(本頁は「晩夏の鳥海山には何が咲く。」の続きです。)
今回も前回、前々回同様、千畳ヶ原に行ってみた。そろそろ「ある花」が咲いていることだろう。
鳥の海分岐から千畳ヶ原方面を望む。
今回の非合法マップ
鳥ノ海分岐から蛇石流分岐に下りるまでの斜面は花がわりと豊富だった。
ウサギギク
ここにもミヤマリンドウ ヨツバシオガマが今頃!!
ハクサンボウフウの群生
この斜面、下から見るとこう
なのだが、7月30日は下写真のように雪が残っていた。
2020/07/30
この場所は雪消えが遅いせいか御浜あたりではとっくに終わった花が今頃咲いていた。
蛇石流れ(じゃいしながれ)の渓谷を渡渉すると、いよいよ千畳ヶ原が始まる。
いつも思うのだが、この草原、茫漠としていてどこが中心なのかよくわからない。
T字分岐を望む。バックは月山森。
来し方を振り返ると・・・
バックの山は鍋森火山。その右後に鳥の海や御浜がある。
奥の方に行くと・・・
このモフモフ感がたまらなく好い。
千畳ヶ原で咲いていた花たち。
イワショウブ
コバギボウシ ハクサンフウロ
草原を横切る涸れ川の畔にはチョウカイアザミが歩哨のように立っていた。
渓流の縁で、ダイモンジソウやチョウジギクが咲き出していた。
ミヤマダイモンジソウ? チョウジギク
チョウジギク
この菊、実にユニークな花姿をしているが、冒頭の方で登場しているウサギギクの仲間(同属)だ。
あまりにも違う姿なのでにわかには信じがたいが、雑種(ガッサンウサギギク)を形成することもあるそうだ。
ところでタイトルの「ある花」とはミソガワソウ(シソ科)のことだ。
この花は東北では少なく、私自身も以前、八幡平や焼石でちらと見た程度だ。
今年冬、或る御方から、千畳ヶ原にあると教えて頂いた。今シーズン、何度もここに通っているのは
この花を見たかったから。7月30日はまだ蕾だった。
お盆前頃がベストかなと予想していたが、天候不順で来るのが少し遅くなってしまった。
それでも花は丁度最盛期だった。
ただしお盆期間中の大雨で傷んでいたのは少々残念だったが、比較的傷みの少ないのを選んで撮ってみた。
ミソガワソウ群生
ミソガワソウ ミソガワソウ
ミソガワソウは近縁種がイングリッシュガーデンでも使われる。
以前、ピンク系の品種がうちの庭にあった(もちろん園芸店から購入)が、
下界の暑さには弱いようでひと夏でお亡くなりになられた。やはり山に置け味噌川草なのだろう。
自宅庭のミソガワソウ(2018/06/08) ニッコウキスゲ(咲き残り)
「晩夏の千畳ヶ原・帰り途」へ続く。
今日は未明から山へ行っておりましたので、レスポンス遅くなりすみません。
18日の鳥海山は山頂には行かず、千畳ヶ原ですから楽なもんです。翌19日は早池峰山に行ってますが、こちらはまだ写真の整理が出来ておりません。
今年65歳ですが、歩けるうちに歩いておこうと思ってます。
ありがとうございます。
それにしても、健脚ですね~。