亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

スタビライザー

2006年12月18日 23時45分08秒 | 金融市場の話題
先週末、セミナーの準備を兼ねて米国関連のいくつかのデータを再確認していて金利に目がいった。見たのは長期金利(10年国債の金利)とFFレートの推移だが、このところ長期金利の下落が目立っている。直近で高まった米金融当局の利下げ観測を織り込んでのものだが、景気減速あるいは後退見通しから下がった金利が、逆に住宅関連ローン商品の適用金利を引き下げることから、住宅関連融資を再び刺激し景気刺激要因に転じるという . . . 本文を読む
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郵政改革後退中

2006年12月17日 23時32分05秒 | トピック
15日金曜日夜は武道館で矢沢永吉コンサート(初めてだった、なかなか良かった)、昨日16日は大阪日帰り出張、そして本日はこの4月以来となるゴルフ・コンペに参加。更新が滞ってしまった。明日は午前中にBloombergTVの収録。こうして1日1日タンタンと日が過ぎて行く。きょうは事前に覚悟していた雨にも合わず、むしろ非常に暖かくラッキーだった。さてさてこの1週間いろいろなニュースがあり、ここではもっぱら . . . 本文を読む
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ゴールドマン

2006年12月14日 18時09分05秒 | 金融市場の話題
注目の「米中戦略経済対話」が北京で始まった。そもそも「対話」となっているのは米国議会の中に為替操作(人民元を安値に張り付かせる)など中国のアンフェアな行為に対し「制裁」を課すべきとの声に対し、対中交渉には「制裁よりも対話」が重要とのスタンスを示すという意味合いもある。ただ、そこは議会勢力とりわけこれからは民主党優勢の議会に対する配慮もあり、“人民元のさらなる柔軟性を求める”ということが前面に出るこ . . . 本文を読む
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ドルは数年下げ続けるだろうとグリーンスパンいわく

2006年12月12日 16時30分17秒 | 金融市場の話題
イスラエルで開かれた経済会議にワシントンから衛星回線で参加したグリーンスパン前FRB議長のコメントがドル相場を動かした。その内容は、国際的な投資家はドル資産を増やし続けることはないのでドルの下げは続きそう、というもの。今年は9千億ドルにも上ると見られる経常収支の赤字にも触れ、赤字が小さくなるまでドルの下落は続くのではとしている。今朝方メディアが好んで取り上げたのが、「``It's impruden . . . 本文を読む
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ポールソンの戦略、恐るべし

2006年12月11日 14時44分03秒 | 金融市場の話題
昨夜の更新の続きのようになるが、米国景気の腰の強さが持続するとすれば貿易収支の赤字拡大も続き米国への資金還流(ファイナンス)が焦点となるとした。この要素をその前々日(12月8日)更新のユーロ圏の話に戻すと、米国景気の後退あるいは失速で外需(輸出)の減少から景気への影響が心配されるユーロ圏にとって、米国景気の腰の強さはユーロ圏での懸念の後退ということになる。とはいえ米国は当面利上げの再開に向かうとは . . . 本文を読む
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米国を中心にタンタンと

2006年12月10日 20時31分18秒 | 金融市場の話題
週末を掛けて大阪から久々に和歌山へ回って南紀白浜から羽田へ。駅ではどこかの親分さんなのか何なのか、危なさそうな黒服軍団が見送りなんだろうかホームの一角を占拠していて、その中を当方もシズシズと・・・。。それにしても、このところとんと見かけなかった光景。珍しいなぁと思った次第。こういうふうにたむろするだけで威圧的なので、それもダメとか何とか法律か条令だかで決ったんじゃなかったかと?それは暴走族の話だっ . . . 本文を読む
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強張るユーロ圏

2006年12月08日 22時56分21秒 | 金融市場の話題
ECB(欧州中銀)が予定通り0.25%の利上げを決めた。もちろん織り込み済み。問題は米FRBが問われたのと同じように、その政策の継続性にある。つまり利上げは何処まで継続するのかということ。伝えられるところではトリシェECB総裁は金利水準自体はまだ低いとして利上げの継続を示唆したとされる。今後の焦点を端的に指摘するなら米国景気の減速がどの程度、他地域に波及するのかということ。これまでは机上の想定で「 . . . 本文を読む
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膨れ上がるイラク戦費

2006年12月07日 15時28分52秒 | 国際情勢
ゲーツ新国防長官のスピード承認につづきベーカー元国務長官を中心とする「イラク研究グループ」の提言が今日はメディアの中心的関心事になっている。米軍戦死者の増加が止まらずイラクに軍を駐留させておく意義自体に疑問を投げ掛け始めた米国内世論に配慮しながらイラクの軟着陸を図ろうというプランには、そもそも明確な“解”はないわけで、よりよい方向を探るという結果に。ただし明示的に日程を決める必要性もあり戦闘部隊の . . . 本文を読む
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米中戦略経済対話

2006年12月06日 18時39分35秒 | 金市場
来週12月14、15日の両日北京で開かれる「米中戦略経済対話」が市場の関心事として急速に浮上しそうだ。ポールソン財務長官を団長に乗り込むメンツがすごい。バーナンキFRB議長、シュワブUSTR代表、グティエレス商務長官、ボドマンエネルギー長官、チャオ労働長官、レビット厚生長官、ジョンソン環境保護長官という顔ぶれになっている。もともと不参加の方向だったバーナンキ議長を説得したのがポールソン財務長官だと . . . 本文を読む
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イラクまだ3万人必要

2006年12月06日 00時09分40秒 | トピック
本日は“つれづれ”。午後からはまったく市場の動きを見てなくて24時を前にして帰宅したところ。まず今朝はイラク情勢に関連するニュースが目に付いた。撤兵を前提に進んでいるように見える米イラク駐留軍の話だが、やはり米軍中枢部からは逆に増派の話が出ているとされる。治安の回復のためには現在14万人のイラク駐留米軍にあと3万人の増派が必要とされ、米軍の任務はバグダッド市内をパトロールしイラク人部隊をトレーニン . . . 本文を読む
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