亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

NY金、テーパリングへの過剰反応

2021年08月12日 19時01分53秒 | 金市場
今週の注目点のひとつ7月の米消費者物価指数(CPI)は、引き続き対前年比で高水準の上昇が続いているものの、足元のトレンドを示す前月比では、上昇ピッチが落ちてきていることを確認。目先のピークは越えつつあるとの見方が生まれ、となるとFRBはテーパリングの決定を急ぐこともないのではということで、8月11日のNY金は続伸ということになった。 CPIの総合指数は前年同月比で5.4%の上昇と6月と同じで約1 . . . 本文を読む
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Flash Crash 週初から大荒れのNY金

2021年08月09日 22時25分05秒 | 金市場
日本が連休となった前週末から週明けのNY市場の金価格は、売りが先行する大荒れ相場となった。 まず前週末8月6日の金市場は、注目の7月の米雇用統計が予想を上回る好調な結果となったことで、米国経済の回復ピッチがさらに上がることが期待され、長期金利が上昇。主要通貨に対しドルが急伸し、金市場では売りが膨らむことになった。 NYコメックスの通常取引は前日比45.80ドル安の1763.10ドルで終了とな . . . 本文を読む
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テーパリング決定は既定路線 

2021年08月05日 23時15分45秒 | 金市場
昨日のADP民間雇用は予想値の65~69万人の半分33万人の増加と、このデータに時にありがちな“振れ”た内容となった。緊急対応の緩和策の解除を探っているFRBにとっては、雇用の伸びの鈍化は思わぬブレーキがかかったようなものだが、それは労働省のデータを見るまでは何とも言えない。結果を受けて5日のNY金は20ドルほど値が飛んだが、すぐに売り戻され、いわゆる“行って来い”状態となった。日足のチャートとし . . . 本文を読む
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感染再拡大は金2000ドル突破時と似た環境 

2021年08月04日 17時34分01秒 | 金市場
ちょうど1年前の8月4日、NY金は初めて終値ベースで2000ドルを越えた。折しも新型コロナ第2波の感染拡大の中で長期金利が0.515%と2020年3月9日の過去最低の0.499%に次ぐ低水準となった際に、金市場にて買い圧力が高まった結果の2000ドル大台突破だった。 新型コロナ感染の拡大という点で、足元で似たような状況が生まれようとしている。言うまでもなくインド型変異種(デルタ型)の感染拡大が続 . . . 本文を読む
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