夏をあきらめて

エネルギーミックスの話で、ホントに言いたかったのは、ちょっと火力を使い過ぎじゃありませんか。ということ。
確かに輸入した天然ガスやら石油やらをボンボン燃やしているのは、もったいないよね。
おまけに、太陽光で昼間の電力が余っている、ってホント？

あのさ、余った電力で水を分解して水素を作る。まあここまでは話が出てきているから、それはそれでヨシとして。
海水を分解して、戻す時に、不純物を取り除いて真水にできませんかね。
それが出来れば、水素より良い商売になりますよ。だって世界的に水不足、って言われているんでしょ。
今現在、海水をろ過するのには、何かのフィルターを使っているんでしょ。経済的じゃないよね。

SF小説じゃ水不足を題材にしたものが、沢山あるくらいだから、海水を安価に真水に換えられたら、めっちゃ儲かる、って思いませんか。
余った不純物――ナトリウムとかマグネシウム――なんかは電池の材料になりそうだし。
ただ、感情的に原発はいらない。って言うのも良いけれど、もう少しだけ未来志向で行きましょう。


１５日、終戦記念日でしたね。
祖母が亡くなる時、最後に言ったのは――１６で戦死した長男が、ひょっとしたら帰って来るかもしれない。もしも帰ってきたらご飯を食べさせてやってくれ――でした。
叔父さんが戦死したのは、海軍の水兵だったので、どこか太平洋のど真ん中、だろうと思っていたのですが、瀬戸内海だったそうです。
もう終戦間近には、瀬戸内海でも制空権はアメリカに取られていたんですね。死んだのが瀬戸内海で、骨も戻ってこなかった……まあ、あきらめきれない、ひょっとしたら、という思いは、戦後何十年も経っても、消えなかったのだと思います。
今度、広島にでも行くことがあったら、冥福を祈ってこようと思います。

東京ではこの夏、ずっと雨ですか。そうですか、ずっとですか……思うに、東京にはよほど日頃の行いの悪い人が……なんてことはないだろうけれど。
まあ、冗談はそのくらいにして、どうしてもヒートアイランド現象で、夏場に都市に雨が降り易いのは仕方のないことでしょうか。

もう雨はいらない、とは思っても、この後、また十月頃まで残暑で死にそうになるのも、嫌だし。
どうやら来週には太平洋高気圧が列島に来るとか……きっと暑くなるんだろうな。まだ八月も半ばですからね……でも、ひょっとしたら、この陽気が秋まで続くようなら……もう今年の夏はあきらめた方がよさそう、ですね。