本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。
6月16日は当初、焼石岳に行くつもりで家を出たものの、
その方面の天気が思わしくないので、(早朝の時点で)晴れていた乳頭山方面に変更した。
乳頭山は一昨年の真夏(こちら)や秋に登っているが、
初夏の時期は1980年代の登山なので記録がないし、記憶も定かでない。
よってどのような花が咲くのか気になっていた。
丁度良い機会なので今日行って確認してみよう。
田代岱から見た乳頭山
登山口はいつもの秘湯・孫六温泉。
秋田側から乳頭山に登るには三ルート有るが、何故かいつもここを使ってしまう。
乳頭温泉郷・孫六温泉
それなのにこの温泉には未だに乳頭、いや入湯していない。(´π`;)☆\バキ
歩き始めはブナの森。既に新緑から深緑に変わっていた。
いつもならばクマさんに怯え、クマ除け器具フル活動の森歩きだが、
今日は山菜取りの方々が大勢入山しているのでたぶん大丈夫だろう((-_-;)あちこちで爆竹が鳴ってた)。
森の中に花はさっぱりだった。上の方になってシラネアオイが少し。
シラネアオイ ミツバオウレンやタケシマラン、あとはゴヨウイチゴか。
途中で樹木はブナからアオモリトドマツに変わり、坂を登りきると、
湿原の向こうに秋田駒ヶ岳が見えるようになる。
秋田駒ヶ岳
この日の早朝は姿がよく見えていたが、この後は雲に包まれたままだった。
乳頭山の方はときどきガスがかかる程度で大丈夫そう。
田代平の湿原はチングルマやヒナザクラが既に見頃だった。
チングルマ
登るにつれ、森吉山や大白森の展望が開けてくる。
森吉山や大白森。手前は田代平避難小屋。
グレートフラット・大白森
森吉山
田沢湖
やませの影響で八幡平など北の方の山々には滝雲がかかっていたが、西の秋田側はおおむね晴れていた。
山頂までに出会った花たち。
ベニバナイチゴ
アカモノ
ムシトリスミレとモウセンゴケ。食虫植物同士。(´π`;)類は友を呼ぶのか。
チングルマとイワカガミ
イワカガミ 乳頭山山頂はもうすぐ。
イワウメ(山頂部岩場にほんの少しだけ有った。) ミヤマキンバイ
山頂からはいつもなら岩手山や早池峰など岩手の名山が望まれるのだが、
今日はやませの影響で東側の展望は皆無だった。
山頂から南側に少し降りてみる。
手前は乳頭山山頂、左奥は秋田駒ヶ岳。
南東斜面で見た花たち。
ホソバイワベンケイ ヨツバシオガマ(未開花)
コケモモ。左下にムシトリスミレ。
ハクサンチドリ(とミヤマキンバイ) ハクサンチドリ白花
他にはシラネアオイ、オオバキスミレなど。ウスユキソウやハクサンシャジンは生育の真っ最中だった。
初夏の乳頭山の花は、秋田駒ヶ岳に較べると山体規模も小さく、種類は少なめだが、
チングルマやイワカガミ、ムシトリスミレなどは量が多かった。また今回、花は終わっていたが、
北斜面のイワナシの群生には驚いた。
さらに進むと、右側足元にこのような湿原が見えてくる。
名前が無いのでひとまず「名無し」湿原としておく。
名無し湿原の彼方に田沢湖が少し。
名無し湿原
「初夏の笊森山と千沼ヶ原。」に続く。
山の花々は、どの花も美しく可憐で、好きなんですが、
特に好きなのが、チングルマと、イワカガミです♪
その場に自分がいるような錯覚さえ・・・
ありがとうございます。
乳頭山は花も展望も素晴らしい筈の山なんですが、
秋田駒や鳥海山のようにそれを紹介するガイドブックや情報はありませんでした。
よって自ら確認に行くしか無いと思い、行ってみましたが、初夏の時期もいいお山だと判明しました。