作れたのに。。と思ってしまいます。まぁ僕らは過去の話ですけど。もっとテレビ広告打っていくべきですね、海外売上を1000億円増やすとなっていますけど、欧米粉ミルクメーカーの年商は300-500億円とかになっていますから、明治の資金とブランドがあればやる気になればできたはずなんですよね。

 

中国GDP、2016年に米国を超える?

2011-04-26 | 中国経済関連
朝日新聞より、

中国経済の規模が、物価を考慮して計算する購買力平価ベースで、2016年に米経済を超えるとの推計を国際通貨基金(IMF)がまとめた。「5年後の世界一」は、急成長を続ける中国経済の勢いを象徴するものと言えそうだ。

 IMFの世界経済見通し(WEO)最新版によると、16年の中国の国内総生産(GDP)は購買力平価ベースで18兆9757億ドル(約1554兆円)。米国の18兆8075億ドルを上回る見込みだ。同年の日本は5兆1455億ドル。

 購買力平価ベースのGDPとは、「同じモノを買う力」をもとに、為替レートのあるべき水準を計算し、それに基づいてGDPの大きさを考える手法。中国・人民元のように通貨が過小評価されている場合は、実際の名目GDPよりもGDPが大きくなる。16年の名目GDPは、中国が11兆2201億ドルなのに対して米国は18兆8075億ドルと推計。米国がなお大きく上回っている。

 IMFによると、中国は購買力平価ベースで日本のGDPを01年に超え、名目で10年に追い抜いた。(ワシントン=尾形聡彦)
http://www.asahi.com/business/update/0426/TKY201104260091.html

 まじっすか。。。
IMFの前の数字では、2010年は7兆518億ドル
http://www.imf.org/external/pubs/ft/weo/2011/01/weodata/weorept.aspx?pr.x=44&pr.y=11&sy=2009&ey=2016&scsm=1&ssd=1&sort=country&ds=.&br=1&c=924&s=NGDPD%2CPPPPC&grp=0&a=

 5年で倍になる予測です。根拠は何処から出ているのか知りませんが、9.5%の成長を継続。インフレ率は2011年は5.2%ですが、それ以降は2%台に落ち着くとなっています。

 
 単純に考えればGDPは日本と中国は2010年はほぼ同じで抜かれた。人口10倍なので一人当たりGDPは日本の10分の1。でも人民元が低いこともあり購買力平価のGDPが日本の3倍なら、一人当たりの購買力平価のGDPは今の日本人の30%程度。

 で、5年で購買力平価のGDPが2倍になるので、その時点の中国人の一人当たりGDPは購買力平価なら日本人の60%(日本は成長なしと仮定して)。

 それはすごい市場になりますよね。その通りなら。



 でもなぁ。。どうしても信じられないんです。金持ちは確かに膨らむだけ金持ちになるでしょう。平均所得も上がるでしょう。之だけ経済が伸びたら原油を初め輸入は増加するでしょう、

一方輸出は??人件費高騰したときに何輸出するの??


不動産価格は?これ以上まだ上げられるというのか?でも上がんなきゃ国家や地方政府の財政は破綻するわな。


 当時興味が無かったので、同年齢以上の経済関係に詳しい方が、80年代中盤の日本の経済予測をIMFがどう報じていたのか知りたいんですが。。まだネットなんて無く、PC98とかってのが出ていた時代。確かその後IT系でリーダーシップを果たした先輩がアップルのマッキントッシュを会社で買って喜んでいた時代です。Japan as No1だったものな。。


 日本は確かにバブルだった。


 でも中国の官製バブルで、バブルこけたら財政が死んでしまうんじゃないかって状況だから、どうやって解決するんだ?


 まぁ、うだうだ考えずに後5年で資金回収さえすればよいんですけど。
 

中国商務省、日本食品の輸入禁止措置「適切だ」

2011-04-21 | 中国経済関連
中国商務省、日本食品の輸入禁止措置「適切だ」
2011.4.19 13:38

 中国商務省の姚堅報道官は19日の定例記者会見で、中国政府が福島第1原発事故による放射性物質漏洩(ろうえい)を受けて日本産の食品や農水産物を輸入禁止としたことについて「多くの国で相応の措置を取っており、中国の措置も適切だ」と述べた。日本は中国に規制緩和を働き掛けているが、実現までには時間がかかりそうだ。

