亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

“Physical Buying”

2007年06月29日 15時02分27秒 | 金市場
“Physical Buying”実需筋の買い、現物買いのことをこう表現するが、今回の調整局面でもっとも欲しかった言葉だが、それがやっと使われ出した。スポット価格が640ドル台前半あるいは640ドル割れのあたり、すなわち200日移動平均線近辺から見られ始めた。この実需の買い引き合いの見られる水準は徐々に上昇していると見られてきたが、足元の時期はインドの需要期も一巡したところ故に、どの程度で現れるかが注目点だった。一応引き合いが確認されると、いまのような環境では、有り体に表現するならば“コツン”と音がしたというような意味になる。相場表現に不慣れな人には意味不明の言葉だが、水中に没した石が沈んで行って底に達したときに発する音というような意味合い。ファンドにとっても、実需筋の到来は足元の価格水準の受け入れの意思表示という側面があり、お墨付きをもらうような意味もある。それだけ“Physical Buying”は意味のある言葉ということ。本日のTOCOM(東京工業品取引所)は、ひと値、ひと値の攻防戦の様相。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 予想の範囲内:FOMC | トップ | 「国家ファンド」設立余波 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

金市場」カテゴリの最新記事