鳥海山は6月12日に行ったばかりだ。
この日は花はいっぱい咲いていたが、山頂部は変な雲や霞のようなものに包まれ、
景色はさっぱり見えなかった
(記録はこちら ⇒ 前編 後編)。
27日は晴天との予報だった。
当初、月山に行くつもりでいたが、
リフトの運行状況を確認したら、なんと!!27日まで運行休止だった。
仕方ないので鳥海山に再挑戦となった。
ところがこの日の鳥海山は山頂部が雲に包まれていた。
それでも登るうちに晴れて来るだろう。いや晴れてくれと念じつつ、
鉾立まで上がった。
鉾立展望台から、奈曽渓谷を望む。
少しだけ歩いたら、一瞬だが雲の間から山頂部が見えた。
もしかしたら山頂部はもう晴れていて、
雲はそれより低い1500m付近にだけ滞留しているのかもしれないと思った。
予想は当たった。
県境を越えたら、空はすっかり青空になっていた。
前回、雪渓は県境を越えたらすぐ現れていたが、
今回はかなり縮退しており、アイゼン無しでも歩けた。
雪渓が後退して現れた斜面にはニッコウキスゲの芽が。
かと思ったら少し伸びたものも有った(右上)。
場所によっては岩の上でチングルマが咲き出していた。
賽の河原に到着。
私はいつもここから先は御浜に直登せず、遠回りになるが、
雪渓伝いに大平ルートの河原宿に行き、そのまま長坂道T字分岐を目指している。
参考マップ
その方が眺めも好いし、花も多いからだ。
ミツバノバイカオウレン
(右上)イワイチョウ
河原宿の少し先にチングルマの群生地がある。
ちょうど開花中だったが、花は前夜までの雨で少し傷んでいた。
チングルマ群生
チングルマ
(右上)ヒナザクラ
長坂道T字分岐手前から河原宿方面を振り返る。
長坂道T字分岐に到着。
ここから急に庄内側の景色が開ける。
今日は庄内側に雲が広がっており、月山や庄内平野は見えなかったが、
鳥海山本体は大きくハッキリと見えた。
T字分岐を少しだけ右に進み、岩峰の直下からの展望を愉しむ。
笙ヶ岳方面。
鳥海山本体と鍋森。
鍋森。
鳥海山本体には大きく『花』の雪形が。
長坂道稜線で見かけた花達。
オオバキスミレ
ハクサンチドリ
(右上)ヨツバシオガマ
長坂道稜線を登って途中から振り返る。
バックは笙ヶ岳。手前に咲くのはヨツバシオガマ。
以上。
「間近から仰ぐ鳥海山。中編。」へ続く。