 中国は東北、関東、甲信越計12都県産の食品や農水産物などを輸入禁止とし、他地域産品にも日本政府の安全検査合格証明書や原産地証明書の添付を義務付けた。日本側に証明書を発行する正式な機関がなく、事実上、日本全域からの輸入が停止しているが、姚報道官は「こうした方法は公共の安全に基づき考慮しており、国際的にも適切だ」と述べた。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110419/chn11041913390001-n1.htm

 だそうですね。でも、入りますよ。実際のところ。

 もちろん上場企業は入れられても入れるわけには行かないでしょうけど、未上場の企業なら幾らでも入れる方法あります。

 気を使う点はあるでしょうけど、自家消費とか、食材の材料とかなら対応可能です。販売となると輸入禁止期間中に該当する物を店頭で販売する行為そのものが違法になるでしょうから責任持てませんけど。。

 中国側の代理店はどう動くのですかね?彼らも入れられると思いますけど、日本企業がこの状態で輸出販売するのかな??

Japan Plant Had Troubled History

2011-03-27 | 中国経済関連
The Fukushima Daiichi power plant was already one of the most trouble-prone nuclear facilities in Japan, even before the devastating earthquake and tsunami that knocked out its cooling systems and precipitated the worst nuclear crisis in 25 years, a Wall Street Journal analysis of regulatory documents shows.

In addition, a standard practice at Japanese nuclear plants―to remove fresh fuel from a reactor and park it for weeks or months in a less-protected "spent fuel" pool during maintenance―appears to have been a significant contributor to the crisis, engineers say.

On Sunday, disaster-response teams made progress toward taming the stricken nuclear reactor, restoring electrical power and preparing to restart crucial systems designed to cool the dangerously overheating nuclear material. But the latest analysis of safety and maintenance practices at the plant cast new light on how the situation threatened to spiral out of control.
Earthquake in Japan
[JAPGRX-PROMO]

See all the graphics on the situation in Japan -- from before and after photos to the status of the reactors to survivors' stories.

When the 9.0 magnitude earthquake and tsunami struck little more than a week ago, all of the fresh fuel at the plant's Reactor No. 4 had been removed and stored in a pool that must remain filled with cooling water. That pool became one of the biggest problems for plant operator Tokyo Electric Power Co., or Tepco, after much of the protective water dissipated, threatening fire and widespread radiation release.

A Journal analysis of Japanese regulatory documents shows that the Daiichi plant was already one of Japan's most troubled nuclear facilities, even before it was severely damaged by this month's quake and tsunami. In the five-year period from 2005 to 2009, the latest data available, Daiichi had the highest accident rate of any big Japanese nuclear plant, according to data collected by the Japan Nuclear Energy Safety Organization, a mostly government-funded group that monitors safety and conducts inspections. Daiichi's workers were exposed to more radiation than their peers at most other plants, the data show.

http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704433904576212980463881792.html

香港でフカひれが消えていくって?

2011-01-27 | 中国経済関連
香港の報道を見ていたら面白い記事が。

日本が捕鯨で世界から色々非難を受けているのと同様、香港も鮫の乱獲につながるとして非難を浴びている。

まぁ、その理由は高級中華料理の食材であるふかひれの輸入量が、年間9500-10500トンにもなり、この10年ほぼ安定しているとの事。

不思議なのは政府の統計を見てみると、ふかひれの再輸出は年々減少しており、特に大陸向けが減っているそうです。まさか香港での消費量が増えたから??

ちなみに、上記の輸入量のうち、大陸向けの再輸出量は、2003年には8626トンだったものが昨年は939トンにまで減少したそうです。はは、10分の1近くになったってことですね。

何でやねん??ってとこなんですが、香港の業者によると


・大陸からのお客さんは、直接見せに大きなかばんを抱えてやってくるよ

・車で来るときもあるんだ。でもどうやって持ち帰っているのかは知らないな。


2003年に香港ではふかひれの最終加工センターの運営をやめたんだけど、それからこういう状態が始まったみたいだ。中国では未加工のふかひれの輸入には関税が40%もかかるんだ。それで、大陸の人は法律の抜け穴を見つけたみたいだね。

現実には大陸でのふかひれの消費は、3倍くらいになっており、その影響で香港のふかひれ料理の値段が高騰している。
http://www.scmp.com/portal/site/SCMP/menuitem.2af62ecb329d3d7733492d9253a0a0a0/?vgnextoid=bd0cc4a9743cd210VgnVCM100000360a0a0aRCRD&ss=&s=Business

このブログでは当たり前に書いている内容ですけど、まぁ面白いですね。