さてFOMCが当面カネ余りを放置することを決めた後の金価格だが、小動きに始終したのは高値警戒感というよりも、むしろロイヤル・ウエディングにロンドンが関心を向けていただけで、NY入りとともに参加者が戻り、このところのモメンタム相場が復活という様相。高値は1569.80ドルまで見た。キャタピラーの新興国を基盤とした好決算もあり株も高い。WTI原油もなんだかんだ言われながらも2年8ヵ月ぶりの高値圏に。ドルインデックス(ドル指数)は2008年7月以来の安値水準に。2008年3月の最安値更新も視野に入って来た。このドル安が反対側でコモディティ上昇の背景とされている。
元よりそれは間違いではない。ドルと金の関係が逆相関とは言われるものの、それは必ずしもそうとは言えず時にドルインデックスも上げれば金も上げていることもある。ただ概ね逆相関となる。要するに相場に絶対はなく、年始以降ここまでドルの弱さが金の上げ材料になるとして、ここに書いてきたわけだ。相場には“旬の材料”がある。それを何かを見極めるということで、○○なら××という分かりやすい法則は基本型であってそこからの応用がポイントなる。
さて昨夜、ユーロ圏の動向がヨレヨレと書いたが、アイルランドが11年のGDPの予想を12月の予想1.2%から0.8%に下方修正を発表した。周りの見方はそれより低くなっている。それでも2015年の財政赤字はEUが求めるGDPの3%以内に抑えることができる見通しとしている。何を根拠に?・・・・・無理だろう。しかし、甘い見積もりのなかで改善を読む例がおおい。また、そう言わざるを得ない状況が続いている。
話は飛びますが、政府は何の権利があって、放射線の安全性を、法律を破ってまで、声高高に言っているのでしょう。何を根拠に、何を証拠に・・・
どこでも同じようなことが行われているようです。